夕時、猫たち① 猫番組を考える?
冬の前半、あまり猫たちに会えなかったんですよ。ただ寒いだけならともかく、日中に風が強いことも多く。猫たちは、風キライですからね。
それならと、冬の後半はできるだけ風がおだやかなとき、特に陽が傾き始めてからのご飯時・散歩時を狙って「猫さがし」をしてみました。
結果的には、たくさんの猫たちに会えたのですが、夕方は光量が少ないので写真がもやもやしがちなのが欠点です。もやーり、もやーり。です。
いつものハチワレ様から
なお、ハチワレ様の進行方向にはマンションがありまして……。
ちょうどやってきた猫を撮れるのは嬉しい! これは嬉しいことなんです。ちょっと、すごいことなんです。
すごい、といえば『ネコ歩き』。NHK BSで放送している『岩合光昭の世界ネコ歩き』をご存じの方は多いでしょうけど、あの番組の本当のすごさには気付いていない人は少なくないかもしれません。
猫散歩番組は『ネコ歩き』以前からいくつもあるんですが、『ネコ歩き』の大きな特徴は「猫がこっちへ向かってくるところ」を迎えるように撮れていること。あれって猫の散歩ルートを把握してからでないと撮れないはずで、他の番組が「歩く猫」を撮るときはたいてい「猫をうしろから追いかける構図」になるんです。
もちろん「ひとなつっこい猫」なら、こちらに気付いて近づいてきたりもしますが、『ネコ歩き』はそういうレベルではありません。庭園やら畑やらの向こうから猫がやってくるシーンはある意味「定番」になっていますし、草むらから飛び出てくる場面を撮っていることもあります。あれ、ちょっとやそっとではマネできません。
「猫散歩番組なんて、野良猫がよくいる場所を教えてもらって撮りに行くだけ」と思いがちなんですが、人知れず努力している成果がこういうところに表れるんですね。
そういえば以前、ゼイカンパニー製作の映画『谷中のら猫ラプソディー~だんだん猫20年の記録~』を紹介しましたが、この撮影地「谷中」の商店街は有名な猫スポットなので、ほかにも巷のYouTuberたちが撮影に行くことがあるようなんです。
ところが、そのYouTuberによる動画のひとつを観たところ「猫いないな~」「今日はいないかな~」と"撮れ高のなさ"を嘆いているのですが……いるんですよ、猫。商店街の小屋根の上にちょこんと座っている様子が映っているんです。でも、YouTuber氏は気付かず先へ進んでしまい……。
うーん(苦笑)
「あんたみたいなのが来るから、警戒してるんだよ」というところでしょうか。わざわざ土地勘や"猫勘"のない場所に行くより「繰り返し通える身近な猫スポット」を見つけた方が、いいんじゃないかな~と思います。
(つづく)
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