CDか配信か

もうすでに配信(ストリーミング)で音楽を聴くが当たり前の時代になりました。数年前までは「CDでしょ」「音悪いよ」「形があって作品だから」という考えが多かったです。
別にCDやLP、カセットは死んではいませんし、出したければ出せばいいと思います。ですが一度考えてみてください、リスクやプラスになることを。今日は少しそのお話をします。

フィジカルを考える

フィジカル=CD、LP、カセット 所謂、物理的な音源たち。
これを作るにはまずどんな手間がかかるのかざっくり考えてみよう。

1予算
まずいきなりお金の話。フィジカルを作るということは専門の業者に委託することになります。もちろんCD-R なら自分のPCで一枚一枚焼くことも可能。しかしそれは非常に手間でコピーの失敗やPCの故障などトラブルが起きることも考えられます。数枚焼く程度ならいいがもし販売目的などで商品として考えていて大量生産するなら業者に委託することをお勧めする。

CDを作るのに大体いくらかかるのか。
参考にテックトランスの料金表を置いておく。
例えばバルクだけ(CDディスクだけ)でも100枚で¥35,000〜はかかる。
その他CDには種類もあるのでそこを検討しなければならない。

2保管場所
納品されたフィジカルたちをどこに保管するのか。バンドメンバーで分担して保管してもいいし、倉庫を借りているのであればどこでもいいだろう。しかしこれは商品だから保管をしたいところ。

3デザイン
もしCDを作るなら
・表ジャケット
・裏ジャケット
・帯
・ブックレット(歌詞カード)
が必要になる。ここは内容物によるによるのでジャケだけのパターンもある。予算や作りたい物によって変わります。

4販売手段
フィジカルノの販売手段はディストリビューター(流通業者)にお願いするのが一番安心です。もちろん手数料や契約などのて手間はかかりますが全国展開なども夢ではありません。
会場手売り(物販)、BASEに登録という自分でやる手段も。Amazon e託販売という委託サービスもありますがディストリビューターにお願いすれば全てやってもらえます。一番有名なところはUltra-vybeですが最近ではレーベルがたくさんあるので身近なライブハウスやレーベル、レーベルに入っているバンドなどに相談してみましょう。

5マスター
マスタリングでフィジカル用のマスターを出してもらう必要があります。マスタリングの打ち合わせでエンジニアさんに「CDで出す」「LPで出す」など何で出すかちゃんと説明しましょう。細いことを言えばそれぞれに合わせたマスタリングを提案してくれます。
業者に納品するときにDDPマスターというマスターデータが必須になることがあります。

配信を考える

1予算
iTunesやSpotifyなどで配信するにはまずデジタル配信サービスに登録します。一番有名なところはTuneCoreではないでしょうか。サービスはいろいろあり手数料や契約内容も変わってきます。手数料が安いものは日本語非対応のところが多いので英語が少しできるのであればいくらでもで出来ます。英語で検索をかければまとめサイトもいっぱい出てきます。

2保管場所

データの保管

3デザイン
・表ジャケット
・デジタルブックレット(歌詞カード)
デジタルブックレットはなくても良いです。ここは個人的にはアイディア、作品としてどう出すかかなと思っています。例えば歌詞を冊子で出して音源はネット上で聴ける、ダウンロードできるなど世界観を作る手助けにしたりしても面白いかもしれません。配信サイトによってはここも登録ができることもあります。

4販売手段
ディストリビューター(配信サイトに登録)
Sound cloud(無料ストリーミング)
Band camp(無料〜自分で値段もつけることが可能)

5マスター
マスタリングエンジニアの人にMVで出す。デジタル配信で出すなど伝えれば対応してくれます。


ざっくりと長くなってしまいました。細かい話は多少省いてしまいましたがこんな感じです。また細かい話も記事に出来たらと思います。
この記事が何か役に立てれば幸いです。

では楽しい音楽ライフを!

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