サンフレッチェ広島と川崎フロンターレの共通点という不毛な比較

2020年のJ1リーグは川崎フロンターレが優勝しました。ほとんどの時期で独走し、内容も勝ち点も得失点差も総得点も総失点も圧倒していました。もちろん無敗で優勝したわけでもありませんが、大崩れしないことも大きかったですし、第一単に攻撃力がすごいだけのチームというわけでもありません。攻守のバランスがJリーグの歴史上トップレベルで整ったチームでした。

優勝決定試合で2位として直接対決に臨んで粉砕されてしまったガンバ大阪のサポーターとしては悔しいと言うよりも脱帽せざるを得ないほどの差を感じてしまいました。

さて、これで川崎はこの4年で3回のリーグ優勝を果たしたことになります。4年で3回のJ1リーグ優勝というのは2010年代前半のサンフレッチェ広島と同じです。この2チームには共通点が他にもあります。

(サンフレッチェ広島)
2012年・14年・15年と4年で3回リーグ優勝
2011年まで率いたミシャ体制では独特な攻撃サッカーだったが守備面の問題もあってタイトルを取れなかったが、森保監督になって守備面を整理して優勝。

(川崎フロンターレ)
2017年・18年・20年と4年で3回リーグ優勝
2016年まで率いた風間体制では独特な攻撃サッカーだったが守備面の問題もあってタイトルを取れなかったが、鬼木体制になって守備面を整理して優勝。

と言った感じです。だから何?と言われたらそれまでですが、リーグ戦よりカップ戦のタイトルの方が多いガンバ大阪のサポーターとしては、そんなに短期間にリーグ優勝が続くのは羨ましい限りです。

さて、2016年以降の広島がタイトルとは無縁になりました。2018年の城福監督の下では序盤独走しましたが後半に失速して2位に終わりました。

川崎が来年以降どのように推移していくのかは誰にも分からないことではありますが、今のサッカーを見ている限り、急にタイトル争いから離れるとは思えないですよね。監督や主力選手が一気に離れることがない限りは、川崎時代が続きそうに思えます。

まあ、こんな比較も意味の無いものです。ガンバサポーターとして、こんなアホなことでも考えてみないとやってられません。第一、4年で3回のリーグ優勝というのは1998年〜2001年の鹿島アントラーズ、そして2007年〜2009年で3連覇を達成した同じく鹿島アントラーズも同じです。そもそも冷静に考えるとこの96年からの14年間で7回優勝している鹿島が一番エグいです。

ともかく、5−0での完敗により目の前で優勝を見せられたガンバ大阪には何とかもう一回奮起して調子を取り戻してもらい、何とか2位になって天皇杯に出場して、決勝でおそらく戦うことになる川崎フロンターレを倒して5年ぶりのタイトルを獲得してほしいものです。

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