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週刊オールライター第44号(金曜臨時配信) 「カミングアウトします」

 こんにちは。HISASHINJOです。今回の記事は、タイトル通り「カミングアウト」したいことがありまして書いております。これにはワケがありまして、先日アルバイトで私の仕事の態度が原因でクライアントから会社にクレームが入り、予定に入っていた通しの案件を外されるという大失態を犯してしまったからです。これを機に私がどのような人間であるかを公表しても良いのでは、と考え記事化に至りました。温かい気持ちで最後までご覧いただけますと幸いです。


1. 私が今回カミングアウトしたいこと

早速ですが、私が今回カミングアウトしたいことに移ります。

私は自閉症及び多動性・衝動性優勢型ADHDの「グレーゾーン」です。

私は幼稚園の頃、落ち着きがないことや独り言の多さ、指しゃぶり癖、おねしょ癖、言われたことを聞けないことなどに疑問を抱いた母が精神科分野にも詳しい小児科の先生のもとに私を連れて行った結果、
「確かに自閉症やADHDの傾向はありますが、完全に障がい認定することは難しいです」
と先生から言われたことで母は
「HISASHINJOはグレーゾーンの子供である」
と判断しました。

2. 自閉症・ADHDの行動をしてしまうとき

現在は自閉症よりもむしろADHDの傾向を出して周囲を驚かせてしまうことが多いですが、幼少期は自閉症の特徴も濃く出ていました。その行動を時系列順に紹介します。

1. 幼少期①「極端なまでの『現実主義者』すぎて・・・」

自閉症の人はよく「変にこだわろうとする」と陰口を叩かれますが、それを「変な」ものと思わないでください。脳の働きによってそのような行動が生まれるだけです。私もそれで親、特に一番そばにいてくれた母を困らせたことがあります。
現在20歳の私は、「現実に起こりうる現象・モノしか認めることができなかった」幼少期の私の性格を「現実主義者」と呼んで自虐しています。今では笑いネタにも昇華できたのですが、この頃は悲惨な状況でした。
まずは「鉄道を使用したフィクションものが一切見れなかったこと」です。私は物心ついた頃から鉄道ファンですが、鉄道ものに関してはそれが特に発揮されるため、テレビ番組の好き嫌いは食べ物の好き嫌い以上に激しいものでした。特に、かつてフジテレビで放送されていたバラエティ番組「はねるのトびら」の人気ゲームコーナー「短縮鉄道の夜」は大嫌いでした(それどころか「はねトび」すら嫌っていました)。このコーナーは、中年サラリーマンに扮した塚地武雅さん、鈴木拓さん、板倉俊之さん、秋山竜次さんが若者サラリーマンの「代表」である西野亮廣さんと共に新橋駅前にいるSLに乗車して宇宙へ飛び出しながら、若者の話題についていくべく略語について学ぶという設定で行われているものですが、私はこのオープニングを見て
「C11(新橋駅前に保村されているC11-292)がいなくなっちゃった〜」
と母に泣きつきました。
「鉄道車両がレールのない宇宙に行くことはないのになぜそのようになっちゃうのか」が当時の私の脳では処理が出来なかったのでしょう。
それがトラウマとなってしまったため、この前の時間に放送していた大好きだったテレビ番組「クイズ‼︎ヘキサゴンⅡ」が終わるとすぐにテレビの電源を切っていました。はねトびはCMなしで番組が始まるためです。

2.幼少期②「ブタさん死んじゃった」

鉄道もの以外でフィクションが苦手だったエピソードで挙げられるのは、かつて日テレ系列で放送されていたテレビドラマ「野ブタ。をプロデュース」のエンディングのCG映像が大嫌いだったことです。このエピソードは先述の短縮鉄道の夜とは違い、覚えている話ではないですが(母から聞かされた話のため)、このエピソードも自分のこだわりに反しているとして癇癪を起こしてしまうという自閉症の子どもの傾向が見られるので紹介します。
このエンディング映像では2匹の豚がバイクに跨っているシーンのすぐ後、後ろに乗せていた豚が死んでしまうというシーンがあります。私はそれを間に受けてしまい、
「ブタさん死んじゃった〜」
と母に泣きついた、というものです。そのため、母は私と2人で見たかったというのに、私があまりにも泣きじゃくるので1人で見なくてはいけなかったようです。
余談ですが、新型コロナ感染症の第1波で新しいドラマの放送ができなくなった代わりにこの「野ブタ。をプロデュース」が再放送されましたが、この頃にそのエピソードを母から聞かされたので試しにその映像を見ましたが、泣いてしまう気持ちがわかりました。今もそうですが、私はフィクションやジョークが苦手です。

3. 小学生〜高校生期「プリントの紛失」

 小学生の頃から高校の頃にかけてこれはよくやってしまった失敗の一つです。このせいで提出物が出せずに成績が下がったこともザラです。

4. 中学生〜高校生期①「集中力の欠如」

 中学高校の時期になると、テスト勉強や受験勉強の際に集中力の欠如が遺憾なく発揮されるようになってしまいました。高校受験を目前に控えた塾の授業で、先生から
「こら。集中。」
と軽くつっこまれたことがあります。

5.中学生〜高校生期②「グレとADHD」

 中学・高校時代は自分でこのようなことを言うのも恥ずかしいですが、グレて
いたと言っても過言ではない時期でした。中学時代は特にそれが顕著にみられ、多くの人に迷惑をかけました。納得いかないことにキレて周囲をドン引きさせたこともあります。


3. 今回の記事を書くきっかけになった事件

 このような行動をとってきた自分は、ついに今回事件を起こしてしまいました。今回の記事を書くきっかけになったこの事件は、冒頭で軽く触れましたが、この章で詳しく述べようと思います。

事件が起きたのは今週日曜日。私はその日、写真展の会場でアルバイトの案件に入っていました。私はそこで立哨をメインとする仕事をするように言われました。立ってプラカードを持ってお客さんに簡単な場所案内等をすることが業務でしたが、私は立哨ができない人間です。この日までは「苦手」だと思っていましたが、この日を境に「できない」に変わりました。このような立哨の仕事で私は最低1回は注意される傾向にあったのですが、この日は調子が悪かったのか2度も注意され、その2度目で立哨を外され、コンパニオンの方がいるのにも関わらず見回りをすることになりました。その勤務態度はクライアントから会社へクレームが行ってしまう結果となり、この2日後(月曜日)にまた同じ案件をするはずがシフトを外されました。この事件以前にも、6月頃に帯状疱疹で1週間自宅待機になった際に電話でシフトに入れないことを詫びた際に
「もともとシフト決まってるんだからしっかりしろ」
と怒られたほか、この事件の1週間前には学業の予定が突如として入ったことで長期泊まり案件の集合時刻に合流できないことが発覚したことでクライアントまで騒がせている案件も起こしたため、累積警告により今度また会社にクレームが1つでも入ったらこのアルバイトからの解雇は避けられない事態を覚悟しなくてはいけなくなりました。このため完全に気が滅入り、就寝前に「こころの健康相談」に電話をしました。

4. 対策はしてきたの?

対策はしていません。その理由は、今までは「集中力のなさをなくそう」と考えていたからです。グレーゾーンであるとはいえ、この歳になってやっと完治は不可能であることに気がつきました。

5.転職を検討中

集中力の欠如による態度の悪さは完全な自業自得であることはわかっているのですが、グレーゾーンという性質上「治す」ことは100%できません。むしろ自分にとって不都合が生じるシナリオを避けないことにはどうにもなりません。このため、現在転職を検討中です。電話相談で
「夢があるのでしたらそれに近づけられるようなアルバイトに変えたらいかがでしょう」
と言われ、夢があることやADHDに向いている仕事・アルバイトを調べたこともあって9月分のシフトを最後に転職を検討しているところです。

むすびにかえて

今回は突然のご報告で誠に申し訳ありませんでした。完全に気が滅入ってしまったこともあってグレーゾーンの理解度をもっと上げようとこの記事を書くに踏み切りました。次回の配信で旅行に関してたくさん書きたいところ、その直前がこのような重い記事になってしまったことは私としても正直判断が足らないと思っています。ですが、どうしても伝えたいことだったので急遽この内容とさせていただきました。スキ、フォローで応援してくださっている皆様、お騒がせして誠に申し訳ございませんでした。

次回の配信は9/9です。水上・新潟・会津方面に旅行へ行くので、その模様をお届けします。
それではまた。

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