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Apple Vision Proで宇宙を体感したい

Apple Vision Proの可能性を最大限に引き出すためには、優れたコンテンツが欠かせません。特に、宇宙の壮大さを体感できる動画やアプリがあれば、その価値はさらに高まるでしょう。

Apple Vision Proの「環境」機能を使って、月面に立ち、周囲を見渡したときの驚きは、言葉では表せないほどでした。まるで自分が本当に月に立っているかのような感覚が視覚を通じて伝わってきます。足は見えず、手だけが見えるので、まるで幽霊になったかのような不思議な感覚もありましたが、実際に私が月に立つことは一生ないでしょうから、この体験は人生における貴重な経験を仮想的に積み重ねる素晴らしい方法でした。こんな驚異的な体験ができるなら、ぜひ火星版も欲しいと感じます。火星の赤い大地や広大なクレーターを見渡せる体験は、まだ誰も実際に体験したことのない未知の世界を、仮想的に探検するチャンスとなるでしょう。

インタラクティブな体験があれば理想的ですが、たとえそれがなくても、Apple Vision Proの没入型ビデオ(immersive video)として提供されるコンテンツだけでも十分に魅力的です。

これまで、宇宙については二次元の画像やビデオで学んできましたが、宇宙は本来三次元空間です。(物理学者によれば、この世界は実は11次元であるという説もあります。)ですので、二次元の表現では宇宙のイメージがどうしてもデフォルメされてしまいますが、Apple Vision Proの技術を使えば、宇宙の誕生や銀河の形成、太陽系の回転をリアルに体感することができるはずです。

例えば、地球がどのように誕生したのか、銀河がどのように形成されていったのか、太陽系がどのように回転しているのかを、まるでその場にいるかのように再現する体験は、科学的な知識を深めるだけでなく、感動を与えるものになるでしょう。

また、『2001年宇宙の旅』のように、国際宇宙ステーション(ISS)を宇宙空間で見たり、そこから地球を見下ろしたりする体験も、Apple Vision Proならではのコンテンツとして期待されます。地球の美しさや宇宙の広がりをリアルに感じられるコンテンツは、教育的にも非常に価値が高いものです。

Appleが恐竜の再現に力を入れていることは魅力的ですが、宇宙の壮大さを再現することで得られる体験も、それに匹敵する、あるいはそれ以上に素晴らしいものになるはずです。Apple Vision Proのようなデバイスなら、宇宙の形成過程を圧倒的な没入感とともに体験することができます。天文学や宇宙物理学に興味がある人にとって、これほど刺激的な体験は他にないでしょう。

こうしたコンテンツは、SpaceXやBlue Originといった民間企業が提供するかもしれません。これらの企業が宇宙探査に取り組むことで、実際に宇宙に行きたいと考える人が増えるかもしれないので、彼らに動機もあります。

しかし、予算や技術力を考えると、国家主導の宇宙開発が引き続き重要な役割を果たすのは間違いありません。

NASAの科学力と豊富なデータを、Appleのデザインと技術で魅力的なコンテンツとして提供すれば、科学とエンターテインメントを両立させることができるでしょう。

あるいは、Appleが積極的に実現しなくても、サードパーティがその役割を果たせば良いのです。NASAやSpaceX、Blue Originなどが3Dモデルなどを商用可能なライセンスで提供してくれれば、開発をより進めやすくなるでしょう。

Apple Vision Proを通じて、これまで平面的だった宇宙のイメージが、よりリアルに、より立体的に感じられるようになるでしょう。さらに、小型で軽量なデバイスが開発され、子どもたちでも気軽に利用できるようになれば、月面や火星、宇宙の天体の動きを体験することができるようになります。そうなれば、子どもたちや大人たちの想像力が大いに広がり、新たな発見や学びが生まれることは想像に難くありません。

Apple Vision Proで宇宙をもっと体感できる日が一人のユーザとして待ち遠しいです。

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