大手化学工業会社である株式会社レゾナック・ホールディングスの財務諸表(第115期 第3四半期)を見てみる

「レゾナック、旧昭和電工本社売却で特別利益183億円」という記事が目についたので、株式会社レゾナック・ホールディングス(昭和電工株式会社)をEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず受取手形及び売掛金(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、2660億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、2616億円と減少している。次に現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1864億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、2253億円と減少している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1211億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1288億円と増加している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、951億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、924億円と減少している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、2339億8700万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、2330億5300万円と減少している。次に機械装置及び運搬具(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、2147億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、2198億円と増加している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、1382億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1552億円と増加している。次にのれん(無形固定資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、2953億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、2916億円と減少している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年12月31日)が、833億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、745億円と減少している。

負債の部。支払手形及び買掛金(流動負債)で前年度(2022年12月31日)が、1940億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1779億円と減少している。次に短期借入金(流動負債)で前年度(2022年12月31日)が、724億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、571億円と減少している。次に1年内返済予定の長期借入金(流動負債)で前年度(2022年12月31日)が、426億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、226億円と減少している。次に1年内償還予定の社債(流動負債)で前年度(2022年12月31日)が未発生だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、100億円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前年度(2022年12月31日)が6724億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、6657億円と減少している。次に純資産の部で利益剰余金。前年度(2022年12月31日)が1659億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1474億円と減少しているので、当第3四半期連結会計期間は稼いでいない。当第3四半期連結会計期間の負債合計(1兆5018億円)と純資産合計(5970億円)のバランスを見ると負債合計が上回る。が、固定負債が減少しているところもある。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が1兆341億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)は9423億円と減少している。次に売上原価は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が8000億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)は7639億円と減少している。次に売上原価は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が8000億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)は7639億円と減少している。次に営業利益又は営業損失(△)は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が547億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)はマイナス43億円と減少しているので、当第3四半期連結累計期間は営業の調子が悪かったようだ。次に四半期純利益又は四半期純損失(△)は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が437億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)はマイナス51億円と減少する結果となっている。

次に為替差益(営業外収益)が発生していたので、過去の報告書を遡って調べてみることにした。結果は上記。為替差損(営業外費用)は記載なし。最後に報告書を見ると、半導体・電子材料。半導体前工程材料及び半導体後工程材料は、前年後半からの半導体市場の低迷により減収。モビリティ。自動車部品は、前年7-9月期のISOLITE GmbH事業譲渡の影響を受けたが新規車種向け製品の立上により増収。リチウムイオン電池材料は、民生需要減速の影響を受けて減収。イノベーション材料。前年同四半期連結累計期間比で減収増益。ケミカル。石油化学は前年同四半期連結累計期間比で増収増益と。化学品は、原燃料価格上昇に対応した価格転嫁が進み、前年同四半期連結累計期間比で増収増益。黒鉛電極は値上げにより前年同四半期連結累計期間比で増収となるも受払差のマイナス影響により減益といったことが書かれている。



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