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偏食改善のために、試してみてほしいことがあります♪

こんにちは、花崎です!
偏食少食について、2つの記事を書いています。
① 偏食と学校給食 

② 偏食や少食と、感覚過敏 

今日は①②記事の追記(まとめ)です。

*お母さんの不安

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HSCの偏食、発達特性のある子の偏食は頑なで、それに付き合う親としては、大変な忍耐の精神が必要です。
時々、白米とふりかけしか食べない、とか、肉を一切食べないなど、本当に心配になる子の存在を聞くことがあります。
(我が家も似たようなものでした)

①②記事でお伝えしたように、どれほど我がままに見えても特性が関係しているでしょうから、厳しい指導はNGです。心を傷つけます。

それでは永遠にこのままでいいのか、という思いに悩むお母さん♡
相当に心理的に追い詰められて、心が不安定になってしまうほどの方もいます。そういうお母さんからの相談を受けることがありますが。
長い目で見守ってあげられると、機会を得てお子さんの変化していく様子を見られると思いますよ♪

今日はそんなお母さんほか偏食ある子の身近な方たちに、今の私の心にある思考をお伝えします。

*ありのままの姿をOK!と微笑むと親子が幸せになる

私は極力他人に対しても「ありのままでOK!」を基本としていますので、家族の偏食にも寛大です。我が家では、各々が食べられないものは、食べなくてもよいルール。大皿から取ったならば「食べる」を基本としていますが、手を出さずの完全免除も気持ちよくOKです。

グラタンを作れば、3人は食べるけれど1人は食べない。
カレーを作れば、やはり3人は食べるけれど1人は食べない。
豚カツを揚げても、別の3人が食べるけれど1人は食べない。
トマトソースは、さらに別の3人が食べられるけれど1人はダメ。酸味にむせて食べられない。鍋、すき焼きは2人しか食べない。
刺し身は1人分、照り焼きにする。
そんな風に、家族4人ともが何でも食べられるわけではない、そういう毎日です!!笑

それでも、楽しい食卓を、毎日家族全員で囲んでいます。

*我が家の日常

我が家は常に、冷蔵庫に「そぼろ」をストックしてあるんですね。
牛肉、豚肉、鶏肉、混合など毎度配合の違ったものを、なんと、夫が作ってくれるんです!!
娘たちの大好きなそぼろ。たくさん作ってあるんですよ。

我が家では食べられない人の分として別料理を用意することも多いですが…
例えば豚カツをあげるときに、マグロとか鶏ささみを揚げるとか、その食べられない人が食べられるものも必ず一緒に揚げる、という風に、工夫をします。
今日なんて豚カツと魚フライとメンチカツまで揚げちゃいました♪

でもそうできない日もありますので、その日のメニューに応じられない人は、自分でそぼろご飯を食べる、納豆ご飯を食べる、目玉焼きやオムレツで食べるなど、対応してもらっています。

『工夫をしてでも毎度の食事を楽しく食べる! そのほうが幸せ!
 笑顔の食卓、美味しい美味しいと言って食べるご飯、それが一番!』

*偏食の原因として多いのは

HSCの偏食、発達特性ある子の偏食に共通しているのが、脳の過敏性による拒絶反応。「五感(味覚・嗅覚・触覚など)の過敏や鈍麻」による影響と、場合によっては脳の扁桃体・海馬部位の反応が強いために起こる、一度強烈な記憶の残った食物を見ただけで不快を感じる「食物嫌悪学習」の要素が絡み合うからかもしれません。他にも口腔機能の問題、発達のバラつきによる様々な問題、お腹が空かない・他の子に比べて必要エネルギー量の少ない子である等の可能性、など、きちんとした理由があるのです。

私の偏食がそうでした。五感の過敏により、食べたときの刺激を強烈に脳が感知する、嫌な刺激を受け取る。過去嫌な刺激を受けた食品を、見ただけでそのときの五感感覚が蘇る。その前に「噛む」ことができない。

お子さんの偏食の中には、どうしてもダメなものがありますね。
好きで食べられるものもあるはずです。
まずはそれらをメモに書き出してみましょう。

*親御さんに時々試してみてほしいこと

そのうちの食物嫌悪学習による拒絶が強くて今もダメ、というケース。
過去はダメだったけど、今は感覚過敏の問題が薄れてきていて、だからもしかしたら食べられる、というケース。
年齢とともに味覚や食への知識も変化していて、それなのに今も手を出さずにい続けているために偏食が続いている、そういうケースのことです。

私はそういうのは、改善のチャンスが多いにあると思っていて。
「美味しいものを食べるチャンス」を、よい雰囲気の中で自然に与えるのが、親としてできることかな、って思っています。だって繊細さんは五感が繊細。私などは味覚が鋭く、美味しさも感動も深く味わえるのです!

例えば私はフルーツでも酸味を強く感じ、苦手が多かったのですが、静岡市久能のいちご狩りを体験し、完熟いちごを食べてから認識が変わりました。銀座で千疋屋さんのパフェを食べたときも、完熟フルーツの美味しさに感激しました。
そこで記憶の修正が入ります。イチゴってこんなに甘かったんだ、キウイもこんなに美味しいんだ…完熟フルーツ最高!みたいな!笑

それから、生キャベツはゴソゴソした口の中の触感が苦手で嫌いだけど、味噌汁の具となれば大好きとか、そういう調理法や野菜カットの仕方による味覚触覚の違い、感情を動かす経験を与えてほしいんです。無理強いでなく。
繊細さんは、感激度も大きいですから♪

*自然の恵みをたくさん感じられるものを食べる

我が家の娘たちは、それほど喜んでトマトを食べなかったのだけれど、私の住んでいる地区にあるこちらの農園さんの完熟トマトを食べてからは、記憶の修正が入りました。「川村農園のトマトはめっちゃ甘い!」
こちらの画像、川村農園さんのトマトジュースも大好き!
トマトも数品種たくさん買って帰り、家では競って食べています。

初めて食べたトマトは酸っぱかった、好きではなかった、でも美味しいものもある、そういう経験ができると、偏食も変化しますよ。ぜひ意識して試してみてくださいね。

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*治らないものは、治らない

幼稚園は、素晴らしい手料理を給食で出し続けてくれました。食育を大切にしてくれて、みかん狩り、さつまいも掘り、お月見会、季節行事を子どもたちに楽しませてくれたし、それに伴った飲食がありました。
小学校も併設の学校給食室で調理された多メニュー! 良い食材を使っての健康的な和洋折衷料理。家庭では補えないほどの、色んな味を食しながら娘たちは成長してきたはずなんです。

私は家庭で、託児で預かった子たちと手巻き寿司パーティをしたり目の前で大きなスイカを切ったりと、意識して楽しい食卓を演出してきました。我が家には近所のお友達がいつも集まっていたので、そういうタイミングで好きじゃない野菜料理を出してみたり。友達につられて食べていました。夏休みはお弁当を持って遊びに来る子もいて、庭にブルーシートを出して大勢で遠足みたいにワイワイ食べてましたね。雰囲気がいいと、普段は手を出さないものにも挑戦します。

他にも友人家族とのキャンプ、バーベキュー。ピクニック。
未だに毎日我が家は一家団欒、手料理、楽しく会話しながらの食事時間。
ほか子ども会の屋外調理イベントも随分あったし、親戚の集まり会食、仲間内のパーティー、本当に様々な経験をしてきて、それでも娘たちは今も偏食多いということを受け止めるならば
「治らない偏食は仕方がない」 とそう思っています。

ただ日々の食卓メニューには工夫ができます。先のメモ用紙から、その子の「好き」と「嫌い」を探り、「好き」なものから挑戦していく。広げていく。「好き」で「食べられる」調理法を多く取り入れていく。
それが改善への近道です。

もっとの工夫はこちらの本を参考にするとよいと思います。
最近、とても良い本に出会いました。
『発達障害児の偏食改善マニュアル』/監修 山根希代子  編者 藤井葉子

毎日偏食のある家族への食事提供を頑張っているお母さん。お疲れ様です。日々に一喜一憂せず、ゆったりと温かい心で、ぜひ家族の笑顔にこそ目を向け、楽しい交流を心がけてみてくださいね!

心が苦しくて困っていたらご連絡ください。
ホームページ https://hsp-nijiiro.com/
HSP虹色カフェ/花崎ひとみ

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