旅行ツアーの企画販売などを行う大手旅行業者である株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)の財務諸表(第43期第3四半期)を見てみる

「HISの最終赤字26億円、23年10月期 海外ホテルで減損」という記事が目についたので、株式会社エイチ・アイ・エスをEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、1447億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、1405億円と減少している。次に未収入金(流動資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、200億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、194億円と減少している。次に未収入金(流動資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、200億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、194億円と減少している。次に受取手形、売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、115億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、157億円と増加している。次に旅行前払金(流動資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、62億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、122億円と増加している。次に前払費用(流動資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、17億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、19億円と増加している。次に建物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、761億6600万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、767億9500万円と増加している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、709億7500万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、709億800万円と減少している。次にリース資産(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、124億100万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、119億4400万円と減少している。次に建設仮勘定(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、63億600万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、35億9100万円と減少している。次に工具、器具及び備品(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、26億9700万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、27億700万円と増加している。次にのれん(無形固定資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、23億6900万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、34億7600万円と増加している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、29億9000万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、37億2500万円と増加している。次に関係会社株式(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、28億6500万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、30億4000万円と増加している。次に長期預金(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、未発生だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、189億3500万円と増加している。

次に負債の部。1年内返済予定の長期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、321億5600万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、306億4300万円と減少している。次に短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、285億5500万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、505億7200万円と減少している。次に未払金(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、172億9800万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、150億4900万円と減少している。次に旅行前受金(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、142億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、390億円と増加している。次に1年内償還予定の社債(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、未発生だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、150億円と増加している。次に営業未払金(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、66億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、97億円と増加している。次に未払費用(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、39億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、45億円と増加している。次にリース債務(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、26億4600万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、29億4200万円と増加している。次に賞与引当金(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、12億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、21億円と増加している。次に未払消費税等(流動負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、7億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、13億円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、1567億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、1254億円と減少している。次に転換社債型新株予約権付社債(固定負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、250億3600万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、250億2300万円と減少している。次に社債(固定負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、200億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、50億円と減少している。次にリース債務(固定負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、116億3500万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、107億6900万円と減少している。次にリース債務(固定負債)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、116億3500万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、107億6900万円と減少している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2022年10月31日)が、263億2700万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年7月31日)は、207億3800万円と減少しているので、当第3四半期連結会計期間は稼いでいない。当第3四半期連結会計期間の負債合計(3869億円)と純資産合計(500億円)のバランスを見ると、負債合計が上回っている。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第3四半期連結累計期間 (自 2021年11月1日 至 2022年7月31日)が999億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2022年11月1日 至 2023年7月31日)は1639億円と増加している。次に売上原価は前第3四半期連結累計期間 (自 2021年11月1日 至 2022年7月31日)が845億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2022年11月1日 至 2023年7月31日)は1092億円と増加している。次に営業損失(△)は前第3四半期連結累計期間 (自 2021年11月1日 至 2022年7月31日)がマイナス391億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2022年11月1日 至 2023年7月31日)はマイナス41億円と減少している。数値が小さくなっているため、営業損失は改善していると言える。次に四半期純損失(△)は前第3四半期連結累計期間 (自 2021年11月1日 至 2022年7月31日)がマイナス340億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2022年11月1日 至 2023年7月31日)はマイナス52億円と減少する結果となっている。純損失が減少することはポジティブな兆候と判断できるのではなかろうか。

次に為替差益(営業外収益)と為替差損(営業外費用)が発生していたので、過去の報告書を遡って調べてみることにした。2018年11月1日から、2023年7月31日までをトータルすると、為替差益の額が大きい。当第3四半期連結累計期間における旅行市場は海外においては欧米を中心に活況に推移。日本においても高水準で推移。また、海外旅行・訪日旅行市場においては、旅行需要が回復し始める。ピーク時であったコロナ禍以前と比較し、回復の動きが表れる。海外旅行事業、送客実績においては、国際航空便の復便が早い韓国が、2019年度と同水準まで回復。ヨーロッパ方面では添乗員同行ツアー、アメリカ西海岸では野球観戦ツアーの人気が顕著に表れる。市場回復の動き。訪日旅行事業においては本格的な回復には至っていないが、バンコクと那覇を結ぶ定期チャーター便を利用した団体の受客が好調に推移。法人事業では、団体旅行・業務渡航の需要回復が顕著に表れる。海外における旅行事業では、カナダに拠点を置く海外グループ会社が、引き続きアウトバウンド事業を中心に業績を牽引。また東南アジアの現地法人はアウトバウンド事業が回復。現地法人におけるインバウンド事業では、卒業旅行シーズンの学生にとっての人気渡航先であるヨーロッパ方面は、日本からの受客が好調に推移。業績回復の動きが表れる。といったことが書かれている。全体を通すと、アフターコロナを迎え、体の血の巡りが良くなるように通常時に戻りつつあるという印象を受けた。







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