ドラッグストア「サツドラ」を統括するサツドラホールディングス株式会社の財務諸表(第8期第2四半期)を見てみる

「サツドラHD、6〜11月純利益46%増 訪日客・化粧品回復」という記事が目についたので、サツドラホールディングス株式会社をEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず商品(流動資産)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、108億5200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、109億1200万円と増加している。次に売掛金(流動資産)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、26億3200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、28億2300万円と増加している。次に現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、23億1500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、26億6000万円と増加している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、83億7300万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、85億7700万円と増加している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、39億7200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、40億3600万円と増加している。次に無形固定資産で前連結会計年度(2023年5月15日)が、3億9700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、4億4800万円と増加している。次に敷金及び保証金(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、65億1200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、65億8400万円と増加している。

次に負債の部。買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、85億3100万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、94億9700万円と増加している。次に短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、55億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、56億円と増加している。次に1年内返済予定の長期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、9億9400万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、9億8800万円と減少している。次に賞与引当金(流動負債)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、5億9200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、7億3300万円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、107億4000万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、102億4800万円と減少している。次に資産除去債務(固定負債)で前連結会計年度(2023年5月15日)が、7億2900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、7億4500万円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年5月15日)が、60億1900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月15日)は、62億1000万円と増加しているので、当第2四半期連結会計期間は稼いでいる。当第2四半期連結会計期間の負債合計(352億6600万円)と純資産合計(90億5800万円)のバランスを見ると、負債合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年5月16日 至 2022年11月15日)が429億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年5月16日 至 2023年11月15日)は478億円と増加している。次に売上原価は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年5月16日 至 2022年11月15日)が324億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年5月16日 至 2023年11月15日)は361億円と増加している。次に営業利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年5月16日 至 2022年11月15日)が3億3400万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年5月16日 至 2023年11月15日)は6億8100万円と増加しているので、当第2四半期連結累計期間の営業の調子は良かったようだ。次に四半期純利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年5月16日 至 2022年11月15日)が2億2800万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年5月16日 至 2023年11月15日)は3億3000万円と増加する結果となっている。

次に為替差益(営業外収益)が発生していたので、過去の報告書を遡って調べてみることにした。為替差損(営業外費用)は記載がなく、為替差益(営業外収益)の額が大きいようだ。最後に報告書を見ると、当社グループが主に事業を行うドラッグストア業界は、業界の垣根を越えた競争の激化や既存企業間の出店競争、M&Aによる寡占化など、当社グループを取り巻く経営環境は厳しい状況が続く。確かに近くの商店街は、訪日外国人観光客をターゲットにしているのかドラックストアが乱立している。次に気になったのは、コラボレーション戦略として、ヤマト運輸株式会社とパートナーシップ協定基本合意書を締結し、小商圏地域における買い物環境支援や効率的な物流の実現など、地域の持続的な発展や社会的課題の解決などに資すると書かれており、今後の日本での人口減少などに備えた戦略がとられているものと察する。また買い物難民の対策も行っていくように感じとれた。次に第2四半期連結累計期間は、物価上昇による生活防衛意識の高まりを受けて1人あたりの買上点数が減少。新型コロナウイルス感染症の沈静化にともなう関連商品の売上減少。であるが、人流回復や季節品が好調に推移した結果、ドラッグストアフォーマットの売上高は前年同期を上回った。インバウンドフォーマットは、休業していた店舗を順次営業再開し、訪日外国人観光客の需要を取り込むことができた結果、売上高は前年同期を上回る。調剤薬局は新開設した調剤薬局の増収効果や、地域支援体制加算・後発医薬品調剤体制加算の強化などにより売上高は前年同期を上回ったと書かれている。次にその他事業で、小中学生向けのプログラミングスクールの運営と書かれており、ドラッグストアをメインで扱い会社ではあるが、意外な事業を行っていることが新しい発見。




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