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父が死んだことを、誰にも言えなかった。

日々の雑感を書いて気持ちの整理をするためにnoteを書くと決めたので、書かなければならないことがあります。
7月に大好きだった父が死にました。




父が死んだことを伝えて、周りからかわいそうな人だと思われたくなかったし、それが言い訳になるのもいやだったし、弱い人だと思われたくなかったし、何より思い出すだけで涙が止まらなくなってしまうので、職場でも身近な方にしか言っていませんでした。

でも私は多分かわいそうな人で、人生がひっくり返るくらい悲しみに襲われていて、その事実と弱い自分を私自身が受け入れて初めて前に進めるのだと思ったので書くことにしました。


不慮の事故。


父が死んだのは不慮の事故でした。
とても健康に気をつけていて、絶対長生きするんだろうなと思っていたので、あまりに突然の出来事でした。
2日前まで、一緒にレストランでワイン一本を開けて、泥酔するくらい、仲が良い父でした。

すぐに駆けつけられる距離にいたのが私だったので、夜22時ころ、高速を飛ばして病院に行きました。
電話で受けた話でもう息はしていないことはわかったものの、どのくらい体の形が残っているかわからないほど大きな事故だったため、現地に向かう車中では悲しみと恐怖と不安が入り混じった複雑な心境でした。

病院について案内をされると、もう温もりがないであろう父の足が見えました。「想像していたよりちゃんと体が残っていて良かった」というのが最初に出てきた気持ちです。
多少傷はあるけれど、寝ているみたいに安らかな表情でした。

病室ではもう心臓も止まって息がない父親に対して看護師さんが延命措置をしてくれていました。
私が駆けつけるまで、父は生きていた、という状況を作ってくれていました。
病院の方皆さんに本当に感謝しています。
私が立ち会って、父の死亡確認を行いました。

事故と事件の両方の可能性があり、検視や警察の方とのやり取りがあったため、そのまま翌朝7:00くらいまでは病院の待合室にいました。
その間に、実家まで父を飛行機に乗せて連れて帰るための手配をしたのですが、病院でもそういった事例がなく、様々な葬儀屋さんに連絡をして段取りをお願いしました。
病院で死んだ場合には着替えをさせるための浴衣を購入したり、すぐに葬儀の手配をしなければならないということを初めて知りました。

翌朝になって母と兄が実家から来ました。
混乱と悲しみの中、様々な方に協力をしてもらって、父を飛行機に乗せて帰りました。


父と母と兄と飛行機で帰るときの夕焼け


人が死ぬとそのあとにやらなければならないことが大量にあって、その一つ一つを進めていくことで、少しずつ「本当に死んでしまったんだ」ということを受け入れていくんだということを知りました。


虚無感に苛まれる。


父が死んだ直後は大丈夫だと思っていたのですが、8月9月と、虚無感に苛まれました。
どういうことかというと、何をやろうとしても力が湧いてこないのです。
この状態を言語化しようと色々試みた結果、「虚無感に苛まれる」とか「活力が湧いてこない」とかそういった言葉が近そうに思いました。
初めての感情でした。

大切な人が死んでしまったときというのはこういう気持ちになるんだなということを初めて知りました。
それと同時に、こういう辛い状況に陥った人の気持ちを理解できる人になれて良かったな、とも思いました。
私はできる限り人の気持ちを汲み取れる人になりたいです。

何かをやろうとしても気力が湧いてこず、そのときに気づいたのですが、こういう状況のときに無理して頑張ろうとすると、その反動で余計に辛い方にいってしまうのだと知りました。

こういうときは無理して元気を出したり頑張ろうとせず、可能な限り悲しみに深く浸ったほうが、最終的に早く元気になれる気がします。
近くにそういう人がいたら、できる限り悲しみにしっかり浸れるようにサポートしたいと思いました。
私の場合は、仕事の役割上、自分が長く立ち止まることも難しく(厳密に言うと難しいと思いこんでいたため)、反動を少し大きくしてしまった気がします。


大切な人を失って思うこと。


自分の知っている人が大切な人を失ってしまったときに、何という言葉をかけるべきか、これまで知りませんでした。
今自分がその当事者になって、色々な人に声をかけてもらって思うことは、「それは本当に…残念でしたね…」という言葉が一番自分の気持ちに寄り添ってくれる言葉だった気がします。
もし身近な人で大切な人を失ってしまった人がいたら、何と言葉にしたら良いかわからないと思うのですが、当事者は何か声をかけてもらえると嬉しく思う人もいると思うので、そういう言葉をかけていただけるとよいのかなと思います。

私は父が死んでしまいましたが、これまでの父との関係で「やっておけばよかった」と後悔したことはほとんどありません。
もちろん未来では、11月で還暦だったのでそれをお祝いしたかったとか、ハワイで一緒にゆっくりしたかったとか、そういう思いはありますが、過去〜現在においては、こうしておけばよかったというのはほとんどないです。
大切な人との時間がいつ失われるかわからないので、後悔ないようにしてほしいと強く思います。


これからについて。


まだ完全に立ち直れていませんが、父が何よりも私の幸せを願ってくれていたので、自分自身の自己実現と幸せに向けて少しずつ進んでいきたいと思います。

私が社長になったことを父が何よりも喜んでくれていたので、会社の事業を成功させて、良い知らせを届けられるようにしたいので、今回もスキ・フォロー、他SNS(特にtwtitter)のフォロー・リツイートなどで応援してくださると嬉しいです!(唐突な宣伝)


先日みんなで小樽にいったときの写真

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