ATM,通信機器等を製造するメーカーである沖電気工業株式会社(OKI)の財務諸表(第100期第2四半期)を見てみる

「新紙幣7月発行を前に ATMの製造工場 フル稼働」という記事が目について、ATMを手がける「OKI(沖電気工業株式会社)」をEDINETで調べてみることにした。

四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず受取手形、売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、945億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、855億円と減少している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、350億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、387億円と増加している。次に現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、377億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、290億円と減少している。次に仕掛品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、211億3500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、226億3600万円と増加している。次に製品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、202億2400万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、248億6000万円と増加している。次に有形固定資産で前連結会計年度(2023年3月31日)が、609億5900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、600億6400万円と減少している。次に無形固定資産で前連結会計年度(2023年3月31日)が、163億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、156億円と減少している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、341億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、402億円と増加している。

次に負債の部。短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、867億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、825億円と減少している。次に支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、606億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、551億円と減少している。次にその他(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、528億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、503億円と減少している。次に引当金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、50億4400万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、47億9000万円と減少している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、312億6800万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、418億5500万円と増加している。次に退職給付に係る負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、309億600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、304億4100万円と減少している。次にその他(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、223億1700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、208億1900万円と減少している。次にその他の引当金(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、12億8100万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、12億9000万円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、497億500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、482億5700万円と減少しているので、稼いでいない。当第2四半期連結会計期間は負債合計(2873億円)と純資産合計(1031億円)のバランスをみると、負債合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が1627億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は1748億円と増加している。次に売上原価は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が1246億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は1353億円と増加している。次に売上総利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が380億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は395億円と増加している。次に販売費及び一般管理費は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が420億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は385億円と減少している。次に営業利益又は営業損失(△)は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)がマイナス39億8500万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は10億300万円と増加しているので、当第2四半期連結累計期間の営業の調子はよかったようだ。次に経常利益又は経常損失(△)は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)がマイナス49億3300万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は4億7800万円と増加している。次に四半期純利益又は四半期純損失(△)は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)がマイナス56億4600万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は2億9400万円と増加している。

・四半期連結包括利益計算書

次に沖電気工業株式会社は海外にも展開しており、為替差益(営業外収益)と為替差損(営業外費用)が発生は確認できなかったが、四半期連結包括利益計算書には為替換算調整勘定が記載されており、前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が5億5800万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は10億1300万円と増加していることが確認できた。最後に報告書をみると、当第2四半期連結累計期間の業況は、売上高は前年同期と比べると増加。部材調達難による生産減影響の改善やスタートした大型案件等の物量増により増収。利益面は前期調達部材によるコスト増加、人件費等の増加の影響はあったが営業利益の増加。パブリックソリューション事業は、道路、消防、防災の領域でも増加した一方、通信キャリア向け案件が減少。エンタープライズソリューション事業は、サプライチェーン影響の改善、大型案件等により前年比増収。コンポーネントプロダクツ事業は、IoTは部材価格の高騰影響が減少し利益改善。一方でプリンターは海外での需要停滞、流通在庫過多による減収影響で、セグメント全体では前年比減収減益。EMS事業は、半導体市況や中国経済の減速による一部市場での停滞感。だが、その他で堅調な市場でカバー。といったことが書かれている。



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