2024年5月11日J1リーグ第13節名古屋グランパス対ガンバ大阪DAZN観戦の感想

前節の大阪ダービーでは宇佐美のゴールで勝利したガンバ大阪は、5月ながらも暑い日差しの中で名古屋とアウェイゲームを戦います。

名古屋には長谷川監督、パトリックと10年前の三冠を思い出す人たちがいます。多分一生忘れることがないでしょう。逆にガンバにも昨年まで名古屋にいた中谷がいます。

ガンバの先発メンバーはダービーのメンバーからウェルトンが外れて岸本が入りました。ウェルトンは控えにもいないので心配ですが、コンディションの問題でしょうか? その代わり控えには食野とネタ・ラヴィが復帰しました。石毛は悪くなかったと思うんですけれど残念ながらベンチ外です。

試合は前半5分に宇佐美がファーストシュートを放ちます。ただ、少し前からと同様に、宇佐美と坂本はお互いに頻繁に入れ替わります。どちらかというと本来ワントップの宇佐美が中盤に下がって前線にパスを入れるシーンが多いくらいです。

ガンバがボールを保持して好機を窺い、名古屋がカウンターを狙う展開です。ガンバは前節がセレッソのミスからボールを高い位置で奪って攻めていたのと違う展開になりました。

27分には宇佐美が前線でボール奪って角度のないところからシュートするもランゲラックに防がれます。今の宇佐美は守備もかなり良く、彼なら奪ってシュートまで短時間で持っていけるのが素晴らしい。

名古屋はカウンターとセットプレーが武器で、永井とパトリックの特長を最大限生かすサッカーを指向しているのでしょうか。

やっているサッカーとしては、かなりガンバの方がマシと言うか、名古屋はちょっと攻め手がありません。ガンバの守備がかなり効果的に相手の攻撃を封じています。

ガンバは今節前節だけではなくずっとですが、チャンスを作れても決めきることが出来ないのが問題ですね。

前半はスコアレスで終了。お互いにちょっとフラストレーションが溜まる45分だったかも知れません。

ハーフタイムで名古屋が選手交代。やはり前半は問題のある内容だったのでしょう。名古屋が後半は開始から前掛かりになり、押し上げて前線から厳しい守備をしてきました。

逆にガンバがカウンターで攻める展開も出てきますが、後半はガンバが防戦一方の状況が続きます。

しかし67分、ガンバが後半初めてボールを持って波状攻撃を仕掛けていたところ、宇佐美のシュートが坂本へのスルーパスになり、坂本のシュートはランゲラックに阻まれたものの、こぼれ球を岸本が丁寧に決めてガンバが先制に成功します。

後半の流れからすると、ガンバが攻勢になった瞬間にゴールが入ったのでちょっと意外ではありますが、得てしてサッカーはそういうことがあります。優勢が優位を作るとは限らないのですよね。

岸本のガンバ移籍後初ゴールで優位に立ったガンバに対し、名古屋はパトリックからユンカーにスイッチ。攻勢に出てくるところをガンバは隙を狙って追加点をゲットしたいところです。

しかし77分、コーナーキックを中谷が頭でクリアしようとしたところで左腕に当たっているように見えましたが、ガンバにとってはラッキーなことにハンドによるPKにはならず。リプレイを見て、アカンと思いましたが、本当に助かりました。あれはアカンで。

名古屋は当然ながらひたすら攻撃を仕掛けます。

81分に食野と山下が入り岸本と倉田が下がりました。今日の倉田・岸本の両翼はよく走っての守備もしていましたし、岸本は値千金の先制ゴールは素晴らしかったです。

ガンバは残り時間を考えると試合のクローズも考慮せざるを得ません。前での攻守に走れる2人を入れるのは当然でしょう。

さらに89分、宇佐美と坂本に代えて唐山と中野が入りました。唐山がワントップに入り、中野が左ウイング、食野がトップ下ですかね。

何だか分かりませんが、今日のガンバは全く失点の予感がしません。大阪ダービーの方がドキドキしていましたが、今日は後半アディショナルタイムでも相手の攻撃が全く怖く感じませんでした。

95分過ぎに試合が終わりましたが、後10分やっても失点しなかったんじゃないかと思えるくらい安定していました。一森が慌てるシーンも少なく、むしろ名古屋の攻撃が心配になるくらいです。

これで2試合連続で1-0での勝利となりました。得点数は物足りませんが、結果ももちろん内容も満足いくものだと思います。もしかして、昨年同様暑い時期に強くなるタイプのチームになっているのでしょうか。恒常的に強くなってきたと思いたいですが。

なんか知らんがセレッソが神戸にボコられて敗れたため、ガンバがセレッソを交わして暫定5位にまで上がってきました。失点が最小タイで得点が下から2番目の少なさと、なんかポヤトス招聘の目的と真逆になっている気がしますが、勝てば良いのです、勝てば。

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