ユニクロやジーユーなどを傘下にもつ株式会社ファーストリテイリングの財務諸表(第62期 第3四半期)を見てみる

「ファーストリテイリング海外事業好調 売り上げ 利益が過去最高」という記事が目についたので、株式会社ファーストリテイリングをEDINET
で調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び現金同等物(流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、1兆3582億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、9925億円と減少している。次に棚卸資産(流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、4859億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、3873億円と減少している。次にその他の短期金融資産(流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、1234億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、4727億円と増加している。次に使用権資産(非流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、3956億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、3898億円と減少している。次に有形固定資産(非流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、1952億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、2164億円と増加している。次に長期金融資産(非流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、1643億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、2587億円と増加している。次にデリバティブ金融資産(非流動資産)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、1342億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、938億円と減少している。負債の部。買掛金及びその他の短期債務(流動負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、3502億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、2621億円と減少している。次にその他の短期金融負債(流動負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、2092億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、1428億円と減少している。次にリース負債(流動負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、1238億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、1261億円と増加している。次にリース負債(非流動負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、3568億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、3397億円と減少している。次に長期金融負債(非流動負債)で前連結会計年度(2022年8月31日)が、2410億2200万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、2411億8900万円と増加している。そして資本の部で利益剰余金。前連結会計年度(2022年8月31日)が、1兆2751億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間末(2023年5月31日)は、1兆4406億円と増加しているので、当第3四半期連結会計期間は稼いでいる。当第3四半期連結会計期間末の負債合計(1兆3530億円)、資本合計(1兆7475億円)のバランスを見てみると、資本が上回っているので、今のところ経営には問題なさそうである。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上収益は、前第3四半期連結累計期間 (自 2021年9月1日 至 2022年5月31日)が、1兆7651億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年9月1日 至 2023年5月31日)は、2兆1435億円と増加している。次に営業利益は、前第3四半期連結累計期間 (自 2021年9月1日 至 2022年5月31日)が、2710億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年9月1日 至 2023年5月31日)は、3305億円と増加しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子は良いようだ。次に四半期利益は、前第3四半期連結累計期間 (自 2021年9月1日 至 2022年5月31日)が、2475億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年9月1日 至 2023年5月31日)は、2549億円と増加する結果となっている。最後に報告書を見てみると、東南アジア、北米、欧州のユニクロ事業、ジーユー事業は好調な業績が継続し、グローバルで収益の柱の多様化と掲載しているので、海外での展開が調子が良いようだ。あと、ファーストリテイリング海外事業好調について、SNSなどでは内部留保について投稿している人がいるが、内部留保が利益剰余金のことを指しているなら、利益剰余金は株主に分配しているし資産の「何か」に形を変えているので、内部留保を取り崩すのは無理だという意見。またファーストリテイリングは好調であるが、好調であっても負債を抱えているということ。負債というとマイナスイメージだが、金融の視点から見る企業とは借りたお金を増やすシステムであるとも言える。





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