サマーインターン前に抑えたい エンジニア志望学生の企業選びとは? 【25卒学生インタビューレポート5選】

こんちには!外資就活ドットコムのマーケティングチームです!
今回は企業側からの採用意欲が高まり続けている「開発経験を有する新卒エンジニア学生」を採用するには?というテーマについて語りたいと思います。

開発経験のあるエンジニア学生に絞ってアプローチを広げていきたい/母集団形成したい
・初めての新卒エンジニア採用を実施/検討しており、立ち上がりの観点から開発経験のある学生をターゲットにしたい
・メガベンチャー群が採用競合となっており、内定承諾率に課題がある

などにお悩みの方にはおすすめです!(それ以外でも新卒エンジニア採用にご興味の方は是非に!)


前提:エンジニア採用におけるサマーインターンの立ち位置とは?

エンジニア/ビジネス職問わずに新卒採用で一般的となっているサマーインターンですが、特に開発経験の豊富な新卒エンジニア学生を採用したいと考えている企業ではサマーインターンの開催は重要度が高いと言えます。ここでは改めてサマーインターン実施のメリットとポイントについて考えてみましょう。

サマーインターンシップ開催のメリット

①早期に内定獲得する優秀人材へのリーチ
開発経験の豊富な学生ほど早期にサマーインターン経由で内定を獲得し就活を終了する傾向にあります。特にメガベンチャーからの内定獲得後は「日系大手メーカーのソフトウェアエンジニア職にのみ選考を受ける」との声もあり、優秀学生の採用を狙うのであれば学生の間口が広いサマー期に魅力的なインターンを提示することでまずは選択肢に入ることが重要と言えます。

②相互のカルチャーマッチが確認できる
後述のようにワークライフバランスや一緒に働く人を就活軸に挙げることの多いエンジニア志望学生にとって、3days~1か月にも及ぶサマーインターンはカルチャーマッチの確認に絶好の場です。働く人の様子や提供するプログラム次第では一気に学生の志望度を逆転させられる一方、長期に及ぶインターンでは事前の選考における相互マッチ度の確認も一定は必要かもしれません。

③技術的なスキル/技術に対する姿勢が見える
実務またはそれに紐づくプログラムを提供するサマーインターンでは、学生が実際にどれほどワークするかについて解像度高く理解することができます。しかしながら、短期で技術的にマッチしない、ワークが進まないことがあってもポテンシャル採用ということを忘れてはいけません。どのように使用されている/経験のない技術にキャッチアップしていくかということで将来的なポテンシャルを見出すことも新卒採用においては大事といえるでしょう。

サマーインターンシップ開催のポイント

①社内協力体制の構築
サマーインターンのプログラムはやはり現場エンジニアと協力したメンタリング体制/コンテンツ提供が不可欠です。さらに長期(3days~1か月)に及ぶ受け入れでは現場の負担が重いものとなりがちです。中長期でリソースの調整、メンターアサインと育成、受け入れ期間中のフォローアップ等の下準備が不可欠です。

②プログラム内容の充実
実務に実際にジョインしていただく、自分の成果物が実際のプロダクトやサービスに反映されるような内容が学生には好評です。また、特別なプログラムを構築すると受け入れ現場の負担が大きいといった企業側の声もありました。
プログラム内容だけでなく、日々のメンタリングやシャッフルランチなどで実務以外の社風/人を伝えていく取り組みも高い効果を見せるのではないでしょうか。

③適切な報酬設定
ソフトウェアエンジニア職でのサマーインターンでは報酬が設定されていることが大多数です。特に学生人気の高いメガベンチャー/ミドルベンチャー群では日給1万~2万円、時給で1500円以上の報酬設定があります。期間が長く多くは参加できないサマーインターン参加先の絞り込みにおいては、報酬の有無やその多寡が意思決定の大きな要因ともなりうるでしょう。

対象学生のプロフィール

本記事では25卒のソフトウェアエンジニアとして就職予定学生へのインタビューから一部抜粋して作成しております。
学生のプロフィール概要は以下の通りです。

①私立大学/文系/学部生/メガベンチャー内定
高校時代から競プロ, 大学でもコンピュータサークルとエンジニアの長期インターンで活動
②工業系国立大学/情報系/院生/ミドルベンチャー内定
大学からプログラミングを始める, 大2の春から独学し学生ベンチャーでプロダクト開発をリード
③旧帝大/情報系/院生/メガベンチャー3社内定
大学からプログラミングを始める, 大学2年の冬から社員数名のベンチャーで開発のインターンに参加
④旧帝大/情報系/院生/ミドルベンチャー内定
大学からプログラミングを始める, 大学4年の研究室から本格化しAtcoderで水色まで到達
⑤国立大学/化学系/院生/ミドルベンチャー内定
中学から独学でHP制作などを行う, 大学以降も独学でHPやサークルでのアプリ開発を行う

インタビューレポート

以下レポートでは
1. なぜソフトウェアエンジニア職を志したのか?
2. 企業選びの軸
3. サマーインターンでの体験/感想
4. 就職活動でのよかったこと/困ったこと
を抜粋して掲載しています。
ぜひこれからのサマーインターン設計/準備の参考にしていただければと思います。

①私立大学/文系/学部生/メガベンチャー内定

  1. なぜソフトウェアエンジニア職を志したのか?

    1. 高校から競プロをやっていてコロナ禍でずっと続けていた、社会実装という観点にも興味がありその方向でインターンを続けていた。コンサルや金融も検討したが、技術と向き合っていきたい、ワークライフバランスや海外のITは給与がいいことも選択の後押しとなった。

  2. 企業選びの軸

    1. 最初は技術力を高めていくことと、ワークライフバランスや給与面の待遇はどうかのバランスを見て選びたい。

  3. サマーインターンでの体験/感想

    1. インターンはオススメ。会社の雰囲気がわかるからこそ、どこが合うのかわかる。

  4. 就職活動でのよかったこと/困ったこと

    1. 周囲では理系の学生が多かったため、少し肩身が狭い感覚もあった。

②工業系国立大学/情報系/院生/ミドルベンチャー内定

  1. なぜソフトウェアエンジニア職を志したのか?

    1. 消去法で消していった結果選んだ。環境コンサルのバイトなどもしたが、目に見えるものが成果としてほしいと感じた。また、1度書き始めると3~4時間はやり続けるなど、比較的コーディングが好きだった。

  2. 企業選びの軸

    1. データ活用のエンジニアを志望していたため、データの保有量が多い企業が良かった。また、プロダクトを愛せるかどうかも重要。付け加えると、東京に住むイメージが湧かず住む場所にとらわれない働き方をしたい。

  3. サマーインターンでの体験/感想

    1. 本番環境で開発を行う。一般的な常識力や日本語力が大事だと感じた。また、MVVへの共感も問われていると感じた。

  4. 就職活動でのよかったこと/困ったこと

    1. 情報収集において苦労はあった。実名のSNSは実情を話してくれがちだが、インフルエンサーや匿名アカウントはフェイクや誇張を見極めることが必要だった。企業のオウンドメディアの記事も参考にはするが、見極めが必要だなと感じている。

③旧帝大/情報系/院生/メガベンチャー3社内定

  1. なぜソフトウェアエンジニア職を志したのか?

    1. 手触り感があるものがいいと思う中で、ハードウェアよりもソフトウェアの方が思考がその通りに実現される点で手触り感が高かった。戦コンや外銀も稼げるとは聞いていたが、ワークライフバランスを保って稼ぐならソフトウェアエンジニアだと思った。(Googleのエンジニアは稼げると聞いていた。)また、家庭を大事にしたいため、リモートで働けるエンジニア職はいい職種だとも感じている。

  2. 企業選びの軸

    1. GAFAMのビックテックに時流的に新卒で入れない以上、修業期間として位置付けている。その中でサービスが広く使われていて、技術的にも人間的にもいい人がいるメガベンチャーを目指していた。そこで修行してゆくゆくはビックテックにチャレンジしたい。

  3. サマーインターンでの体験/感想

    1. 求められる分野と自分の持っているものが重なるかは運でしかないと思った。その中でも、何でも知っておくこと、マッチする範囲を広げていくことが大事と感じた。

  4. 就職活動でのよかったこと/困ったこと

    1. それぞれの企業がどのルートで内定を獲得できるのか、内定したルートごとにどれくらいのオファー金額をもらっているのかを知りたかった。

④旧帝大/情報系/院生/ミドルベンチャー内定

  1. なぜソフトウェアエンジニア職を志したのか?

    1. アルゴリズムやパズルを考えるのが好きだった。また、個人開発で動いた時や使ってもらいFBをもらうのが楽しいと感じる中でソフトウェアエンジニアを目指すようになった。ゆくゆくはPMを目指していきたいと思う。

  2. 企業選びの軸

    1. 年収や働き方は情報を集めていた。年収は最優先ではないが、30歳で800万円以上はほしいのでそこを目指せる会社が良いと考えていた。ただ、メガベンチャーは数年で状況が変わるため年収や働き方が参考にならず情報を集めるのに苦労した。

  3. サマーインターンでの体験/感想

    1. 実際に書いたコードが本番に反映されていてやりがいを感じやすかった。しかし、インターンを修士の論文が被っていてとても忙しかった記憶。気合で解決した、頑張るしかない。

  4. 就職活動でのよかったこと/困ったこと

    1. インターンへの参加は開発経験がないと難しいと途中で思った。競プロをやっていたので何とかなったが、どのような経験が必要なのかは事前に知りたいと思った。

⑤国立大学/化学系/院生/ミドルベンチャー内定

  1. なぜソフトウェアエンジニア職を志したのか?

    1. 中学からHPを作るなど、自分の作りたいものを作ることに楽しみを感じて趣味のような形で続けてきた。作りたいものを作れることの楽しさやそれが他人に使ってもらえることが嬉しさになっている。

  2. 企業選びの軸

    1. ウェブ系でSaaS中心に見ていた。事業へのこだわりはないが、技術についての関心が高い、それが発信されている会社に興味を持ちやすい。他ではホワイトであること、勤務時間、年収、働き方などを見ていた。

  3. サマーインターンでの体験/感想

    1. 実際にハイレベルなエンジニアとどう関わっていけるのか、ついていけるのかが明確に見えた。個人開発メインだったが、チーム開発では違いや新たな発見を得られて今後のキャリアに対するモチベーションにもつながった。

  4. 就職活動でのよかったこと/困ったこと

    1. やはり長期インターンの経験が求められるなと感じた。大学院1年で就活を意識してからでは遅いのでもっと早く知りたかった。また、独学で開発しているとコンピュータサイエンスやアルゴリズムで少し躓くことが多かった。

まとめ

他にもいくつか学生インタビューを行っているのですが、
①就活軸にワークライフバランス/年収が明確に掲げる
②上記の情報の収集に困っている
③求められる技術レベルや経験を事前に知りたかった
の3つの傾向はエンジニア志望学生に共通するポイントになります。

サマーインターンでは、技術力や社風のマッチングは前提として、
働き方などの情報を色々な立場や社員から伝えていくこと、今後の伸びしろも含めて技術的にどうなってほしいかを擦り合わせていくことが大事となるのではないでしょうか。
また、逆に学生からワークライフバランスなどを細かくウォッチされていることも意識して受け入れるとより好印象につながるでしょうか。(もちろん虚飾ではない範囲で!)

外資就活ドットコムではエンジニア学生の採用に関する情報を今後も発信していきますので引き続きよろしくお願いいたします!

前回の記事

最後に少しだけご紹介!
外資就活ドットコムでは26卒向けよりソフトウェアエンジニア採用に特化した完全成功報酬型での新サービスを提供しています!
次回の1on1型イベントは9/4(水)、10/26(土)に開催予定です。また、エンジニア特化のスカウトや掲載型サービスもございますので、詳細はぜひ下記のページをご覧ください。


この記事が参加している募集

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!