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都内スタジオのレコーディングエンジニア、ミキサー、プロデューサー Recording …

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都内スタジオのレコーディングエンジニア、ミキサー、プロデューサー Recording engineer, Mixer, and producer at Tokyo

マガジン

  • みんなのためのレコーディング Tips

    今更聞けないレコーディングに必要な事。知らなかった情報。勘違いしていた事。を現役レコーディングレコーディングエンジニアと元レーベルの人が体験談を交えながら記録として残しておく。予定。

最近の記事

ヴォーカルレコーディング

おはようございます。 今日はヴォーカルレコーディングについて少し書こうかと思います。 以前キューボックスについての記事でも触れましたがもう少し加えて書こうと思います。 ヴォーカルのみなさんはレコーディングの時にモニターや準備をしっかりと管理できていますか? 前にも書きましたがモニターの音量をあまり大きくしないほうが良いです。 理由は 耳が疲れる。 対抗してめちゃくちゃ声を張り気味になる。 そうするとピッチがとりづらくなりニュアンスもつけづらくなる。 からです。 最適な

    • あなたがもし音楽で売れたいなら

      今回は少しニッチなレコーディングに何度か触れている人向けだけど一人一人に考えて欲しいお話。 SNSでたまに見かける"エディット"や"トリガー"に対して嫌悪するプレイヤー。さも”悪”のように書く人も見かけます。 ※”エディット”=編集:演奏のタイミングやピッチを補正、修正する編集作業。 ”トリガー”=主にはドラムのスネア、キック、タムなどの太鼓類にサンプリングを足したり、差し替えたりすること。 そもそも何故この作業が必要なのでしょうか。エンジニアはレコーディングやミックス

      • ドラムを自分で録る

        宅録、リハスタでマイクを借りて自分で録る。が普通になってきましたね。よく「どうしたらいい音で録れますか?」と相談されます。 正直にいうと私たちエンジニアは日々考えて実験をしています。ちょっとアドバイスを聞いたところで劇的に変わることはないです。Try & errorの毎日です。 といったら身も蓋もないのでこれだけは気を付けるポイントを考えました。 ①チューニング ドラムのチューニング。これができていないのが耳につきます。スネアをなんとなく合わせていませんか?スネアのピッ

        • レコーディングのキューボックス

          今日はレコーディングの時に使うモニターシステム、キューボックスについて少しお話しします。 レコーディングスタジオにおいていあるキューボックス 最近はこんなツマミがついている箱が多いかと。 こちらはBEHRINGER POWERPLAY P16-M これを操作してヘッドフォンで音を聴きます。オケの音、自分の音、クリックを自分の聴きやすいように調整して使います。 音量調整について やたら爆上げで音を作っている人が多いなという印象です。爆上げしていると何点かデメリット

        ヴォーカルレコーディング

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          6本

        記事

          CDか配信か

          もうすでに配信(ストリーミング)で音楽を聴くが当たり前の時代になりました。数年前までは「CDでしょ」「音悪いよ」「形があって作品だから」という考えが多かったです。 別にCDやLP、カセットは死んではいませんし、出したければ出せばいいと思います。ですが一度考えてみてください、リスクやプラスになることを。今日は少しそのお話をします。 フィジカルを考える フィジカル=CD、LP、カセット 所謂、物理的な音源たち。 これを作るにはまずどんな手間がかかるのかざっくり考えてみよう。

          CDか配信か

          作品をどう考えているか

          ども、ojoです。 ライブが出来ないこのご時世。作品を出した時の宣伝モチベーションが下がっていないかい?と感じております。 SNSで「リリースします!」 次の日からは宣伝は終わり。 勿体無くないですか? 確かにライブが出来ないこの昨今。動きづらいですよね。SNSは溢れているし。 毎日宣伝しましょうよ。折角作ったんです。売りたいでしょ? でも、よっぽどでなければ文字だけでは通り過ぎてしまいます。 1分程度の短いトレーラーでもいいんです。映像を上げましょう。かっこいい

          作品をどう考えているか

          ミックス

          技術の話や事務的な作業の話をまず書こうと何ヶ月も下書きを書いては消し、修正し、書き直しをし。と一応書いてはいたのですがまとまらず。 まず何度か思ったことを書こうと思います。 今回はミックスの話。 と言ってもテクニカルな話ではないことを先に言っておきます。 私の範囲内でのお話になってしまいますが、私はミックスへの立会いを特別な理由がない限りお断りしています。 理由は何点かあります。 ・ミックスルームにあるスピーカーに慣れていない。 ・ミックスルームの環境に慣れていない。

          ミックス

          はじめに

          サウンドエンジニアの人と元レコード会社の社畜です。(仕事は楽しかったです。) このnoteを読めばレコーディングの準備からリリースまでの大まかな道しるべになるはずです。今更聞けないこと、知らなかったこと、意外と多いんです。こんな事知りたいって質問も受け付けています。 少しでも皆様のストレス、不安の軽減と活動の手助けの役に立てればと思い書き始めました。 気長に書きますので気楽にお待ちください。 Ojo & Shiba

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