自転車部品と釣具の製造を主要な事業とするメーカーである株式会社シマノの財務諸表(第117期)を見てみる

「シマノ純利益8%増の663億円 24年12月期、為替差益で」という記事が目についたので、株式会社シマノをEDINETで調べることにした。

連結貸借対照表,バランスシート/BS

「連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。

次に純資産の部で利益剰余金合計。前連結会計年度(2022年12月31日)が、6381億円だったのに対し、当連結会計年度(2023年12月31日)は、6471億円と増加しているので、稼いでいる。当連結会計年度(2023年12月31日)の負債合計(693億円)と純資産合計(8023億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。

連結損益計算書

次に連結損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前連結会計年度 (自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)が、1691億円だったのに対し当連結会計年度 (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)は、836億円と減少しているので、当連結会計年度 (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日)の営業の調子は悪かったようだ。最後に報告書をみると、自転車部品(セグメント)。自転車人気の過熱感は一服したものの、長期的なトレンドとして自転車への関心は高いまま継続。一方で、需給調整が続くなか、市場在庫は総じて高い水準で推移。海外市場は、欧州市場では、主要市場であるドイツやベネルクス諸国での自転車への高い関心は継続し、完成車の店頭販売は底堅く推移した一方、その他の国においては消費者需要がインフレや景気減速の影響も受けて冷え込み、市場在庫は高い水準で推移。北米市場は、自転車への関心は底堅かったものの、サイクリングブームの反動もあり完成車の店頭販売は弱含みで推移し、市場在庫は依然高い水準で推移。アジア・オセアニア・中南米市場は、自転車への関心は底堅かったものの、インフレの高進や経済不安の影響を受けて消費者マインドが冷え込み、完成車の店頭販売は低調に推移し、市場在庫は高い水準で推移しました。一方、中国市場では、アウトドアスポーツとしてのサイクリングの人気は継続し、ロードバイクを中心に販売は好調で、市場在庫は適正な水準を維持しました。日本市場は、円安による完成車価格の高騰や消費者の買い控えの影響を受けて店頭販売は低調となり、市場在庫は高めに推移。このような市況の下、12段変速となった「105」やグラベル専用コンポーネント「SHIMANO GRX」などの新製品に好評。結果、当セグメントの売上高は364,679百万円(前年同期比29.5%減)、営業利益は65,251百万円(前年同期比55.0%減)となった。次に釣具(セグメント)。世界的な消費者動向の変化に伴い、釣具の需要は落ち着きを見せ、市場在庫が増加することとなり販売に少なからず影響を及ぼした。日本市場においては、コロナ禍が収束し、レジャーの選択肢が多様化するなか、販売は鈍化。海外市場は、北米市場では、当初弱含みだった販売は、新製品に対する需要の高まりも手伝い、堅調に推移しました。欧州市場は、一部地域での安定した需要に支えられていたものの、市場在庫の調整局面により、販売は力強さを欠いた。アジア市場は、中国市場において販売は好調に推移しましたが、先行き不透明な景況感から消費者マインドが冷え込み、需要は鈍化する兆しを見せた。豪州市場では、良好な釣況と安定した天候により、販売は堅調。このような市況の下、新製品のスピニングリール「STRADIC」や最高級モデルのルアーロッド「WORLD SHAULA」が高い評価、引き続きスピニングリールの「VANQUISH」などの高価格帯製品に多くのご注文を頂いた。結果、当セグメントの売上高は109,225百万円(前年同期比1.6%減)、営業利益は18,413百万円(前年同期比23.8%減)となった。といったことが書かれている。


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