21世紀の牛首馬肉を地で行く中国金融業界
中国では贅沢を見せつけるSNS投稿をしてはいけない雰囲気とのニュースがありました。
これを見てパッと思い出したのが、「羊頭狗肉」の故事成語の元にもなった「牛首馬肉」の故事です。
「牛首馬肉」については、私が好きなエピソードなためにnoteでも2回、取り上げています。
今回は、本家本元である中国でのニュースですので敏感に反応せざるを得ませんが、派手な生活をするな、目立つことをするな、という禁止令を上から言われても、言われた下っ端(といっても15億人の国民全体から見ればハイクラスですが)にしてみたら、お偉いさん方が贅沢に暮らしているのを見たら、やってられないでしょうし、守る気にもなれないでしょう。
「上に政策あれば下に対策あり」
も中国のことわざです。お上がアレコレ規制したところで、民衆はなんとかしてやり方を見つけるという意味ですが、今回の金融業界における倹約令も同じ、どうせ大した効果は発揮しないでしょう。
この21世紀においても牛首馬肉の実例が出てきそうなのは、さすが本場だと言わざるを得ませんが、中南海にいる国家中枢の御仁たちは、贅沢せずに暮らしているのでしょうか?
共産主義時代はぶっちゃけ全員貧乏だったものの、改革開放後は両極端になりました。だからこそ、習近平が締め付けを強化して「共同富裕」の理念を掲げているのですが、実現不可能性としては共産主義思想と大差ないような・・・。