繊維メーカーであるセーレン株式会社の財務諸表(第152期第3四半期)を見てみる

「繊維メーカー「セーレン」 最終利益3期連続で過去最高更新」という記事が目についたので、セーレン株式会社をEDINETで調べることにした。

連結貸借対照表,バランスシート/BS

「連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。

次に純資産の部で利益剰余金合計。前連結会計年度(2023年3月31日)が、756億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、809億円と増加しているので、稼いでいる。当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)の負債合計(643億円)と純資産合計(1191億円)のバランスをみると、負債合計が上回る。

連結損益計算書

次に連結損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が、100億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は、99億円と減少しているので、当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は調子が悪かったようだ。最後に報告書をみると、車輌資材事業で国内事業は、世界的な半導体不足の緩和や前年の上海ロックダウンによるサプライチェーン混乱からの反動により回復。エネルギー及び原材料価格の高騰があったものの、為替の影響や業務の効率化をはじめとする経費削減活動により増収・増益。海外事業(2023年1~9月)は、半導体不足や原材料価格・輸送費の高騰が落ち着くとともに、カーシートやエアバッグの受注増加があったものの、中国における日系メーカーの販売不振の影響を大きく受ける。車輌資材事業全体では、国内事業の回復がけん引し増収・増益。ハイファッション事業は、アパレル業界において環境に配慮したモノづくりへの関心が高まるなか、当社は差別化商品を小ロット・短納期・在庫レスで製造する独自の「Viscotecs®」を活用したビジネスモデルの展開に加え、リサイクル素材や生分解性素材の開発・製造を進める。ファッションアパレルは、一部百貨店ブランドにおいてコロナ禍からの回復が見られたものの、スポーツアパレル、インナーアパレルはいずれも苦戦を強いられた。単体の売上は減少したものの、Saha Seiren Co., Ltd.においてアパレル事業の構造改善を行ったことにより、ハイファッション事業全体では減収・増益。エレクトロニクス事業は、車載モニター用の新規商材が順調に推移したものの、モバイル端末向け商材の売上が減少。KBセーレン㈱においては、データセンター向けHDDワイピングクロス「ザヴィーナ」やケーブル用エンプラ繊維が伸び悩む。その他、中国市況の悪化により繊維産業向け機械の受注が減少したこと等が影響し、エレクトロニクス事業全体では減収・減益。当事業の売上高は70億50百万円(前年同期比14.3%減)、営業利益は9億28百万円(同40.6%減)。環境・生活資材事業。ハウジング資材関連は環境対応商材が好調に推移したものの、住宅着工戸数減少の影響を受け苦戦。また、住生活資材関連ではコロナ禍において一時的に需要が高まった病院・介護向け製品の売上が伸び悩む。一方、KBセーレン㈱においてはティーバッグ向け「ベルカップル」の需要の回復がみられました。環境・生活資材事業全体では減収・減益。メディカル事業は、サポーター等の健康・医療資材が堅調に推移するとともに、KBセーレン㈱の海外向け逆浸透膜スペーサーの売上が増加し、増収。利益面ではエネルギー及び原材料価格高騰の影響が大きく、減益。といったことが書かれている。


よろしければ執筆費用をサポートお願いします!助けてください。