冷凍食品の製造・販売や低温物流などを展開する株式会社ニチレイの財務諸表(第106期 第2四半期)を見てみる

「ニチレイの純利益11%増 2年ぶり最高、24年3月期」という記事が目についたので、今回は株式会社ニチレイをEDINETで調べてみることにした。

四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず受取手形及び売掛金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1012億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1071億円と増加している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、427億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、460億円と増加している。次に現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、278億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、367億円と増加している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、112億1600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、118億7700万円と増加している。次に仕掛品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、9億8700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、11億5400万円と増加している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、901億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、923億円と増加している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、414億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、446億円と増加している。次に機械装置及び運搬具(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、411億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、438億円と増加している。次にリース資産(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、133億9400万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、135億1900万円と増加している。次に建設仮勘定(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、47億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、30億円と減少している。次にのれん(無形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、66億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、73億円と増加している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、382億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、417億円と増加している。次に繰延税金資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、27億2600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、28億5600万円と増加している。次に退職給付に係る資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、3800万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3800万円と変化なし。

次に負債の部。未払費用(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、375億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、346億円と減少している。次に買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、284億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、321億円と増加している。次に短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、169億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、247億円と増加している。次に1年内償還予定の社債(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、100億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、100億円と変化なし。次にコマーシャル・ペーパー(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、60億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、70億円と増加している。次に未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、40億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、51億円と増加している。次にリース債務(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、34億6200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、36億2100万円と増加している。次に1年内返済予定の長期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、22億7700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、5億4100万円と減少している。次に電子記録債務(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、17億1000万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、17億6600万円と増加している。次に役員賞与引当金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1億8500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1億1000万円と減少している。次に長期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、348億6700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、340億9500万円と減少している。次に社債(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、300億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、300億円と変化なし。次にリース債務(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、110億5200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、109億3300万円と減少している。次に繰延税金負債(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、61億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、88億円と増加している。次に資産除去債務(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、46億4300万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、48億2300万円と増加している。次に長期預り保証金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、23億2700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、19億8000万円と減少している。次に退職給付に係る負債(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、21億2100万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、22億5200万円と増加している。次に役員退職慰労引当金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、6500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、4700万円と減少している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、1873億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1957億円と増加しているので、稼いでいる。当第2四半期連結会計期間の負債合計(2348億円)と純資産合計(2561億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が3218億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は3322億円と増加している。次に売上原価は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が2699億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は2745億円と増加している。次に販売費及び一般管理費合計は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が371億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は402億円と増加している。次に営業利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が147億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は173億円と増加しているので、当第2四半期連結累計期間の営業の調子はよかったようだ。次に四半期純利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が147億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は173億円と増加する結果となっている。最後に報告書をみると、グループ全体の売上高は、主力の加工食品事業や低温物流事業が好調に推移し、前期と比べると増収。利益面では、円安などによる原材料・仕入価格やエネルギーコスト上昇に対応し、価格改定や業務改善を進めたことなどにより、営業利益は前期と比べると増益、経常利益は前期と比べると増益。といったことが書かれている。また、海外では、米国子会社のInnovAsian Cuisine Enterprises社がインフレによる消費減退の影響を受けるなか、家庭用主力商品において昨年度に実施した価格改定や新商品投入効果などがあり、海外全体では円安による為替換算影響もあり増収と書かれている。

調べてみると、為替換算調整勘定(その他の包括利益)は、前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)は59億円だったのに対し、当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)では61億円と増加している。




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