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携帯電話回線というライフライン

私が使用しているiPhoneには、Yahoo!防災速報のアプリをインストールしています。

色んな種類の災害に対応していて便利なのですが、アプリ内に防災手帳という、災害毎にこういった対応をしましょうとか、こういう準備を日頃からしておきましょう、といった内容のコンテンツがあります。

この防災手帳には、読むべきコンテンツがたくさんありますが、惜しむらくはネットにつながっていないと読めないのです。

大規模災害に遭遇したときにその地域でモバイル回線ネットワークが正常に稼働しているとは限りません。ですので、災害に遭遇したときにこうした方が良い、というコンテンツは端末ローカルにダウンロード出来るべきであると思います。データ量的に結構あるのであれば、コンテンツ毎にダウンロードするかネットから都度拾ってきて表示するか選択できるのであればなおさら良いと思います。

現代では、モバイル回線は大規模災害時に携帯キャリア3社がどのように復旧対応させているか、ということが必ずニュースになっています。各社とも、移動型の基地局をすぐに派遣したりして長期間つながらないような状態がないように対応していますので、上記のようなことはあまり考えなくても良いのかも知れません。

今や、モバイル回線、携帯電話回線は社会において、あるいは日本人の生活においてかかせないライフラインの一つになりました。携帯電話回線は水道・電気・ガスと並んで扱われるような存在になっていると思います。長時間、広範囲でつながらないような障害が発生した場合、あらゆるニュースで取り上げられますし、携帯キャリアは総務省からいろいろと言われることになります。

総務省や官房長官が携帯電話料金について何年もずっと料金のわかりやすさを求め続けているのも、民業圧迫と捉えるよりも国民のライフラインのため、と考えた方が良いかもしれません。例えば、ガス料金がガスコンロや給湯器とセットになって割引になっていて合算されてややこしい請求になっていたら批判の対象になるのではないでしょうか。もはや携帯電話はガスコンロと同じというかそれ以上に大切な存在になっている人も多いはずです。

携帯電話・スマートフォンはもはや贅沢品ではありません。性能や速度にこだわらなければ、それこそガスコンロやガス料金よりも安く手に入れられます。デジタルファーストの時代が来ると、スマホを使えない人を置き去りにするべきではない、という議論が当然ながら出てきますが、デジタルファーストにすることで国家としてもメリットがあるのであれば、ある程度は無償でスマホを配布したり、利用法の講習を開いたりしてもいいのではないでしょうか。

お年寄り世代もまんべんなくスマホを使えるようになれば、それなりにキャッシュレス社会やペーパーレス社会の実現が近付くでしょうし、何より冒頭に挙げたような防災関連のアプリを使うことで災害時の被害や負担も減らせると思います。

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