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【エッセイ】知らない世界

私には知らない世界がある。
そのことに気づかず、流されるような日々を過ごしていた私は、20歳になった今、時間の足りなさを感じている。

もともと、続けることばかりがいいことだと思っていた。だけどそれだけでは無いことに、最近ようやく気がついた。

私は、1年半続けた部活を辞めた。2年続けたアルバイトももうすぐ辞める。そして、まだ半年しかやってないもうひとつのバイトも辞めようとしている。
部活の方は複雑だから割愛するけど、バイトを辞める理由は単純で、飽きたからってのと合わないなって思ったのと、そのふたつ。

辞めたらその後どうするか、どうなるか、不安が大きかったけど、案外大したこと無かった。
辞めたことで得られたのは、新しいことに挑戦する時間だった。

昨日、新しいバイトの面接に行った。
紅茶を専門に扱うオシャレなカフェで、紅茶を飲みながら面接という優雅な時間を過ごさせてもらった。

面接は楽しかったし、こっちが合否を待つのではなく「やりたいかやりたくないか」で選ばせてもらえるシステムだったのは驚いた。もともとその店と紅茶が好きで、やりたくて応募したのだからそれはもう「やりたい」の一択。即採用。
そんなことある?って感じ。
面接が終わったらちょうど開店時間になって、「お昼食べてく?」と言われてその通りにした。
ここのご飯も紅茶も大好きだから、長い時間居座ってしまったけど。

面接の対応をしてくださった人が紅茶の本を貸してくれた。店舗に置いておく用のものらしい。「紅茶は紅茶でも、なぜ美味しいのか、その物語が見えないと本当の意味では伝わらないでしょう?」そう言って笑った。

なんかもう、入ってよかったと思う。
隠されたエピソード、物語。
そういうの大好きだ。

まだまだ知らない世界がある。
まだまだ知りたい世界がある。
きっとそれは、生きてる限りなくならない。


やりたいこと、思いっきりやっていこう。
一日一日、取りこぼさないように。


まずはここから。
その後は何をしようか。


遠出をする予定は、もう決めてる。

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