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Live Paint Performance/ライブペイントパフォーマンス

曲を聴いている時、車に乗っている時、シャワーを浴びている時。
そいうことだったのかとふと降りてくる。言葉、音、色、形、ものとものがつながっていく。何がその時はじめに降りてくるかはわからない。温度感や空気感、風はその時々にとって違う。それをいつも閉じ込めたいと思う。感情の温度と鮮度が変わらないうちに。

ものを作っている時、それは紛れもなく一人だ。没頭するというのはこういうことをいうのだと思う。感じたことを、溢れるものを、手の中の宇宙を、そうだこうやって閉じ込めてやろう。
時には静かに、時には歌い、時には踊る。
色が、形が、ストロークが、重なっていく。

けれど、これを、場所を変えてらどうなるのだろう?
けれど、これを、誰かと一緒に作りあげたらどうなるだろう?
けれど、これを、見るひとはどう感じるのだろう?

なんでもないことを幼い頃に、「ねえ、みててね」と大人たちに言い回っていたあの頃と何も変わらない好奇心と無邪気と、自己顕示欲。

みられていることを意識しながら描き始めるけれど、いつしか見る人と音を重ね、色を重ね、モチーフを重ねて、帆布の中へ一つになっていく。

私にとって、何かを作ることは、祈りに近いように思う。
それから、私が感じていることを少しずつ切り離しながら、そっとどこかで寄り添えたらいい。

描いているその姿の自分がいる空間を通して、擬似体験してもらえるような空間を作りたい。もちろん、他人が描くことを通して、みてくれる人の視野や思想、価値観の相違を発見する場にもなると思う。同じ空間にいて、言葉もなく、音楽が流れて、踊るように歌うように描いて、重なって、溶けていくあの時間が好きだ。

その時に集まった人や、時間、気温、天気、場所によって変わるものがある。紛れもなくそれはたくさんの営みを切り取った瞬間であり、変わっていくものだけれど、人が求めているものはいつだってたいして変わらない。孤独になんてそうそう強くはないし、一人で生きていくことはとてつもなく困難だと思う。いつだって素直になることはしばしば難しいし、伝えてい言葉がうまく伝わならない。人のことならよくわかるのに、自分のことはいつもよくわからない。大切にしているつもりなのに、相手が求めているものは同じじゃない。

同じ時間が流れて、ここいる。私には私の、あなたにはあなたのストーリーがあって、気づくことがあって、それでいい。その断片を今ここで切り取って重なっていきたい。同じ空間を味わいながら、今をつかいでいけたらいい。一緒にこのまっさらな帆布の中へ閉じ込めていこう。                                                        

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