お米のお菓子市場で日本一の亀田製菓株式会社の財務諸表（第67期第1四半期）を見てみる

今回は、お米のお菓子市場で日本一の亀田製菓株式会社をEDINETで調べてみました。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず受取手形、売掛金及び契約資産（流動資産）で前連結会計年度(2023年3月31日)が、136億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、107億円と減少している。次に現金及び預金（流動資産）で前連結会計年度(2023年3月31日)が、82億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、91億円と増加している。次に機械装置及び運搬具(純額)（有形固定資産）で前連結会計年度(2023年3月31日)が、212億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、216億円と増加している。お米のお菓子を製造や運ぶのには機器などが必要なので、それが増加したという可能性。次に建物及び構築物(純額)（有形固定資産）で前連結会計年度(2023年3月31日)が、181億8800万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、181億1000万円と減少している。次にのれん（無形固定資産）で前連結会計年度(2023年3月31日)が、21億2500万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、21億9700万円と増加している。次に投資有価証券（投資その他の資産）で前連結会計年度(2023年3月31日)が、149億4100万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、155億3200万円と増加している。お米のお菓子を製造する会社ではあるが投資有価証券を持っている。

次に負債の部。短期借入金（流動負債）で前連結会計年度(2023年3月31日)が、70億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、78億円と増加している。次に支払手形及び買掛金（流動負債）で前連結会計年度(2023年3月31日)が、45億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、42億円と減少している。次にその他（流動負債）で前連結会計年度(2023年3月31日)が、91億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、74億円と減少している。その他がきになる。次に長期借入金（固定負債）で前連結会計年度(2023年3月31日)が、134億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、128億円と減少している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、591億6300万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間 (2023年6月30日)は、591億1800万円と減少しているので、第1四半期連結会計期間は稼いでいない。第1四半期連結会計期間の負債合計（421億円）と純資産合計（688億円）のバランスを見ると純資産合計が上回っている。利益剰余金は減ったものの経営的には問題なさそうだ。また純資産合計は前連結会計年度よりも増加している。

・四半期連結損益計算書

次に損益計算書（PL）。まずは売上高は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、232億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、222億円と減少している。次に営業利益は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、12億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、6億円と減少しているので、第1四半期連結累計期間の営業の調子は悪かったようだ。次に為替差益は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、5億5600万円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、6億8400万円と増加している。わずかではあるが、お米のお菓子を海外で販売しているようだ。これが今後伸びるのか、次の報告書に期待したい。次に四半期純利益は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、14億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、8億円と減少している。最後に報告書によると、アジア地域の営業利益は着実に拡大しているようだ。