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自分の強みが分からないあなたへ。   ストレングス・ファインダーのすすめ



⑴ はじめに

 今回は、自分の「才能」を発見して「強み」に活かすための、「ストレングス・ファインダー(クリフトン・ストレングス)」というツールについてご紹介します。

\こんな方におすすめ/

・自分らしく活躍するきっかけを知りたい方
・自分のことをもっと知りたい、自己分析に取り組みたい方
・転職活動、就職活動に取り組んでいる方
・これからのキャリアに参考になるような情報が欲しい方
・強みの活かし方のヒントを知りたい方

 そして、「自分に才能なんてないよ・・・」「才能とか、強みとか、なんか敷居が高いな」と思った方にこそ、読んでいただきたいと思います!

⑵ ストレングス・ファインダーとは?

 ストレングス・ファインダーとは、アメリカのコンサルティング・調査会社であるギャラップ社が開発した自分の才能を発見するための自己診断ツールです。これまでに、なんと3,200万人以上の方が受験しているそう(本記事作成時点)!

※2015年からは、ストレングス・ファインダーから「クリフトン・ストレングス」という名称に代わっていますが、本記事では後述する書籍のタイトルに合わせて「ストレングス・ファインダー」と記載します。

 40年以上の研究・200万人以上へのインタビューなどに基づいて、才能(強みの種)を4タイプ・34個に分けて、誰かとの比較ではなく「自分の中では」最も発揮しやすい才能のTOP5を知ることができます。

 ストレングス・ファインダーは、書籍に付属しているシリアルナンバーを使うか、こちらのWEBサイトから申し込むかして、受験します。

 質問数は、全部で177。深く考え込まずに、直感でサクサク答える!といっても、結構時間が掛かりますので、後ろの予定には余裕をもって受けることをおすすめします。

◆書籍 さあ、才能に目覚めよう
◆WEBサイト👇

 ちなみに、書籍だと2,420円でTOP5までの結果を知ることができ、
WEBサイトで9,715円を支払うと全34の才能の1~34位の順位が分かります!

 日本では、就職活動や転職活動、キャリアアップやチームワーク強化などビジネスシーンでの利活用が多いように思いますがアメリカでは親子関係や夫婦関係などに用いられているのだとか。

(そういえば…私自身も、結婚当初パートナーにも受けてもらって、お互いに結果を見せ合いました。結構違いがあって「あ~だからここで喧嘩するんだな」と思ったような。笑)

⑶ 他の自己診断ツールとは何が違うの?

 世の中には、たくさんの自己診断ツールがあります。
無料のものから、ストレングス・ファインダーのように有料のもの。5分程度で答えられるものから、ある程度時間をかけるものなど、さまざまです。

 例えば、MBTI(16Personalities)や、
ソーシャルスタイル診断は、「類型タイプ」の自己診断ツールです。

 結果に基づいて、あなたは〇〇タイプ、と結果が出るものですね。

 ストレングス・ファインダーや、ポジティブ心理学の一人者が開発したVIA-ISは、複数の特徴が順位付けされるもの。VIA-ISも、強みを知るという点では、ストレングス・ファインダーと同じですが、こちらで分かる強みは「24個」。
ご参考までに、私のVIA-ISの結果の一部をご紹介します。

※VIA-ISは、こちらから無料で受験できます。

 ストレングス・ファインダーと、VIA-IS、なんだか似ていますが、決定的な違いがあります。

 それは・・・

 ストレングス・ファインダーは、「結果を出すためのコンピテンシー(行動の特徴)」を知るためのもので、
VIA-ISは、「そのひとの性格、人格の特徴」を知るためのもの。

 つまり、

「結果につながるための才能・強みを知りたい!」
「自分らしさをどう生かせるのか」

を知りたい方には、ストレングス・ファインダーが合っていそうですね。

⑷ あなたと誰かと比べる物差しじゃない。

「才能」
「強み」

 こんな言葉は自分には敷居が高い、そんなの自分にはないんじゃないか、自分の思った通りの結果じゃなかったらどうしよう・・・と思っている方、いらっしゃいませんか?

(そんなことない、という方は読み飛ばしていただいても大丈夫です!)

 見出しにもありますが、ストレングス・ファインダーは、偏差値的な・誰かや基準と比べるようなものではありません。

「あなたの中に34の才能があり、自然に発揮しやすいものを並べたらこうなりました」

という、まさに自己を知るためのツールです。
 ある無しでなく、グラデーション(濃淡)なのです。更に、1位だったらどのくらい濃いのか、34位だったらどのくらい薄いのか(発揮するのに意識が必要か)、も人によって異なります。

 例えば、「戦略性」が最下位だから「ああ、私は頭が悪いんだ」なんて思うことはありません。「社交性」が上位にないから「自分は周りとうまくやれないんだ」と落ち込むこともないのです。

 つまり、ストレングス・ファインダーは

「あなたらしさを活かして」ベストな結果を出すためのツールであって、「全体の標準から見て」ベストを出すためのツールではありません!

⑸ 才能、強みって何?

 これまで「才能」「強み」という言葉を使ってきましたが、ストレングス・ファインダーではこの2つの言葉を明確に分けています。

 簡単に表しますが、才能とは、「自然と」繰り返される行動・思考・感情のパターンのこと。

 例えば、社交性が上位にある方は、忘年会や歓迎会などのイベントごとで、「よし、あの人に話しかけるぞ!」と思う前に、自然と体が動いて「どう?楽しんでる!?」なんて声をかける。

 戦略性が上位にある人は、何かに取り組むときに、意識せずとも「AとBとCという選択肢があって、今回は時間と費用を考えるとBが最適」という回答を導き出しているかもしれない。

 「生まれつき」「もともと」、あるいは「ついつい」行動してしまう、考えてしまうことはありませんか?それが才能です。
 「才能」と聞くと身構えてしまったり、自分には関係のないことだと思ってしまっても、こう捉えると一気に身近に感じますね。

 そして、「強み」は、才能を意識し、磨き、コントロールすることで発揮されるもの。
 「才能」が自然な思考・行動・感情のパターンで、「強み」はポジティブな結果を一貫して出すことができる能力です。

 自分の才能を知り、トレーニングをすることで、「自然と」ではなく「意識して」発揮できるようになるスキルが「強み」と捉えてみてください。

 スポーツや、歌なんかをイメージすると分かりやすいかもしれませんね!
元々歌が上手な方がいたとして、「自分は歌が上手なんだ!」と自覚をして、ボイストレーニングをしたら、きっともっと上達しますよね。でも、それに気が付かずに「自分では普通のこと」と思っていたら、どうでしょう?

 つまり、まとめると

①才能は、自分が自然と・ついつい・気が付いたら繰り返している思考、 
 行動、感情のパターン
②才能を磨いて、再現性を持たせると強みになる!
③才能を発見して、磨いて、強みにすることで、ポジティブな結果を
 出すことができる

この3つがポイントです!

⑹ 34の才能、4つのカテゴリ

 前の項目で「社交性」「戦略性」という言葉が出てきましたが、どちらもストレングス・ファインダーで分かる才能です。

※ストレングス・ファインダーでは、「資質」という言葉を使っていますが、分かりやすくお伝えするために本記事では「才能」という表現にします。

 ストレングス・ファインダーでは、全部で34の才能の順位が分かり、それらは4つのカテゴリに分けられます。

実行力     アイディアを実行に移す才能
影響力     周囲をリードする、はっきりと意見を表明する才能
人間関係構築力 チームワークを作り出すための人間関係を構築する才能
戦略的思考力  より良い意思決定を下すための、
         情報収集・分析・思考する才能

 34の才能の上位5つの組み合わせの数は、3,300万通りにもなります(順番も考慮した場合です)。
他の人とは違う、自分だけの才能が見えてくるのですね。


 ストレングス・ファインダーのレポートでは、上位5つの才能の組み合わせも書かれています!

 こちらの画像からは、同じ「学習欲」であっても、上位5つにある資質との組み合わせで発揮するポイントや行動、心の動きが違うのが分かると思います。

⑺ 上位の才能で、下位の才能を補う

 そして、上位才能を組み合わせて、下位にある才能を再現することも活用方法の一つです。

 例えば、上位に「戦略性」「目標志向」があって、下位に「社交性」がある場合。
 まずは、簡単にそれぞれの才能を紹介します。

・戦略性 目的に向かうための複数の選択肢を想定する。適切なパターン、   
     問題点が直感的にわかる。
・目標志向 目標を定め、その目標に向かって進む。優先順位をつけ、
     軌道修正をしながら目標に向かう。 
・社交性 見知らぬ人と打ち解ける。広くネットワークを築き、
     親しくなることが楽しい。

社交性が下位にあるということは、
「社交性の才能がない」「社交性が弱みだ」ということではなく、「社交性を発揮するには意識を向けることが必要(パワーが必要)」なのだと考えてください。

 その上で、社交性が下位にある方だと、イベントごとや職場、新しい環境で自ら人に話しかけに行く・人間関係を築こうとするのには、
「よ~し行くぞ!」と、心の中で掛け声が必要かもしれません。心のパワーが必要なことというのは、疲れてしまいますよね。

 そこで、その場に参加することの目標を設定すると、達成に向けて戦略性が働いて、結果的には社交的に行動できる。これが、上位資質で下位資質を補うということです。

「とにかく話しかければいいのに!」「たくさんの人と話した方が楽しいんじゃないの」と言われても、中々動けない。でも、「今後の仕事を円滑に行うために、他の部署に自分を分かってもらう必要がある」「だったら、そのためには待っていないで自分から話しかけよう」と、目的地とそのためのナビゲーションシステムを自分の中で設定できれば
社交性が下位にあっても(どうも~!の一言に多大な勇気とエネルギーがいる場合でも)、話しかけることができます。

 もう少し控えめな表現をすると、より省エネルギーで社交的になれる、でしょうか。

 自分の才能を磨いて、強みを得る。
そして、自分が苦手とすること(パワーがいること)も取り組みやすくなる。

言うは易く行うは難し。

 実際にやってみると、才能を理解し、受け入れ、そして行動するのは大変なことですが自分らしさ・自分の強みが分からない、自信がないという方は、まずTOP5のレポートを読み込むだけでもずいぶん違うと思います。

Let it be,Let it be,Let it be.

以上、ストレングス・ファインダーについて、簡単ですがご紹介してきました。

⑹ 筆者の経験

 最後に、自分の話をさせていただきます。
私は、大学生の時・20代半ば・結婚して子どもを持った後と、3回ストレングス・ファインダーを受けました。それぞれ、3〜4年ごとくらいでしょうか。

 ストレングス・ファインダーの認定コーチによると、タイミングによって順位の変動はあるものの、上位10位前後は変らない場合が多いそうです。
私も、上位10〜13位と下位5位は、ほぼほぼ変わっていません。

今でも、初めて結果を見たときのショックを覚えています。

 上位は最上志向、学習欲、戦略性などの「戦略的思考力」や「影響力」カテゴリのものが多く、一方で「人間関係構築力」「実行力」はほとんど下位。
(下位には、社交性や共感性、公平性などがありました)

 なぜショックかというと、自分のコンプレックスそのまんまの結果だったからです。納得できないからこそ、3回も受けたのだと思います。

最後に受験した時に、認定コーチの方に

「自分の根本は変わらないと考えて、受け入れた上でどうするかを考えた方が人生の時間効率が良いですよ」

と言っていただいて「冷静に考えたら、そりゃそうだ!」と
ハッとしました。
 
 それ以来、仕事においても私生活においても、「やっぱり自分はこうなんだ」と思っても、すぐに「じゃあ、どうすれば良いんだろう」と考えられるようになった・切り替えるスピードが早くなったように思います。
才能、強みという言葉には抵抗感があったり、縁が遠いなと思う人もいるかもだけどそんなひとにこそおすすめです。


最後までご一読いただき、ありがとうございました。

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👇こちらの記事でもストレングス・ファインダーについて触れています👇


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