2020年12月6日ガンバ大阪U23&ガンバ大阪トップチームDAZN観戦の感想

土曜の試合で名古屋とセレッソが勝ったため、両チームと2位争い中のガンバ大阪にとっては前節に引き続きプレッシャーのかかる試合となりました。今日は湘南ベールとのアウェー戦です。ホームゲームでは好調時に対戦してまさかの敗戦を喫した相手です。

最近のガンバは最下位の仙台に0−4で惨敗してから、浦和には勝ったものの川﨑にも惨敗して目前での優勝を許し、次いで下位にいる鳥栖戦でも1−1での引き分けに終わりました。4試合で勝ち点4は足踏みと言っていいでしょう。ただ、まだこれでも残り3戦全部勝てば自力で2位を確定できます。

そんなトップチームの前に、U23のアスルクラロ沼津とのアウェーゲームが13時から始まります。湘南戦が15時からなので時間も重ならずDAZN観戦にはもってこいのスケジュールですね。

ちなみに、今日は13時から沼津でU23、15時から湘南でトップチームの試合があるわけですが、少し時間がずれていたらはしご観戦も出来る位置関係ですよね。どれくらいの距離と時間なのかなと思って調べました。Googleマップでは車では1時間17分(東名高速経由)でした。電車では大変ですが、愛鷹広域公園多目的競技場から沼津駅までタクシー15分、沼津駅から平塚駅まで新幹線込みで1時間、平塚駅から湘南BMVスタジアムまで徒歩25分らしいので、間に3時間、例えば18時キックオフだったら大丈夫でしょう。しかし隣の県とは言え結構遠いですね。

さて、U23の方もなかなか勝てない状況が続きます。特に得点力不足が深刻ですが、トップに唐山・塚元・川﨑の前線ルーキートリオが持っていかれているのが大きいです。ただ、去年も開幕時にはU23にいた食野亮太郎、中村敬斗、高木彰人がシーズン半ばで移籍した後もその唐山ら3人が出てきましたので、今年のU23でも最後に新しい風が吹いてほしいものです。

先日亡くなったマラドーナへの黙祷を捧げた後キックオフ。今日は早い時間の失点が無いと良いな、と思っていたら3分過ぎにいきなりゴラッソミドルを決められました。あれは打つ直前に決めたのじゃなくて試合前から一発撃ってやろうと決めてたんでしょうね。あのタイミングはキツい。

その後はどちらも一進一退でしたが、19分に左の山口からの早めのクロスに高木がニアで飛び込んでこぼれたところを中村仁郎がシュートするも右に外れました。これは惜しかった。

と思っていたら21分、中央突破のパスワークから中村が短いスルーパスを出して坂本がシュート、GKのブロックで浮いたボールにまたも中村が珍しいヘディングシュートを決めて1−1の同点になりました。

給水タイムに入る前の攻勢で追いついたのは良かったですね。給水タイムで沼津が守備のやり方を見直してくる可能性もありましたから。

再開後、タビナスが弾き飛ばされて攻め込まれましたが最終的にシュートは石川がブロック。

32分にはカウンターアタックで坂本のパスを受けた中村が右から切り込んでのよく打つ形のシュート、これはGKにキャッチされました。

直後の33分にも山口からグラウンダーのクロスを中村がエリア内でシュートするも大きく外れてしまいました。

ここ最近のガンバU23では、シュートを打つ人が中村ばっかりになっているのは気になります。個人の特性の問題もあるかも知れませんが、最前線でシュートを打つ形に出来ていない、マークされるFWを後ろからカバーし切れていないという状況でしょうか。

37分には沼津に決定機があるも石川が粘り強く飛び込まずに対応して事なきを得ます。

この後もガンバU23が押し気味ながらも追加点は取れず、前半終了しました。

ハーフタイムで沼津は交代あり、ガンバは交代無しで後半キックオフです。

50分、左サイドから攻められ中央からのシュートは石川がブロック、続けての連続攻撃も何とかしのぎます。

52分には山口、芝本、村上とつないで最後に中村が反転して巻くシュートを打つも枠外。今日は得意の左足のシュートが枠外になるのにヘッドは決まったんですよね。

56分には山口から受けた伊勢がミドルも枠の上。山口からのチャンスが多いというかそればっかりというか。

59分には沼津のシュートを石川がキャッチ。後半も互角の内容が続きます。

62分、中村からのパスに坂本がシュートするもオフサイドになったところで、伊勢から菅野に交代となりました。

65分には中盤から左右に振られて最後には左からのクロスを頭で折り返されて至近距離からヘディングシュートされますがギリギリで石川がスーパーセーブ。今日は石川に助けられます。

ちょっとこの辺から沼津ペースになりつつあり、DFラインの裏にパスを通されますが、飲水タイムでブレイクできました。

また同等の攻防が続きつつも次第に時間が進んできてオープンな展開になり始めます。お互いにシュートを打ち合いになりますが、85分にも石川のセーブとDFのブロックで危機を脱しました。

ガンバも早めに中村が前線に送ると、坂本がファウルを誘ってPKゲット。これを坂本本人がJリーグ初ごーるとして決めて遂に勝ち越しです。チームとしてもかなり久し振りのリードしている状況になりました。

必死でリードを守るU23というのも久し振りです。90分過ぎには中村に代えて荻野が入ります。もはや完全に守備固めですが、なんとか残り時間もしのぎきって遂に9試合振りの勝利を挙げました。

個人的なマン・オブ・ザ・マッチは中村仁郎ですね。左サイドを完全に支配していた山口も素晴らしかったですが、なかなか得点出来ず勝てなかったチーム状況を考えると、同点ゴールと勝ち越しPKのパスを出した中村が殊勲でしょう。中村はもっと得点出来たと思いますが、かつての大黒みたいなもんですかね。昔、2点取った試合でも西野監督に怒られていた大黒を思い出します。


さて15時からのトップチームの湘南戦ですが、スタメンに三浦が久し振りのスタメン復帰です。その一方で宇佐美は欠場で、前から欠場中の井手口も合わせてベストメンバーどうこう言っていられない状況です。

ボランチが山本・矢島のコンビですので、守備に不安がありますが攻撃で圧倒できれば良いという内容になるでしょうか。

毎試合書いている気がしますが、早い時間の失点がないように入っていけるかがまず最初の関門となります。

5分にはパトリックが相手CBをガンガン突っかけてボールを奪いましたがGKに防がれます。あれは一つの狙いになりますね。

6分には珍しい昌子のロングシュート。今日のガンバは違うぞ!と思わせたところでその直後に右サイドでボールを奪い、高尾、パトリックとつないで落としたところに福田が素晴らしいシュートを決めてガンバが珍しく早い時間に先制します。いやあ久し振りに早い時間帯でリードした状況です。

その後もプレッシングは結構効いています。特に最前線でのパトリックの動きが目立ちます。そこで奪えなくても全体的に高い位置と適切な距離感でのプレーが出来ています。攻撃でもあまり手数をかけずにパトリックに当てられるかどうかを先に選択肢に入れているように見えます。

22分にもボールを奪った福田、パトリックから最後は千真が左足のシュートを打つも枠の外。

湘南のキーマンである茨田がパトリックとの接触で足を痛めて交代しましたが、代わりに入った齊藤未月も良い選手ですよね。

その辺から流れが変わり、湘南の攻勢が続いたところでシュートブロックした昌子がハンドでのPKを取られ、決められて同点に追いつかれます。
その後も湘南ペースでしたが、43分にパトリックが競り勝って落としたボールを千真がシュートするもオフサイドでした。実況・解説でも取り上げられていましたが、まさにパトリックを上手く使えたシーンでした。

最後にパトリックが揉めましたがカードは出ずに前半終了。昼間のU23とは逆の試合展開になりつつありますが、飲水タイムまでの23分間は湘南のシュート0だったのでその間に2点目が取れていればという前半です。

さて後半、開始直後に千真の落としを福田がシュート。前半の前半のように積極的に攻めることが出来れば勝てると思うのですが、1−1の時間が長く続くと交代の使い方が難しくなります。

53分にはエリア内でキープした千真のセンタリングに倉田が合わせますが外れました。その前には湘南の攻勢もありましたので五分五分の状況ですが、前に比重をかけないといけないのはガンバの方が早いでしょう。どこでバランスを崩してでも前に行かないといけないか。

59分には山本が浮き球パスで倉田に合わせてダイレクトで打ちましたが左に逸れました。

66分には左サイドで見事に崩して、藤春のクロスにパトリックがマイナスのクロスに完璧に合わせてゴール! 再び1点リードの状況になりました。

直後に湘南も左からのクロスに合わせましたがシュートは大きく外れてガンバとしては助かりました。

飲水タイム直後には三浦のパスミスからシュートまで持っていかれましたがこれも枠を外れました。

79分には福田のクロスにパトリックが頭で合わせるも相手GKに片手でビッグセーブされました。この辺の攻撃は前から追っていて良い感じだったのですが取れなかったのは残念。

84分、倉田に代えて川﨑、矢島に代えて奥野が出場です。守備力アップと中盤での運動量を増やし、マイボール時にドリブルで時間を使うのが目的でしょう。

90分にはクロスに深い位置からシュートされましたが東口のスーパーセーブで防ぎます。いつものことですが東口のスーパープレーで最後は何とかする守備というのは見ていてヒヤヒヤします。

アディショナルタイムには福田に代えて塚元投入。カードをもらったことと運動量の問題でしょうけれど、さすがにこの展開では唐山は入れないでしょう。

なんとかこのまま逃げ切って試合終了。応援するだけでも精神的な負担がかかりますが何とか勝ち点3ゲットです。

マン・オブ・ザ・マッチは1ゴール1アシストのパトリックでしょう。もちろん、先制点の福田も、90分にビッグセーブした東口も、再三シュートブロックした三浦も良かったですが。

これで2位キープ。次節の横浜FC戦は遂にゴールする便利屋さんにまで成長した福田が累積警告のために出場停止です。さらに今日はパトリック・渡邉千真の2トップが90分フル出場でしたが、次節は10日後なのでコンディションを取り戻してほしいものです。

福田の代わりをどうするかですが、奥野をボランチに入れて矢島を2列目に上げるか、そのまま川﨑を入れるか、あるいは10日の間に怪我人が戻ってくるか。

なんにせよ後2つ勝つだけです。

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