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1on1MTGについて

昨今注目されている人事施策の一つ1on1の効果的な実践方法について本日は書いていきます。
こんな課題をお持ちの方におすすめの記事です。

1.1on1とは

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1on1とは、マネージャーと部下が定期的に行う、1対1のミーティングのことです。1on1 は、組織としての結果に焦点が当たる一般的な評価面談とは異なり、主に部下のための時間として用いられます。 1on1は当初、画期的なマネジメント手法としてアメリカのシリコンバレーを中心に話題となりました。日本でも、ヤフーが導入したことをきっかけに普及が進み、現在では国内の企業も導入を進めています。


2.1on1を実施する目的

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1on1を実施する目的は大きく3つの目的があると考えています。

・マネージャー/メンバー間の信頼関係構築
・成果にレバレッジを効かせる
・マネージャー/メンバーの成長

1on1はマネージャーにとって、メンバーと定期的な30分間1on1の時間を設け、レバレッジを効かせるために重要な時間になります。

1on1を通してメンバーの話を聞いて「いま何が大事なのか」の認識をお互い再確認し、情報をシンクロさせる。これが、”選択と集中” の絶好の機会になります。会社の成長に貢献するアウトプットを増やし、メンバーのさらなる自立に繋げていくことができ、また、マネージャーにとっても自分以外の視点で会社や組織の課題を発見するきっかけになり、自分自身の成長に繋がるフィードバックを受け取ることができます。何よりも1on1の中でメンバーとマネージャーがお互いについてフィードバックできる関係性を作ることで、マネージャー/メンバー間の信頼関係を深めることができます。

3.1on1でよくある質問

よく支援先のマネージャーの方からこんなご相談をいただきます。

・1on1って何話せばいいの?
・普段から意思疎通できているから1on1を実施する理由を感じない。

1on1についてこんな風に感じているor感じたことがあるマネージャーの方々も多いのではないでしょうか。

それでは、対策について回答していきます。

Q1:1on1って何話せばいいの?
A:雑談、目標進捗、成果への期待値摺り合わせ、業務のフィードバック、キャリアビジョンをメンバー主体で話してもらいます。

その為、事前準備なしで臨むとクオリティの再現性が保てないので、1on1で話してほしい内容をメンバーに伝え、事前に話したい内容をメンバーが準備した上で1on1に臨んでもらうことを推奨します。

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理由
1on1を実施する上での前提が、メンバーの話を聞き「いま何が大事なのか」の認識をお互い再確認する場なので、1on1をより有意義な時間にする為にも話す内容を事前準備して1on1へ臨んでもらうとメンバーが話したい内容を深く聞き出すことができるからです。

もし事前準備を促しても、毎回話してくる内容が極端に少ないor毎回良いことの報告しかない場合は「メンバーからマネージャー/会社全体にフィードバックできる関係性が出来ていない」(心理的安全性が欠けている状態)もしくは「1on1を実施する目的が伝わっていない」ことが原因として考えられます。対策アクションと活用Tipsを以下にまとめます。

■対策アクション
①「1on1をなぜやるのか?」の目的をメンバー目線のメリット踏まえて共有する
②関係性を構築し心理的安全性を作るための1on1の場を作ること

■必要なスキル
1on1で関係性を構築してメンバーの本音を引き出すのは、高いマネジメントスキルが必要になってきます。主に必要なスキルは以下4つです。
①傾聴力
②洞察力
③承認力
③質問力

■メンバー目線での1on1を実施する目的
また、社員にとっての1on1のメリットは主に3つ存在します。
①自分の感情をマネージャーと共有し、心理的に楽な状態で働けるようになること
業務やプライベートで起きたことに対する様々な感情を、1on1ではマネージャーに共有することで、社内外に相談できる相手がおらず、辛いことや悲しいことを1人で抱え込んでしまうような問題を一種のセーフティネットとして機能することで解消できます。

②日常業務内の課題の克服
マネージャーには、社員が持っていない知識や経験があります。 1on1でマネージャーに業務上の課題を打ち明けることで、業務に関する適切なフィードバックを受け成果にレバレッジをかけることが期待できます。

③キャリアプランの構築
社員の中には常日頃から、自身のキャリアについて考えている社員や、自分のキャリアをうまく思い描けないで困っている社員もいます。1on1が正しく機能すれば、社員がマネージャーに対してキャリアプランを相談でき、具体的なアドバイスを得る事ができます。


Q2:普段から意思疎通できているから1on1を実施する理由を感じないです。
A:1on1を実施してみると「実はこう思っていた」など普段は聞けていなかったことや1対1で面談してみると出てくるケースがあります。普段業務を行う中で心境の変化はあるので「組織課題を早期発見する」という観点でも1on1は定期的に実施していくことを推奨します。

以下参考事例です。
https://note.com/kengomori/n/ncef986f7ebb8

■必要なアクションをまとめ
①1on1導入前に運用ルール/目的を社内に伝える
②事前に話すことを整理した上で、1on1に臨んでもらう
③「組織課題の早期発見」という観点でも定期的に1on1を実施していく

4.1on1参考情報

■1on1事例
事前準備で1on1の質を担保する
https://www.hrbrain.jp/case/syuzgen

■1on1で話す内容例(アジェンダ)
①ここ1か月、自分自身の心身の健康を天気で例えると?(晴・曇・雨)
②(曇・雨の場合)どうすれば晴になりますか?
③目標の進捗共有
 ・上手くいっている事(KEEP)
 ・上手くいっていない事(PROBLEM)
 ・課題感に変化を起こすために取り組むこと(TRY)
④次の1on1までに何をやるか?
⑤マネージャーへのフィードバック
・マネージャーとの認識に差がありそうなことは?
会社・マネージャーにフィードバックがあれば(KPTの観点で)
⑥マネージャーにサポートしてほしいこと

サイバーエージェントさんやSmartHRさんは、メンバーのコンディションを天気で表す聞き方を実践していて、通常の「体調どう?」と1on1の中で聞くよりも天気で聞く方がよりコンディションや悩みを深堀りした質問ができると好評な様です。

SmartHRさんの1on1質問集
https://blog.shojimiyata.com/entry/2019/10/09/184029


■1on1の運用ルール例
①各月で30分〜45分行う。場所は会議室でモニターを使用し行う。
②事前準備は原則行う。メンバーは下記フォーマットに伝えたいことを事前にメモし、共有する
③マネージャーは事前準備なし。
④1on1スクリプトに基づいてコミュニケーションする
⑤1on1で話した内容は必ず1on1の場で議事録にまとめる
⑥1on1中は別の仕事はシャットダウンすること
⑦1on1議事録は本人と上長のみが閲覧できるようにする
⑧1on1で合意した「やるべきこと」を次回の1on1までに実行する

さいごに

1on1に必要なフィードバックスキルについてはこちら
今後も組織作りやマネジメントに活きる知見を発信していきますのでよろしくお願いします!
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