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これが本物の「#教師のバトン」です【拝啓、文部科学省】

私は名もなき小学校教員です。

何の実績もありません。

先生になってするは、何もできませんでした。

だから、自分を変えることから始めました。


まずは自分を知ろうと、好きなことを書きました。

眠るのが好き、学級経営が好き

子どもが自分自身の力で、何かを作り上げ、

成長する姿を見るのが好き。

少しずつ、

自分のことが分かってきました。



子どもの前で機嫌よくいられるように、

自分の習慣を見直しました。

睡眠時間が少ないと、余裕をもって子どもと接することがむずかしくなることに気が付いたからです。

しっかり睡眠をとるようになり、子どもの前で上機嫌でいれるようになっていきました。

自分の無力さに打ちひしがれて、

学級経営や授業に、ほとんどの時間を注ぎました。

休日は教材研究、本とyoutubeで学び、

クラスで試行錯誤する毎日でした。



運よく、

尊敬できる先輩と出会いました。



1年目の時の指導教員

2年目の時の学年主任

彼女たちのたくさんの言葉が、未だに私の心の中に残っています。



そして、3年目のある日、



私は学校に行けなくなりました。



上司からのハラスメント、過労が原因でした。

やっとの思いで、心療内科に行きました。

うつ状態でした。

私は、病気休暇を取ることになりました。



その後の日々は、地獄のような毎日でした。

クラスの子どもたちを置いて布団の中にいる自分を、

ただただ責めました。

食事もお風呂も睡眠も、苦痛でしかありません。

好きな音楽を聴くことも、映画も観ることもできません。



しばらくして、管理職と会いました。

管理職からは「うつ状態」だからと、

うつ病ではないと、

そう言われました。

あまりの理解のなさに

私は絶望しました。



2021年から始まった「#教師のバトン」プロジェクト。

教師の魅力を伝えるはずのプロジェクトは、

教育現場の悲惨さを伝える結果となりました。



文部科学省も教育委員会も

現場のことをわかっていません。

そして今、教員不足が問題になっています。

先生が、足りていません。

そんな環境だから、

せっかく教師になった人たちも辞めていきます。

他の仕事を選ぶ人

体調を崩す人

現場の環境に絶望する人

私の周りでも、たくさんの教員が、辞めていきました。



私から見たら「教師としての力がある」

「教師に向いている」ように見える人たちから、

辞めていきました。

同僚も

初任者研修の仲間も

大学時代の友人も

配属先に恵まれていれば、続けていたかもしれません。



若手教員は、

自分が配属される学校・地域を選べません。

それはまるで、

凶ばかり出るおみくじのようです。

配属先の労働環境がよく、いい先輩や管理職がいれば、吉。

悪い環境で、人に恵まれなければ、凶。

たとえ「吉」を引いても、

労働環境はブラックです。



凶ばかりで得をしない「おみくじ」を

一体誰が引きたくなるのでしょうか。



「公務員」という肩書、「安定した給料」を求めて、

教職に就く人もいるでしょう。

そういう人は、辞めずに学校現場にすがりつきます。



それでも中には、

これから自分が飛び込む環境が、

ほとんどの人が勝てないギャンブルだとわかっていて、

それでも子どもたちのためにと、

教員になる人がいます。



そんなあなたは、

教育現場の宝物です。



本来なら現場の先輩が、大切に育てるべき存在です。

そのくらい貴重な存在なんです。

ですが今、若手を育てる余裕が、

学校現場にはありません。

人手不足なだけでなく、

膨大な業務量と毎日のクラス運営を

現場の担任は抱えています。



愛情をもって子どもたちと接する教育業界の宝が、

劣悪な環境で潰れていくのを、

私は、見過ごしたくありません。



子どもに愛情をもって接し、

子どもの成長を願うすべての教師に

私ができる最大限のことをします。



教育のために費やした20,000時間以上の時間と

そこから得たスキルやマインドを

すべて届けます。



元小学校教師 凜。が贈る

学級経営・授業のyoutubeチャンネル

2024年夏、スタート。


公立小学校教師 凜。

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