電気計測器メーカーである日置電機株式会社(HIOKI)の財務諸表(第73期第1四半期)を見てみる

今回は「HIOKIの純利益24%減 1〜6月、中国でEV減速」という記事が気になったので、日置電機株式会社をEDINETで調べることにした。

貸借対照表,バランスシート/BS

「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。

次に純資産の部で利益剰余金合計。前連結会計年度(2023年12月31日)が、296億6377万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2024年3月31日)は、296億4085万円と減少しているので、稼いでいない。当第1四半期連結会計期間(2024年3月31日)の負債合計(42億円)と純資産合計(373億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。

損益計算書

次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第1四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年3月31日)が、23億円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 2024年1月1日 至 2024年3月31日)は、16億円と減少しているので当第1四半期連結累計期間 (自 2024年1月1日 至 2024年3月31日)は調子が悪かったようだ。最後に報告書をみると、当第1四半期連結累計期間は、受注高は前年同期の実績を下回る。市場別では、エネルギー市場は、脱炭素化に向けた世界各国の取り組みを受け需要は引き続き高い状態で推移。一方、バッテリー市場においては中国を中心にEVの成長が短期的に鈍化し、またデバイス市場においても設備投資が抑制されていることから、両市場とも需要が落ち込み。顧客の所在地別では、アジア地域においては主として中国におけるバッテリー市場での需要の落ち込みが大きく影響。ヨーロッパは、バッテリー市場での設備投資は堅調に推移したものの、様々な分野で需要が落ち込み。一方で、脱炭素化に向けた取り組みが強化されている日本及びアメリカにおいては、堅調に推移。利益面では、売上高の減少により、営業利益、経常利益ともに前年同期の実績を下回る結果。なお、部品価格、人件費等のコスト増を踏まえ、昨年に引き続き国内・海外の製品価格の見直しを検討し、2024年4月に国内の製品価格の改定を実施。といったことが書かれている。


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