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このまま1人でいるつもりはない

すきな人のすきなものに染まっていた

 はじめてできた恋人は、あいみょんがすきだった。すきな人のすきなものはすきになりたい私は、曲をすべて聴いた。振られてから全く聴かなくなった。
 ふと、「いったいこのままいつまで1人でいるつもりだろう」というフレーズが頭に浮かんだ。誰の曲か思い出せず検索をかけると、あいみょんの『裸の心』だった。


ーーーいったいこのままいつまで1人でいるつもりだろう
   だんだん自分を憎んだり誰かを羨んだりーーーー
       (あいみょん 『裸の心』 より引用)

1人ループから抜け出したい

 裸の心は、多部未華子ちゃんがバリキャリだけど家事ができない主人公を演じたドラマ『私の家政婦ナギサさん』の主題歌だった。作中では、1人で生きてきた主人公が、公私ともに支えてくれた家政婦に惹かれていく様子が描かれていた。
 わたしはバリキャリではないし、実家に住んでいるので物理的には1人ではない。だが、漠然と孤独を感じ、パートナーと順調に同棲している同僚を羨んでいる。心が狭いので、ひとの幸せが目に入るインスタは消した。LINEも幸せそうなひとたちは実は友だちから消している。水面下どれだけもがいていようと、見えている部分がすべてだ。
 いつまで1人?永遠に1人?考え出すと怖くてたまらない。いつまで1人?の恐怖と戦うループから抜け出したい。だって、考えれば考えるほど、本当にずっと1人になってしまいそうな気がするから。オドループみたいにずっと「いつまで1人?」「永遠に1人?」が流れ続けている。
 はじめて恋人ができたのは23歳のときだった。そのひとと別れてからわたしはずっと1人。もちろん家族はいる、友達はいる、愚痴を聞いてくれるレベルの同僚はいる。だけど、わたしのことを人間として、女性として慈しんでくれて、血のつながりがないにも関わらず愛情を注いでくれるのは、恋人だけ。いまはそんな存在が猛烈に欲しい。

結局未来を変えるのは自分

 あたかも恋人をわたしの人生の救世主かのように書いてしまったが、結局自分の未来をどのようなものにするのかは自分次第だと思う。このまま1人ループに浸り、かわいそうな自分でいくのか、まずは自分で自分を慈しみ愛情を注ぐのか。考える余地もなく、後者が良いに決まっている。このままだと馬鹿みたいにネガティブな思考が現実になってしまいそうでいやだ。
 わたしはわたしを誰よりも大切にして、誰よりも幸せにする。文字に起こして、自分に言い聞かせて、なんとか刻み込む。プラスの方に働くデジタルタトゥーだろうか。毎日心はぐらつくし、人のことを羨んでしまうが、そんな弱いわたしもわたしだ。受け入れるしかない。弱くて愚かでかわいいじゃないか。とりあえず、やりたいことリスト100の更新、再検討からしてみようかな。

あいみょんさんへ

 『君はロックを聴かない』で恋に落ち、『桜が降る夜は』を聴きながら恋心を育てました。付き合ってから『双葉』を一緒に聴いて、今までのつらい経験はこの人と出会うためにあったんだと思い、『ハルノヒ』のような将来が描けることを信じながら過ごました。
 相手の冷たさが感じられるようになってからは、『愛を伝えたいだとか』で涙を流しました。振られてからしばらくはなにも聴けませんでした。いあまは『○○ちゃん』のモチーフの女性に、幸せですか?とお尋ねしたいです。
 このnoteを書きながら、わたしもしかすると未練タラタラなのかなと思ってしまいました。でも、覆水盆に返らずですので、前を向こうと思います。いろんな気持ちに寄り添ってくれる曲を作ってくれてありがとうございます。新曲は2人の思い出ないので聴けます。じゃんじゃん出してください。

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