日本の大手私鉄の1つを経営する南海電気鉄道株式会社の財務諸表(第107期第2四半期)を見てみる

「南海電鉄の純利益87%増 23年4〜12月、関空輸送が堅調」という記事が目についたので、南海電気鉄道株式会社をEDINETで調べてみることにした。

四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、384億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、251億円と減少している。次に受取手形、売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、239億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、271億円と増加している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、230億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、212億円と減少している。次にその他(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、147億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、94億円と減少している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、30億1700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、30億9800万円と増加している。次に仕掛品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、5億8600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、15億3300万円と増加している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、3594億7000万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3593億9400万円と減少している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、3512億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、3444億円と減少している。次にその他(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、298億1700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、312億9400万円と増加している。次に建設仮勘定(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、282億1900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、332億6900万円と増加している。次に無形固定資産で前連結会計年度(2023年3月31日)が、95億4400万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、92億1400万円と減少している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、375億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、456億円と増加している。次にその他(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、141億1600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、140億3400万円と減少している。次に退職給付に係る資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、20億7200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、20億7700万円と増加している。

次に負債の部。短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、947億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、894億円と減少している。次にその他(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、478億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、618億円と増加している。次に支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、194億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、165億円と減少している。次に1年以内償還社債(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、100億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、100億円と変化なし。次に賞与引当金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、28億3600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、29億1600万円と増加している。次に未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、16億5800万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、25億2600万円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、2397億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、2202億円と減少している。次に社債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1300億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1200億円と減少している。次にその他(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、955億3900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、987億5500万円と増加している。次に退職給付に係る負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、187億1900万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、188億8200万円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、1136億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1197億円と増加しているので、稼いでいる。当第2四半期連結会計期間の負債合計(6411億円)と純資産合計(2852億円)のバランスをみると、負債合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは営業収益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が1082億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は1176億円と増加している。次に営業利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が94億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は142億円と増加しているので、当第2四半期連結累計期間の営業の調子は良かったようだ。次に経常利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が82億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は132億円と増加している。次に四半期純利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が72億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は89億円と増加する結果となっている。最後に報告書をみると、当第2四半期連結累計期間の業績は、運輸業における輸送人員の増加や不動産業におけるマンション販売の増加等により、営業収益は前年同期と比べて増加。営業利益は前年同期と比べて増加。運輸業は、貨物運送業における減収があったものの、鉄道事業やバス事業において前年同期と比べ輸送人員が増加。 不動産業は、不動産販売業においてマンション販売が増加したこと等により、営業利益は前年同期と比べて増加。流通業は、駅ビジネス事業においてコンビニエンスストアの売上が好調に推移し営業利益は前年同期と比べて増加。レジャー・サービス業は、ビル管理メンテナンス業において設備工事収入が増加したこと等により、営業利益は前年同期と比べて増加。 建設業は、完成工事高の増加等により、営業収益は前年同期と比べて増加。一方で利益率の低下等により、営業利益は前年同期と比べて減少。といったことが書かれている。訪日客の回復に伴い業績が回復しているようだが、不動産業、流通業などを営んでいるので、他の要因もあわせて純利益が回復しているとみている。

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