新しく立ち上がった『同人誌読書会』に選書された話【上巻編】
個人出版レーベル「HS書架」代表の春紫苑です。
今月(2023年6月)2日の記事で、HS書架の作品『青き石眼のアシュリー 上』が同人誌読書会のテーマ図書に選ばれたことは、こちらの記事でお伝えしたとおりです。
読書会自体、選書されることはもとより参加も初めてなので、当日はまな板の上に乗せられる鯉のような気持ちで迎えました。ところがこの読書会があまりにも楽しかったので、報告がてら共有しようと思います。
ちなみにTwitterスペース上で行った読書会は、こちらから録音を聴くことができます。
下のツイートは、青き石眼のアシュリー上巻読書会が終わった直後の呟き。興奮度合いが伝わりますでしょうか……!
それでは、さっそく書いてみましょう!
そもそも同人誌読書会って?
冒頭でリンクした記事にあるとおり、もともと「浜松オンライン読書会(以後HOD)」のメンバーの一人だったNUEさん@nueee_03が、発起人となって立ち上げた読書会です。HODの分室、と称せばよいでしょうか。
では「同人誌読書会」とは一体なんなのか。
「同人誌読書会」とは、非商業圏(つまり同人誌)の本を読み合って感想や意見を言い合う読書会のこと。さらにNUEさんと私春紫苑が無類のファンタジー好きということもあり、ファンタジーに特化した読書会でもあります。(ファンタジーの大御所J・R・R・トールキンたちが立ち上げた会の名にあやかって、この読書会をインクリングズと名付けています)
このあたり読書会の趣旨は、NUEさんが別途記事にまとめられているのでご参照ください。
同人誌読書会の様子
浜松オンライン読書会(HOD)分室同人誌読書会「インクリングズ」(長いので、以後HODIL)が開催されたのは、6月24(土)。
全然人が来なかったらどうしようとか、盛り上がらなかったらどうしようなどの不安と緊張で迎えた当日、予想に反して(?)たくさんの方が読書会会場であるTwitterのスペースにご参加くださいました!
実際に読み終えて感想や意見を述べるスピーカーは、NUEさんとHODの主催者浜松さん@hamamatsuOD、春紫苑に一響さん@Uratori_Syosetu、井花海月さん@Akanechankonabe、澄さん@Icantcontr0l、エビハラさん@momozenoaと、なんと7人にも上りました!!さらにリスナーまで含めると、常時16人もの方が参加くださいました。私が観測した最大人数は18人!一同人誌の読書会に、こんなにもたくさんご参加くださり、本当にありがとうございます。
ではこの読書会でどのようなことが行われていたのか。これについては、NUEさんが事前にご用意された進行表を記載します。
参加者の感想や意見の紹介と春紫苑の想い
ここからは実際に行われた読書会について。冒頭の興奮ツイートでも呟いた通り、皆さん本当に読書の解像度が高くてびっくりしました。
以前読了いただいた読者様の感想でも、次の2点は何回かお褒めいただきました。
食べ物がおいしそう(読んでいるとお腹が減る)
主人公二人の心情のすれ違いがとても愛おしい(かわいい)
今回も言及されたので、やはりこの作品(というか私の作風)の強みは上の2つにあるなぁと再認識できました。
とくに2つ目のすれ違いは、ダブル主人公の交互目線での描写がとても有効であるとのこと。目線の切り替えは分かりにくくて回避されると言われるのですが、逆にそれが効果的に使われていたとの意見は、とても嬉しかったです。
また一人称描写の特徴でもある「微に入り細を穿つ」描写も、展開が遅くなると言われがちですが、私の小説には必要だとおっしゃっていただけて、今までやってきたことが肯定された気持ちになり、こちらも本当にありがたかったですね。
もう一点、文章から匂いが感じられるとの意見もありました。世界観がとても伝わってくるとのこと。これについては、イラストの果たす役割も大きいのでは?とおっしゃってたので、自分たちの強みが生きているなぁと感じることができました。
さて、色々と意見があった中、私が特に印象に残ったのが次の発言です。
ちなみに心も体も女なので、男として過ごしたことはありませんと即答しました(笑)。
上記発言の意味は、主人公の一人アシュリー少年の描写が、この年代の男の子の心情として、あまりにもリアリティがあったとのこと。女性目線で男性の心情が果たして合っているのか疑問だったのですが、リアリティがあると言ってもらえて、ちゃんと描けていたんだなと安心できました。
理由としては、男主人公の小説「多難領主と椿の精」を4年近くWEB上で連載していたのが大きいのかな、と。YouTube動画でご感想いただけたティンクさんにも同じような感想があったので、自信に繋げてもよさそうですね。
今回の読書会、作者がいるので気を使われていただけかもしれませんが(笑)、ポジティブな感想を数多くいただくことが出来ました!皆様の貴重なご意見、重ね重ね感謝いたします!
次回のHODILについて
第一回のHODILは、NUEさんの司会進行のうまさや、参加者の皆様の暖かい眼差しかつ読書に対する解像度の高さ(と説明のうまさ)のおかげもあり、私的に大成功だったと感じています。なによりとっても楽しかった!
そんなわけで、下巻の読書会が今からとても楽しみなのですが、次回は7月22日(土)の21時からに決まりました!
今回ご参加いただいた方も不参加の方も、遠慮なくご参加してくださいね。(読了してスピーカーだとなお嬉しい~)
お待ちしています!
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