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信奉されないどころか陰謀論者の餌食になるビル・ゲイツ

Apple信者やスティーブ・ジョブズを崇拝している人は良く見かけますが、MicrosoftやWindowsやビル・ゲイツを信奉している人はあまりいないですよね。

ジョブズもゲイツも共に偉大な人物ですし、彼らが創業したAppleとMicrosoftは二社とも20世紀末から21世紀にかけて世界中に巨大な影響を及ぼし続けている会社だと思うのですが。

ジョブズは既に亡くなって久しいので、直接的な影響力というのはかなり無くなったようにも思えます。Appleの製品ラインナップの増加やネーミングの混迷を見るに、ジョブズが求めたシンプルさは結構消えつつあるのかな、とも思ってしまいます。多くの製品のデザインを担っていたジョナサン・アイブもAppleを離れましたし。

ゲイツは今も存命ですが、ジョブズの亡くなった時期よりももっと早くに、Microsoftの直接的な経営からは退いていました。後を継いだスティーブ・バルマー、その後のサティア・ナデラがMicrosoftの代名詞的存在とは言えず、未だにMicrosoftやWindowsで思いつく人物がビル・ゲイツになると思います。

ゲイツはもはや技術者や経営者ではなく、慈善団体の運営者なのですが、その慈善事業の一環である、感染症対策やワクチン普及による影響力から、世界中の人類にナノマシンを埋め込んで操作して世界を支配しようとしている、というクソみたいな陰謀論のターゲットにもなってしまいました。

陰謀論は信じる人の為に存在するので、論理的に論破しても意味がありません。ゲイツにしてみたら否定してもかえって怪しいと言われるというどうしようもない状況になっていますが、今回の新型コロナウイルスもゲイツが仕掛けたと言われたらやりきれないでしょう。

そもそもコロナ禍の中でも社会や経済が落ち込みつつも決定的な破綻をしていない一つの理由は、パソコンとインターネットが企業にも個人にも普及してテレワークが可能な人が増えたからです。その点では、大規模な感染症に対抗する手段に大きな貢献をしたと言えるはずなのですが、むしろコロナ禍でパソコンやネットでの売上を上げて金儲けするためにコロナウイルスをばらまいた張本人と呼ばれる始末です。

Microsoft時代に散々、利用者からボロクソに言われていたでしょうから、批判にもそれなりに耐性はあるのでしょうけれど。

スマホやタブレットの普及に大きな貢献をしたスティーブ・ジョブズは陰謀論のターゲットにはなりませんね。もう故人であることも理由の一つでしょうけれど、陰謀論者がみんなスマホ使っているからだったりして。

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