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2年前の今日。正確には昨日。

2年前の今日。正確には昨日。
私は高校を卒業した。

穂崎です。


本当は昨日書こうと思ったけど、何となく書けなかったので今日書きます。
高校の卒業式の話。

あまり明るいものではないと思います。
あの日から2年経った今の私は、何を思うのか。


どこに行っても高校生の姿がある

私は昨日、駅前にあるイオンに行ってました。
高校生の姿がどこを歩いても見える。
花束を持ってたり、派手な髪色をしていたり、コサージュをつけてる姿だったりを見て、「卒業式か」と思いました。

2年前の今日、私も高校を卒業したんだっけな。
そんなことをぼんやりと思いながら、彼ら彼女らの横を通り過ぎていきました。

あの時の私はどうだったっけ。
振り返る中で、色々思い出した。
これが、この記事を書こうと思った始まり。


以下、本編。そして回想。

雨の中ひとりで

私は、2年前の今日。正確には昨日。
高校を卒業した。
その日は雨だった。
前の日は晴れてたのに、天気予報の通り雨が降ってた。それを今でも覚えてる。

電車通学の私は、雨が降る窓の向こうを見ながら帰った。ひとりで。

卒業式当日の写真は、ほとんどない。
遊びにも行ってないし、ご飯を食べに行くこともなかった。卒業式をしたってこと以外、なんてことのない平日でしかなかった。

周りは結構、ご飯に行くとか遊んでくとかって話が聞こえてきたけど、その中に私はいなかった。

私は地元の高校ってわけじゃないからひとりだけ電車だし、時間を気にしなきゃいけない。
あまり遅くなると親から連絡が来るから、それもあって余計に遊べなかった。それは卒業式とか関係なく。

悲しかったってわけじゃない。
誘われなかったことが、悲しかったとかそんなんじゃない。
そんなんじゃなくて。
私も誘わなかったからね。
そういうもんなのかなって、その程度かもなって、そう思ってしまった自分が、何より悲しかった。

Instagramのストーリーには、色々な人の色々な写真が上がっていた。
当然だけど、その中に私はいない。
この中に私がいることを、想像することも出来ない。そのくらい、私には縁遠い世界のように思えた。

友達の楽しんでる様子が輝いて見えて、私は途中で見るのを辞めた。


そういえば私

高校の時、私はひとりでいることが多かった気がする。
総合学科という、選択授業の多い学科の高校に通っていた私は、2年、3年と学年が上がるにつれ、ひとりでいることが多くなった。
選択授業はひとりで受けてたことが多かったような気がする。
誰にも聞けないから、自分でちゃんとするしかなくて、高校は自然と皆勤賞になった。

こないだ、ひとり暮らししてる大学の友達の家に行った。
そこで、高校の時の話になって、私は皆勤賞だったという話になった。
友達にはすごいとか言われたけど、皆勤賞になりたくてなったわけじゃない。
私だって帰りたかった。サボりたかった。
だけど、私には休んだ時に休んだ分の授業のことを教えてくれる友達がいなかった。

今でも連絡を取る友達はいる。
小説の表紙を描いてくれたのは二作とも高校の時の友達だ。

だけどなんだろう。
この空虚感は。

誰かといても、心はひとり。
そう思ってしまう時が、今もたまにある。


私が怖いと思うこと

私は、ひとりでなにかをする分にはいいけど、誰かと一緒にやるのって苦手なのかもしれない。
苦手というか、怖い。
厳密に言うと、一緒にやろうって誘うのが怖い。
お出かけしよう、遊びに行こう、そういう誘いをするのが怖い。

私はその人と一緒にいるのが楽しいから誘うけど、相手がどう思ってるのかは分からないし、相手にとって興味のない場所に私が連れ回してしまうことになったらそれも申し訳ない。

そういった考えは、高校の時からあったのだろう。当時から、誰かを遊びに誘うことが苦手だった。誰かを遊びに誘った記憶は、ほとんどない。


今はひとりでいることの楽しさや楽さを知ってしまったから言えるけど、あの時の私は誰からも誘いを受けないことに対して寂しさとか悲しさとか以上に、「こんなもんか」ということを思ってた気がする。

「こんなもんか」って、関係の薄さとか儚さとか、そういうことなのかな。
そう簡単に言葉に表せないようなものな気がする。ただ漠然と、そんな感情になっていた。

無理して誘う必要は無い。
誘いたいと思った時に、誘いたいと思った人を誘う。それでいい。自分勝手すぎる?


人間って難しいね。


卒業式を終えたと思われる高校生の姿を横目に考えてたことがこれ(笑)
私もあんなんだったなぁってことはひとつもなかったです。
式とか色々が終わってから直帰したもん(笑)
ただ懐かしいなぁって、雨だったなぁって、思って振り返ってみたので、それをひさびさの記事で書いてみたという今回でした。


それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました。

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