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九州旅。

怒涛の1月だった。あまり記憶が無い。
やっと少し仕事が落ち着く2月。
少し色んなことから逃げたくなった。

元々去年から友だちと2月にハワイへ行く約束をしていたのを、九州修学旅行しよ〜に変更。今回は今年日本制覇したい私に友だちが付き合ってくれて、九州を回る旅になった。旅行じゃなくて旅な感じだったので旅って事にする。行きたい場所は何となく何ヶ所かあったけど、何日目の何時頃に行くとか、どのルートで行くとか、ほぼほぼ行ってから行った先で決めて行った。

私の性格上は比較的、計画、準備、リスクヘッジしたいタイプだったけど、去年の5月にしたヒッチハイクのお陰か何とかなる旅が最近は好きになった。決めた旅行は確かに確実に行きたかった場所へ行けるから、それはそれでOKなんだけどね。ふと見つける物事や人との出会いからは離れてしまう。一人旅が好きなのは、後者を得られる可能性が高いからなのかな。なんだかキッチリしてたいタイプだったんだけど、緩やかに生きたい人間25年目。東京6年目。

休みを取って朝イチのフライトで山口へ。
連日雨模様の東京からのフライトで、山口に着かない可能性がある便となっております。とフライト30分前に連絡のメールと空港でアナウンス。いつも寝る時間の始発で向かって、寝ぼけ半分で羽田空港で迷子になりつつ、そのアナウンスを聞いて目が覚めた。そんなことある?可能性があるって空の上で決めるの?まぁでも面白いなと思いながら、友だちに山口に着かないかもとLINEして飛行機で寝た。

起きたら着陸のアナウンス。山口に無事着いた。
山口は2年ぶりで2回目。東京に来てからの私の人生において、大きくターニングポイントになってくれた人のひとりが、今回一緒に旅してくれた大好きな友達 のんちゃん。周りの好きな人たちも山口の人が多いので、山口には何かあると勝手に思っている(笑)のんちゃんとの、出会い~仲良くなるきっかけ~色々向き合ってきた日々~今日まで話したら、それだけで終わるので割愛。私が数少ない丸裸になれる信頼してる人。とにかく考え方含め人としてすき。かっこいい。けど子どもみたいな あどけなさもある可愛いところも兼ね備えてる人。

忘れたくないなと思って、寝てしまって東京に戻ったら、何だかこの気持ち薄れそうなので、必死に書き留めてる。横でさっき起きたのんちゃんが洋画を観てる中。多分のんちゃんは、残さなくて良いんよ〜大事な事は忘れんし残るんよ〜って言われるし言うと思う。笑
私って多分忘れるのも忘れられるのも寂しいんだと思う。写真を撮るのも文章を書くのも、のこすという行為においては同じだから、多分そう。
手帳を置いてきたので、日記として書くよ。

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日にちに分けて書こうかなと思ったけど、無理して絞り出すってよりかは、印象に残ったものだけ書き記しておこうかな。

初日は早朝便で山口に行って、のんちゃんの実家に行ってご家族に挨拶、姪っ子さんたちに癒されたり、美味しいうどんを食べたり、山口ぶらりして、夜まで爆睡。起きて4軒くらいハシゴして最高に飲んで昼過ぎまで爆睡。今回ものんちゃんのお陰で山口大満喫。のんちゃんの仲良い人には大体会わせてもらったかな。みんな個々が人間性強くて面白い人ばかりで印象に残る。多分何回行っても、また来たい場所になると思う。

面白いのがこの5日間は起きる時間をほぼ設定していない。起きた時間から動くだった。何気にそれが良かったなぁ。私ものんちゃんも寝る時間が遅めタイプだから、大体昼過ぎ夕方から動いてた。

常に現在地を教えてくれるGoogleマップを開いて、九州の中にある青い丸が動くのが不思議でジワジワと九州にいる実感をしてた。

最南端の佐多岬へ行った。人が入れるくらい大きいガジュマルの木があると聞いていて、いつか行ってみたいと思っていた。奥の展望に行くのに、何だか雰囲気満載のトンネルを通って歩いて行かないといけなかった。でも街頭ほぼない山道を通って辿り着いたから、帰り暗くなるのでやめて佐賀へ向かった。その帰り道が荒れた山道に入ってしまって、なんか非現実世界とか映画の世界にいるのかと思った。行きのほとんどをのんちゃんが運転してくれていて、その荒れた道は私じゃ運転出来そうにもなかった。生きて帰れたらOKと行く前にのんちゃんが言ってたけど、本当にそうだと思う。のんちゃん怖い中ありがとう。あのトンネルを通らなかったから、別の道で試されたのかな。とか思った。荒れ道中とりあえず現実の状況には触れずに、仕事の話を一生してたけど、記憶がマチマチ。大きな道に出て入れる温泉を見つけた。荒道中お腹が痛くなってきて、わぁ~なんか連れてきたかとも思ったけど、タイミング悪くプリンセスデー。九州旅中、温泉に入れなかったのが少し残念。

何だか普段あまり降らせない雨が続いたりと、なんか流れは悪くないし気分も悪くないのに、雲行き晴れなかったりだったけど、そもそものフライト前の私の状態が晴れやかではなかったなと今は思う。のんちゃんと語り尽くして山口に帰ってきて5日目、やっと晴れ間が見えて安心した。夕方綺麗で不思議な夕日を見て、何とも言えない感情になった。

道の駅が好きになった。足湯にお土産に地元の人。良さげな店に寄っては、オススメをのんちゃんが知らぬ間に聞いてきて向かう。気ままな緩やかな感じで良かった。いつもだと私がセカセカと決めて動いてるところを、今回はのんちゃんがしてくれてた。そもそも物理的な場所の距離感とか方角とか、それにかかる時間とかの計算が苦手だと思った。ほぼほぼのんちゃんに頼りきりになってしまった。ありがとう。

桜島も良かった。同じ日本でこんなにも土地が違う場所があるんだと思った。活きてる山が生活の日常の中にあるのを目の前にして圧倒された。登山家の友だちに山を登る理由を聞いた時に、"自然を前に謙虚になれる"みたいな話を聞いたことがあって、何を言っていたのか少しわかった気がした。

地球の中で人間はあたかも自分たちが世を創り、自分たちで文明を起こし色んな新しいものを生み出し、地球は自分たちの場所として当たり前のように生きてるけど違った。そもそも地球があって、そこには先に自然がずっとあったと思う。地球という広大な自然の中で、住まわせていただいてるんだ、みたいな。自分の器とか人間の小ささが見えた。活きている火山があって、温泉があって、土が良くて水が綺麗で、作物が立派に育つ。世の中全て陰陽で、やっぱり善悪で物事を判断するのは傲慢過ぎるかもしれないと思った。

佐賀の鵜戸神宮。エメラルドグリーンの海の真横にある神社。都内ではまだ見てない兎がいる神社だった。遠くから見ると立派でインパクトだったけど、行ってみると柔らかい感じの空気だった。何気無く神社に行ったけど、どこかへ出掛ける理由とか寄る場所として神社に行ける人が、いま周りに増えて嬉しいなと思った。土地の神様に挨拶するのがすき。


行きたかった高千穂へ。綺麗なんだけど、阿蘇山が噴火して出来た渓谷で、自然の力でうまれた景色で、また圧倒された。それも火山があってうまれた自然の中の美しさで感動した。周りにある木やコケとか空間が呼吸してる感じで、また行きたい場所になった。

そのあと熊本でご飯を食べて山口に帰るんだけど、この旅行内は一切気にせず好きな物をその土地のものを食べた。やっぱり土地の食べ物が1番美味しいし、この瞬間のための食事を大事にしたいなと思った。

行った場所もそれぞれ良かったのは大前提として、移動中とかほぼまる5日間一緒にいたのんちゃんとの会話が良かった。やっぱり電話じゃ話さないような事も、どうでも良さそうな話とかも出来るし、そこから広がる話もあるし、ふと話した話が大事だったり、本当にのんちゃんとの時間が1番良かった。話した全てを覚えるとか行動にするは出来ないかもだけど、響いたことがあるから抱きしめて帰る。大事な時間になった。

九州には少し早めに春がきてた。

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