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乗るべき列車は

■5月23日(火)

なんて寒い一日。息子の鼻の具合が悪くて午後に受診予定。いくつか会議を調整しなければならない。
熱はないし、喉や頭の痛みも自覚はないという。ここのところの激しい寒暖差のせいかもしれないし、ここのところ学校生活も頑張っているからその疲れがでてきたのかもしれない。

1ヶ月ほど前、息子の小学校で担任の先生と二者面談をした。わたし自身も経験したことのない「転校」をしたので、息子はこの学校ではたしてうまくやっていけているのか。心配はそこでした。
先生からは、息子はクラスにすんなり溶け込んでいてまったく問題ナシという評価。
「息子さんは呼び捨てにされていますよ(笑)」と言われたが、それこそわたしが願っていたことで、休み時間にはクラスの友だちと校庭に走って行ってるとか。まあひと安心。

その二者面談で、この学校が取り組んでいる「自主学習ノート」のことを聞いた。GW明けからスタートしている。
要するに「自由研究」のたぐいなのだが、夏休みに限らず自分の興味のあることをノートにアウトプットするというもの。
たとえば鉄道が大好きな子は「ローカル線研究」をつづり、数学に興味のある子は「数学の難問」を自分なりに調べているとか。読書ノートにしていたり、英語のことわざを書いていたりと、いずれも三者三様だとか。
週末に、「自分の興味のあること」を調べて(勉強して)ノートに書いて、月曜日に提出する。もちろん毎日でもいいし不定期でもいいが、毎週提出は最低限。
いまの学校では小3のときからそれをやっているので、在校生のほとんどは慣れているが、息子ははじめてなので家庭でもサポートしてほしいとのこと。

さて、では息子はなにに興味があるんだろう。「ゲームの話でもいいらしいよ」とふると、それは詰まらないという反応。意外だ。
いま彼が興味があるのは、なんとサッカー。訊けばいろんな選手の名前がでてくるし、いちおうテクニックの(それらしい)解説もしてくれる。

「じゃあ、自分が憧れるサッカー選手について調べたらどうだろう。たとえばどこが優れているのかとか成績とか得意技とか」と、登校時に提案してみたら「それはいいね」と言った。

「そうだな、選手たちの名言とかあるんじゃない?」とふったら、
「メッシがいいこと言ったんだよね」と即座に返してきたから、たとえば?と訊くと、
乗るべき列車は一度しか通らない」と即座に返ってきた。

チャンスの神様は前髪しかない、というギリシャ神話の一節に近い意味だろうが、苦労人と言われるメッシらしい為人がでている言葉だ。
それにしても、息子はその言葉をどこで知ったんだろう。
それを聞いた娘曰く「『ブルーロック』だね」と一言。ほんとかよ? 漫画を読まない(読めない)わたしには裏取りができない。

そして次にわたしは息子に問いかける。
では、その列車に乗るためにどうしたらいいのかと。

息子はそのまま黙ってしまったが、まあ気が向いたらでいいのでいつかその答えを返してくれると嬉しいかな。

練習も頑張ってください


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