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誰得ドット絵『やんのかステップ』(後編)
前回は、猫が強敵に相対したとき威嚇ポーズ『やんのかステップ』をモノクロで作成しましたので、後編では「カラー化」していきます! シャーッ
着色準備
着色する前に、まずは準備としてモノクロ状態に少し手を加えて、「毛の逆立ち」を表現しておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1712624167063-EmQBwmmbsT.png)
背中はもともと暗色(グレー)が配置されているので逆立っている毛の部分を明色に変え、逆に尻尾は一部に暗色を散りばめました。
配色方針を決める
続いていよいよ着色を始めますが、猫の色や模様は様々ですから、配色の方針を決めなければいけません。
今回は絵的な都合もあって「左手をあげる」ことが多いとされるオス猫の設定にしたので、模様もあわせたいところです。
模様を見てオスかメスか見分けやすいといえば三毛猫ですが、三毛猫や(その白い部分がないサビ猫も)は、ほとんどがメスだと知られています。逆に「ほとんどがオス」という模様はないのですが、茶トラ猫は比較的オスが多いと言われているので茶トラにしましょう。
ぼくが子どものころに最初に暮らした猫1号は茶トラだったので、古い写真を引っ張り出してモデルになってもらいますよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1712630571333-pilh6aeEJC.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712630630029-H3QWsHoAUY.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712630667977-eVU1h7Cd1e.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1712630888314-jxzbbnU3bQ.png?width=1200)
塗り分ける
猫1号は茶トラといってもお腹や足先は白い「茶白」タイプでしたから、ドット絵でも猫1号を踏襲するかたちで色分けしていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1712625624137-Mwg4OfzHu2.png)
まずは「法被に短パン」という感じで茶トラ部分を黄色で塗り、茶トラ部分の暗色部分をグレーからこげ茶色に置き換えます。背筋には濃い茶色の線が集中するので、ちょうどいい感じです。
また、お腹と尻尾の内側にある暗色ゾーンは毛の色が濃いわけではないのですが、影色としても違和感はないのでそのままにします。
縞模様を描く
あとは、縞模様を描きましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1712626461145-7loCPLHC5D.png)
胴体には「背骨」っぽさを意識して暗色を加えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1712626468049-OqPXpPG73K.png)
あとは、前後の足と尻尾に"横線"を加えるだけ。
首輪をつけて完成!?
最後に、首輪をつけましょう。首輪は緑です。
![](https://assets.st-note.com/img/1712626599867-AtXCPHvPA2.png)
ところで猫1号は近所でかなり人気者だったのですが、方々の家に出入りし、たびたび外泊もするトンデモ浮気男でもありました。近所の家の前で「にゃおーん」と鳴き、若い女がドアを開けて猫1号を招き入れる場面を見たこともあります。
あるとき、うちで着けた首輪が外され、別のピンク色の首輪を着けて帰ってきたこともあります。それを外して、さらに着け直したわけですが……。
よその飼い猫をそうやって盗もうとするなんて、かなり図々しいというか「マジキチ」としか言いようがありません。そういうこともあって「猫1号は緑の首輪!」というのは譲れないのです。
まさに「泥棒猫」とは……え、下手なオチをつける前に「ステップ」を見せろですって?
仕方ないにゃあ……
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136686537/picture_pc_d1d5e62b32f9ceb9a48f180957e04554.gif)
やっつけですが、アニメ化してみました。いかがでしょうか!
なお当時、子どもだったぼくは猫1号にちょっかいを出しては怒らせていましたが、猫1号は「やんのかステップ」なんてかわいげのあるものを見せたことはありませんでした。いきなりぼくの腕に飛び掛かり、ガブリ! ガガガッ!!(猫キック)ですからね……なぜ"猫じゃらし"を狙わないッ!
きっと、「こいつは弱い」と見切られていたんでしょうね。よく腕を傷だらけにされたものです。ぼくも猫1号もお互い成長してからは穏やかな日々を過ごしましたけどね。
ただ、こうして当時を思い出しながらドット絵を描いていると、猫1号の想い出が蘇るとともに、マウスを持つ手がヒリヒリしてくる感じがするのはなんだか不思議な気がします。
マウスを手放さないとヤバイ感じがしてきたので、記事はここまでにしておきましょう。「やんのかステップ」で済んでいるうちは、まだいいのです。
(おしまい)
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