霊感占いは当たりますか？ーHSPの私「予測できる未来に耐えられないから，当たる必要はなかった」トゥーマッチ スピリチュアル・リーディング

【３】霊感占いは当たりますか？ーHSPの私「予測できる未来に耐えられないから，当たる必要はなかった」トゥーマッチ スピリチュアル・リーディング

「ところで水鏡君、君の占術に霊感タロットがあるね。正直なところ霊感占いって当たるのかどうかー」

私は当時、人に何か問われたとき、質問への答えそのものよりも先ず相手が欲しがっている答えを視ようとしていました。そちらが優先されるべき最適解で、自分の答えと擦り合わせをするのです。

「初回無料時間で質問されたらどう答える？春姫君は『うーん、場合によりますね』って困ってたみたいだけど。彼女まだ若いから」

彼女は・・・、あなたに多くを語ろうとしていないだけです。春姫が食いついてこなかったから、私と「ぼくたちなら分かるよね」といった類の何かを共有しようとしている？分かりませんが、最適解を探すのは止めました。

「私は。霊感占いで、相手の想いや自分の未来が当たらなくていいんです。そもそも状況を俯瞰した上で、そこから予測できるいくつかの未来に耐えられなかったから、見えない世界を使ってここまでやって来た訳で」

と、言いかけて後悔し始めました。ああ、喋り過ぎたわ。折角、春姫が教えてくれたのに。

「驚いちゃった。まず自分で視えすぎて辛いということかな。詳しく教えてくれる？」

「あ、私、詳しくなくて、すみません。そろそろ夜の鑑定に備えて仮眠しますね。空海先生、今日は本当にありがとうございました！」

電話越しに深々と頭を下げました。

ー疲れた。空海先生から「あなたに聞きたいことがある」とメールが届いた時点で、春姫に相談すればよかったのかな。でも適度な相槌というヒントを既にもらっていたし。敢えて仕事のある日に約束をした上で予め用意していた「仮眠」を口実に電話を切り上げた。私にしては上出来じゃない！次から断ればいいだけ。

改めて時計を見て充分に時間があることを確認した私は、サッと意識のチャネルを切り替え、疲弊した私を眠りにつかせます・・・「おやすみ」。

もう一人の私が心の中で笑みを浮かべ呟きます・・・「パーティーだ」。静かな高揚感。

私はいつだったからか、意識して過食することを自虐的にパーティーと呼んでいました。クロゼットから取り出した袋には、甘い菓子パンとドーナッツ、ポテトチップス、箱入りクッキー、チョコレート、グミキャンディー等々。デーブルに広げるそれらの量はパーティーさながらですから。