選書された『同人誌読書会』が楽しすぎた話【下巻編】
個人出版レーベル「HS書架」代表の春紫苑です。
当書架の小説『青き石眼のアシュリー』が、同人誌でありながらテーマ図書として選出された経緯と、第一回同人誌読書会インクリングズでの上巻読書会の様子については、先日の記事をご参照ください。
上巻の部があまりにも楽しかったので、今回の下巻読書会もとてつもない期待と、逆に大きなプレッシャーの2つの感情が入り混じった中で開催日を迎えました。
結果、やはり下巻の部も最高に楽しかったです!!
下巻の様子(Twitterスペース)については、下記リンクからお聴きいただくことができます。
※ただし30日間するとTwitter上からは表示されなくなるので、興味のある方はお早めに。
→青き石眼のアシュリー 下 読書会Twitter スペースアーカイブ
では下巻の読書会の様子について、さっそく共有したいと思います。
下巻読書会も最高だった
冒頭でもお伝えした通り、上巻の部に引き続き、下巻読書会も最高でした!
前回参加者で、今回都合がつかなくて不参加だった方が何名かいらっしゃるのは少し残念ではありますが、前回リスナー参加だったイラストレーターのさかゐわたる氏が、スピーカーとして質問にお答えいただくという、プレミアムなハプニング(?)もありました。
また、今回の進行は第一回のようなキッチリした進行表に基づいておこなう読書会とは違い、思いついたときに質問したり感想について意見をいいあったりというような自由な形式でした。
通常このような形で行うと、ぐだぐだになってしまうことも多いのですが、進行役のNUEさん@nueee_03にうまく舵取りをしていただけたおかげもあり、非常にスムーズな読書会だった印象があります。さすがのまとめ役でしたね。
今回の読書会で特に印象深かった3つの意見
細かな内容については読書会のアーカイブ録音に委ねるとして、今回スピーカーの方々の感想で、私の中で特に印象に残ったのは下記3つです。
男子は腕と目の機械化に萌え、女子はアシュリーとノエルの関係に萌える
穴持たずと追手の危機が同時に迫ったときのアシュリーの対応
イラストが小説の力を何倍にも引き出している
一つひとつ見ていきましょう。
【感想1】男子は腕と目の機械化に萌え、女子はアシュリーとノエルの関係に萌える
1つ目からネタバレ話題で恐縮ですが(笑)、アシュリーの腕と目は義肢と義眼です。この眼と腕の力がこの物語のキーポイントにもなっており、アシュリーはおじいさんの言葉を守って、ひたすら自分以外の人にこの秘密を打ち明けることをしていません。
このジレンマについては作品を読んでもらうこととして、どうも体の一部をマシン化することは、男性読者にとって何かツボを刺激したようで、カッコいいと評判でした(笑)。私自身ウケを狙う意識は一ミリもなかったので、聞いていて新鮮でしたね。
反対に女性の意見としては、アシュリーとノエルの関係がとてもよかったとおっしゃってくださいました。と同時に彼ら二人があまりにも素直なので、「どうしてこのような人物像にしたのか」と質問がありましたが……。
私の創作方法として、キャラクターありきで世界を作っていく手法を撮っています。プロットというよりも、キャラクターが見ているものが物語の形として出来上がっていくというような。なので、気づけばそこにキャラクターが誕生していたとしか表現しようがないんですよね。計算でもなんでもなく、この二人でないと物語が動かないから、というしかないのです……。
もう少し作家らしい答えを用意できればよかったのですが、これが私の限界ですね。
【感想2】穴持たずと追手の危機が同時に迫ったときのアシュリーの対応
下巻中盤、追手が迫るノエルを守るか、穴持たず(凶暴なクマ)の暴走を止めるかの二者択一を、アシュリーが迫られる緊迫したシーンがあります。
その時にとったアシュリーの行動について、意外だった人が何人かいらっしゃるのが少し不思議でした。というのも、私の中でのアシュリー像に照らし合わせると、そのようにしか行動を取らないと決まっていたので、ストーリー上こっちになりそうなのに、という意見があるのがとても新鮮でしたね。
でもそれが不自然という感想ではなく、アシュリーという人物のバックグラウンドに照らし合わせれば納得がいくとのお言葉だったり、アシュリー少年のことがよく分かるとてもいいシーンだとのご意見だったので、嬉しかったですね。
なかでも急遽スピーカーにご登壇いただいたTheraさんから、
「猟師としては当然の判断だから、なんとも思わず読んでいた」
との言葉が聞けたのが、これまた格別だったんです。というのも、Theraさんは猟関係について詳しい方。その方から、アシュリーの行動が自然だったという感想をいただけるのは、この小説を書くために行った取材の効果が、多少なりともあらわれた気がして、心のなかでガッツポーズでした(笑)。
※Theraさんとはどういう方か、は御本人のツイートで呟いていらしたので、念のため掲載いたします。やはりクマには詳しかった……!
【感想3】イラストが小説の力を何倍にも引き出している
この感想が出たのは、今回の読書会にイラストレーターさんも参加していることが関係していると思います。さかゐさんに対しても質問が飛び交っていました。
HS書架の強みは、なんといってもイラストレーターさんと共同で世界観を構築していくこと。そのために小説を書く前の段階から、小説家(私)とイラストレーター(さかゐさん)で意見を交わし合います。
挿絵についても、どこに入れたら効果的か、本当にそこには絵が必要なのか、どういう絵を提示すれば世界観やシーン説明の補助になるか、などなども話し合って決めたんですよね。
そういう意味では、作品とイラストの乖離は絶対になかったと自負しているし、この世界を何倍も魅力的にしていただけたイラストには、本当に感謝しています。まあ、確実にイラストレーターの仕事を増やしたという自覚はありますね、ええ……。
そういえば、キャラクターデザインについても意見が出ていました。ほんのりとわかる血縁関係や、兄弟間でパーツは同じなのに、どうして絵から性格の違いまでわかるのか、などなど。それに対してさかゐさんの回答は、やっぱり意識して描いていたという回答でした。そのあたりも含めて、イラストをもう一度見直しても面白いかも?
その他もいろんな感想を聞くことができましたが、詳しい内容は実際にアーカイブをご視聴ください♪
→青き石眼のアシュリー 下 読書会Twitter スペースアーカイブ
『青き石眼のアシュリー』続編の展望
ありがたいことに、読書会でも
続刊希望!
と何名かから仰っていただきました。本当にありがたいし、作者冥利に尽きると思います。
実は次の話の構想はある程度あるのですが、読書会では下記内容に留めておきました。
はい、読めばわかるあの方のことですね(笑)。
特装版に収録しているショートストーリーでは、彼を主人公にしたお話もあります。そちらを見ていただいたり、下巻の補足ショートストーリーを読んでいただけると、今後どこに向かってお話が進むのか、わかるかも?
そのうちショートストーリーだけを電子版で発表するかもしれません。というか、読書会でもそんな要望をいただきました。
そんなこんなので手前味噌ではございますが、浜松オンライン読書会(HOD)別室 ファンタジー読書会インクリングズの初回は大成功だったのではないでしょうか。
この読書会を通じて、読者はもちろんのこと、ファンタジーを愛する創作者の輪も広がっていくことをねがいつつ、このあたりで筆を置きたいと思います。
読書会にお越しいただいた参加者の皆様、場所を提供いただいた浜松オンライン読書会様、すばらしい司会進行を務めていただいたNUE様、そしてここまで読んでいただいた読者の皆様、ありがとうございました!
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◯青き石眼(ひとみ)のアシュリー
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