昌子を大きな拍手と声援で迎えます!

ガンバに昌子が加入しましたが、彼がフランス生活やトゥールーズに馴染めなかったから移籍をした、という一部報道がありました。

ホームシックが移籍の原因なのかどうか、本人は語っていませんしそもそもそれが事実であろうとなかろうと言うことはないでしょう。

ただ、例えホームシックが原因だったとしてもそれは批判されるべきことなのでしょうか?

生まれ育った場所と異なる国や地域、文化で暮らすことはそれなりにストレスがかかります。すぐに馴染む人もいればなかなか馴染めない人もいます。それは外国に行く場合だけではなく、同じ日本国内でも起こりうることです。

昌子源がガンバ大阪に完全移籍。フランス生活は苦難の連続だったか
https://www.footballista.jp/news/78942

外国生活にすぐに馴染めるかどうか、ということはサッカー選手としての能力そのものとは直接的には関係ありません。昌子が2018年のロシアワールドカップで見せた素晴らしいプレーはそれを証明しているはずです。

もちろん、ヨーロッパのトップクラスでプレーし続けることでサッカー選手としてさらに成長して、日本代表に還元してくれればそれに越したことはありませんが、彼の人生は日本代表のためだけに存在するわけではありません。

大きな怪我をして、選手としてプレー機会がなく、生活面でも問題があれば日本に戻ってプレーする、というのはむしろ素直な結論と言えます。

第一、2018年12月からシーズン終わりまではフル出場しています。プレーレベルでも遜色なく、チームに馴染んでいたはずです。その彼があのタイミングで移籍することを決めたということは、それなりの理由が選手側にもクラブ側にもあったはずです。

ただ、本人が何も言っていない状況で外野がアレコレ推察するのは、この私のnoteも含めて良くないことでしょう。

元ドイツ代表のGK、ロベルト・エンケが自殺した経緯を書いた、

うつ病とサッカー 元ドイツ代表GKロベルト・エンケの隠された闘いの記録
https://www.footballista.jp/books/50780

この本はかなりの衝撃を受けました。バルセロナやドイツ代表のプレー経験があろうともそれは精神的な問題とは全く別の話です。

適切なプレッシャーは成功の手助けになりますが、過度になれば悪影響を及ぼします。プロ選手であればより高いレベルでのプレーを望むのは当然のことですが、その思いが過剰になると良いことはないでしょう。自分が望む場所でプレーすることは、必ずしも現状への甘えとは言えません。

何のためにプレーしているのか。間違いなく本人自身のためのはずです。

ガンバサポとして、大きな拍手と声援で迎えたいと思います。

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