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読んだ本(2023年9月後半)

9月16日以降の記録
何故か9月は冊数とページ数がバカみたいに伸びてる
下記の他にも「将棋の渡辺くん」を読んでたりする(漫画をパラパラめくってるだけなので”読書”としてカウントしない)


村上海賊の娘1 / 和田竜

軽いのを連発で読むのも飽きるので、それなりの長さの小説を気分で挟んでみた。といっても単行本で上下巻のものが文庫で4巻になっているので1巻が単行本の半分くらい。他の本の合間としてはちょうどよい。村上水軍の話なので、うちの市的には郷土資料扱い。
時代は戦国、石山合戦から始まる。さきを読んでないがとりあえず1巻は毛利方と水軍の話がメイン。
まだまだ話は序盤だがどんどん話に引き込まれた。
さすがに長編を並行して読むのはしんどいので2巻以降は沈まぬ太陽が終わってからにしよう。

ザイム真理教 / 森永卓郎

「極楽征夷大将軍」よりも予約時は順位早くて先にくるつもりで待っていたのだが、1冊しかない本書と直木賞受賞で全館1冊ずつ配本されたあちらとでは回転が違い後回しになった。テレビによくでている森永さんの本。
財政均衡主義を最重視する財務省とその影響を受けた人たちに関して「ザイム真理教」というカルト宗教であると揶揄しつつ批判している。
言いたい事は非常に理解できるが、MMT系の論客と連携とらないと主張が浸透しないと思われる。

余命10年 / 小坂流加

図書館に子供の予約本をとりにいったら年次蔵書点検のからみで貸出期間が1週間近く伸びるというのを聞き、最近読みたいリストを眺めている時に気になっていた本書を勢いで借りた。
本書は主人公に作者自身を投影した小説。作者は主人公と同じ病気であり文庫化を目にすることなく亡くなっている。
内容はタイトルそのまま。発症して10年以上生きた人はいないという指定難病に罹った主人公が、病気が明らかになってから死ぬまでの話。特にひねりはない。10年のうち最初の2年は入院して、最後の3年は後日談的にすっ飛ばされるので、比較的症状が落ち着いていた真ん中の5年くらいの間に好きな事をして恋愛をして、というのがメイン。そして必ず数年後にやってくる死を前にして好きになってしまった人に対する苦悩が描かれる。
元々は自費出版と思って書いたものが出版社の目にとまって、ということらしいので商業作家としての技術は厳しいのであろうが作者が主人公に自らを投影して、主人公が書いた手記であると思って読めば特に違和感は感じない。人の生き死には物語のテーマとしてそれだけでパワーがあるうえに、作者の背景からくるリアル感がさらにそれを増幅させている。良い作品であると思う。

和食屋がこっそり教えるずるいほどに旨い鶏むねおかず / 笠原将弘

値段が安いので鶏胸肉を買う事が多いのだが、なかなかバリエーションは付けずらく基本焼いて味付けを変えていくくらいのものだった。図書館に入っていたので借りてみて内容を確認。揚げ物メニューが三分の一くらいあるが、うちは夫婦そろって揚げ物をやらない。油の始末の問題もあるが、どちらかというと周囲への飛び跳ねがイヤ。そこは二人とも共通していて先日も「やっぱりいやだよね。」という話をした。そのため揚げ物メニューの場合はスーパーの総菜か冷凍食品だ。つまりこの本の三分の一は当家にとって無用になった。というわけで買わずに図書館で借りてみて正解。
他にもいろいろ載ってはいるが、(プロが作ったメニューなので当然と思うが)なんだか調味料を使いすぎててうちではちょっとという感じ。料理関係は書籍も参考にしつつクックパッドとかナディアのサイトかアプリで良いのかなというのが今のところのスタンス。

営業部はバカなのか / 北澤孝太郎

(古本だが)久しぶりに買った本。思えば30代半ばまで自分の会社の営業は大嫌いで「タヒねばいいのに。」くらいに思っていた。もちろん個人個人は好きな人もいるし、能力がある人は認めているうえで、営業という部署全体に対する思いである。今は小さい事業部で営業の社員も身近にコミュニケーションしているので感覚は変わっているが、そんな昔の感覚を思い返して選んだ本。
別に書いた通り、買ってみたら著者の方のサインが入っていて扱いに困る本である。

内容としては、営業としての在り方を見つめなおす内容の本。営業とはセールス部門とは違う、業を営むわけだから会社運営そのものであるという理論をもとに、対顧客・対市場に対してどのように対応していくべきかを論じている。

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