医療用不織布製品及び医療用キット等のメーカーである株式会社ホギメディカルの財務諸表(第63期第2四半期)を見てみる

「ホギメデの24年3月期、純利益36%減 手術キット下振れ」という記事が目についたので、株式会社ホギメディカルをEDINETで調べてみることにした。

四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、188億6200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、178億3600万円と減少している。次に受取手形及び売掛金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、116億2800万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、98億2000万円と減少している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、44億9200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、49億8000万円と増加している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、39億2700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、44億9700万円と増加している。次に電子記録債権(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、3億3400万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、33億2500万円と増加している。次に仕掛品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、4億4800万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、4億2700万円と減少している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、207億1000万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、201億5100万円と減少している。次に建設仮勘定(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、157億3000万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、6億5500万円と減少している。次に機械装置及び運搬具(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、48億3600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、169億3100万円と増加している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、96億9500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、97億4100万円と増加している。次に無形固定資産で前連結会計年度(2023年3月31日)が、8億1900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、7億9600万円と減少している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、82億3900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、92億8000万円と増加している。

次に負債の部。支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月30日)が、48億1300万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月31日)は、45億700万円と減少している。次に1年内返済予定の長期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月30日)が、19億9900万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月31日)は、19億9900万円と変化なし。次に未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月30日)が、12億1400万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月31日)は、7億2700万円と減少している。次に引当金(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月30日)が、5億800万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月31日)は、5億3300万円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2022年11月30日)が、56億6800万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月31日)は、46億6800万円と減少している。次に退職給付に係る負債(固定負債)で前連結会計年度(2022年11月30日)が、4億2400万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月31日)は、4億6900万円と増加している。

そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2022年11月30日)が、911億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月31日)は、676億円と減少しているので、稼いでいない。当第3四半期連結会計期間の負債合計(152億円)と純資産合計(864億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が192億100万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は192億100万円と増加している。次に売上原価は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が114億8300万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は125億9700万円と増加している。次に販売費及び一般管理費は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が45億3200万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は45億3200万円と増加している。次に営業利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が31億8500万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は23億7500万円と減少しているので、当第2四半期連結累計期間の営業の調子は悪かったようだ。次に四半期純利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が22億1200万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は17億2400万円と減少する結果となっている。

次に為替差損が発生していたので、過去の報告書を遡って為替差損(営業外費用)と為替差益(営業外収益)を調べてみることにした。2019年4月1日から2023年9月30日までをトータルすると、為替差損の額が大きい。最後に報告書をみると、第2四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが5類感染症へ移行し、経済活動の正常化が進み国内景気は穏やかな回復基調。一方、円安の加速や海外経済の減速懸念、長期化するウクライナ情勢を背景とし資源・資材価格の高騰。医療業界は、急激な円安や資源価格の上昇、電力代、輸送・運搬コストの上昇などにより多くの物資の価格の高騰。医療現場は、人手不足が常態化しており、病床機能再編への取り組みに関し、2022年4月からの診療報酬改定において急性期充実体制加算が導入されるなど、病院経営にとっては変動が大きい。かつ対応が急がれる厳しい状況が継続。このような環境下、医療安全とお客様の業務効率化に資する製品の提案を積極的に展開したことなどにより売上高が伸長。特に戦略製品である「プレミアムキット」は当第2四半期連結累計期間においても売上が拡大。一方、前年度特需が発生しておりました感染防止関連製品は需要が落ち着き、その他不織布製品の売上高は減少。といったことが書かれている。

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