睡眠薬の使用感 ベルソムラからデエビゴへの変更

先週の受診で睡眠薬の種類を変更してもらって、1週間ほど飲み続けたので使用感を残しておきたいと思います。

前書き

表現には十分に気を付けるようにしていますが、一個人の経験に基づく考えで、医療機関で働いていたことはありますが、医師でも薬剤師でもなく、医療従事者としてというよりも当事者としての考えとして読んでいただければ幸いです。
発信力はほぼない当事者ですが、それでも、不特定多数の人が目にする可能性のあるSNSで薬剤の使用感を伝えることには慎重であるべきと考えています。
家電での使用感・レビューのような同列のノリで書くべきではないと思っています。
しかし、同じ眠れない苦しみを持つ方に、正しく全ての選択肢を知った上で自身の主治医と納得のできるまで相談して試してみる、自分の体調のコントロールには自分で舵をとってほしい、そういう気持ちで書いてみます。
上手く伝わらない、齟齬、誤解を招くようだったら消すかもしれません。
毎度毎度、前書きとあとがきが長くなってごめんなさい。

本題

睡眠薬は作用機序では4つのタイプがあります。
分かりやすかった画像付きのツイートをお借りします。

使い分けや注意点ついては、メンタルクリニックのホームページが適切な情報を得られるかと思いますが、信頼できると思った医療機関と製薬会社さんのサイトのリンクを2つ参考に貼っておきます。

入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害のうちのどれなのか、いくつもあるのかや、他の薬との飲み合わせ、肝機能・腎機能、年齢などによって使う薬が変わってくると思われます。

私の場合は、入眠困難が一番の症状だという点で、オレキシン受動態作動薬が処方されています。
5年前にベルソムラの10mgを使用していました。
10mgだと朝にも眠気が残る印象なので、相談して半錠に割って使用していました。
眠くなったタイミングで眠れる感覚を取り戻せて、2年ほどは内服せずに過ごせていました。

産後、再び睡眠障害を自覚し、またベルソムラを処方してもらっていました。
同じような作用機序で、デエビゴが2020年に認可され、最近はデエビゴを使っている人が多そうな印象だったので、変更を相談してみました。
ベルソムラの10mgとデエビゴの2.5mgは概ね同じような効き目と言われていて、半錠に割る場合、割りやすいという点のメリットくらいのようでしたが(よく調べるまで、ベルソムラで効き過ぎる人用に小さい量のものがあるのかと思っていましたが、実際は異なり、結局半錠に割る必要がありました…)、新しいものは試してみたいと思ったので、相談してみました。

1週間ほど飲んでみて、今はデエビゴで良い感じの眠りを得られています。その日の辛い出来事や、翌日の緊張感のある仕事の前とかは、意識しないようにしても、どうしても体の力を抜けず、寝つきにくいのですが、デエビゴを飲むと、確実に30分~1時間以内には眠い波が来て入眠できます。
私の場合は6時間は絶対に寝たくて、できれば7時間寝たいと思っています。
朝6時には起きないといけないので、できるだけ23時頃に眠れるように22時から22時30分には内服できるように調整します。
子どもが寝付くのがだいたい21:30なので、そこから残っている家事を片付けると結構ギリギリになってしまうこともありますが、無意味なネットサーフィンとかをしないように時間と戦って、飲んでしまえば、よく眠れて、良い状態で過ごせます。

退職する直前は、中途覚醒や早朝覚醒にも結構悩んでいましたが、今はデエビゴの内服で朝まで眠り続けられています。
デエビゴやベルソムラのオレキシン受容体作動薬の副作用で残念なのは悪夢があります。前にベルソムラを飲んでいた時に、悪夢を見る時がありました。
この1週間は悪夢が気になることはなく、夢を見ることもなく眠れています。

総合的に今は良い感じの睡眠をとれているので、しばらくデエビゴを使っていこうと思います。しばらくしっかりと睡眠を確保して、体調・精神状態を立て直した上で、時々、よく眠らなくても支障のない時に、飲まないとどうかや量を減らしてみてどうか試してみたいと思っています。
※私の場合は、量や飲む飲まないは適宜調整して良いと主治医と相談しています。
自己判断で急に量を調整してはいけない種類の薬や症状もあります。
どういう時は飲むのか、どういう時は飲まなくても良いのか、量はどの範囲で調整しても良いのか、よく確認してください。

あとがき

自分がどういう症状なのが病識を持って、どんな選択肢がある中のどういう薬がどんな意図で出ているのか、正しく知って納得した上で必要な内服を続けるのは大切なことだと思っています。
一方、色々な情報が溢れて誰でも見られるようになってしまった中で、自分にとって良いように解釈して、自己流になってしまって、まずはちゃんと言われた通りの内服さえすれば、もう少しコントロールできそうなのになと思う患者さんとも出会います。
発信を一字一句どんなに気を付けたとしても受け取る側の解釈で、意図が適切に届かないこともあると思うので、本当に慎重でなければならないなぁと思い悩みます。
でも、栄養相談室で「先生にはそんなこと相談できない」という患者さんの色々な声を聴いてきたのを、自分の立場をわきまえた上で、余計なお節介を焼き過ぎない範囲で、他の職種と協力しながら、より患者さんの治す力を出すのを支える力にほんの少しでもなれたら良いなぁと、微力ながら思っています。

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