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いま万感の想いを込めて汽笛が鳴る~壺神山 零士の宇宙と清張の古代(あとがき)”清く 正しく 美しく”

メガロポリス中央駅を0時00分に発車する銀河超特急999号は,最初に火星に停車した後,タイタン,冥王星・・・と,いくつもの星に停車して終着駅をめざします。

停車時間は “その星の1日” と定められていることから,火星の24.37226時間,分岐点トレーダーの3日と22時間15分など,長短もそれぞれです。

この停車時間中に,鉄郎は出会いと別れを経験し,条理と不条理にぶつかり,少年から大人へと続くレールの先へと進んでいくことになります。

停車時間が 2週間と6時間21分32秒ある “ざんげの国”
“清く正しく美しい” 人の集まりだと旅人に印象づけることを使命としている星の住民に,メーテルは告げます。

さようなら,清く正しく美しい人たち……

清く正しく美しく,ウソでぬりかためたいつわりの星に住む聖人さんたち……?

生涯……その「地獄」で暮らしなさい。

松本零士「新装版 銀河鉄道999 -アンドロメダ編 Vol.3」

鉄郎は知ることになります。
“もし聖人ばかりの世界があるとしたら,そこはたぶん「地獄」という名でよばれるだろう……”ことを。


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