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クリエイティブに生きるヒント満載!坂口恭平『生きのびるための事務』を再読してみた

多才なクリエイターとして活躍する坂口恭平さん。

最近、彼の『生きのびるための事務』を再読しました。

本書は、従来のイメージとは異なる「事務」の本質に迫り、生き方や働き方について新たな視点を与えてくれる一冊です。

以前この本を読んだ際に「はい、目からウ・ロ・コ:『生きのびるための事務』」という記事を書いたのですが、今回はもっと具体的な行動に役立つ3つの視点にしぼってご紹介したいと思います。


1. 時間の見える化:理想のタイムテーブル

具体的には、以下のような2つのタイムテーブルを作成します。

『生きのびるための事務』p.97

まずは「現在の自分の1日の過ごし方」を具体的に書き出してみましょう。

何にどのくらい時間をかけているのか、客観的に把握することが重要です。

次に、「10年後の理想の自分の一日」を書き出します。

どんなことに時間を使いたいですか?「こんなふうに1日を過ごしたい」という理想的な時間の使い方を書き込みます。

この2つのタイムテーブルを比較することで、現状と理想のギャップを明確にできます。

そして、そのギャップを埋めるためにすこ~しずつ行動を変えていきます。

たとえば、「10年後の自分は、1日2時間は読書に時間を費やしたい」と理想のタイムテーブルに書いたとしましょう。

もしも現在の読書時間が0時間であれば、毎日30分、読書の時間を増やすことから始めてみる、といった感じです。

また、「何をしようかなぁ?」と迷うことがあった場合も、この10年後の理想のタイムテーブルを見て、その通りに時間を使えば迷わずにすみます。

2. お金の見える化:ムダ遣いを減らし、自由な時間を増やす

お金の見える化とは、退屈な家計簿をつけることではありません。

これは、1か月に使う「お金の総額」を把握するためのもの。

ザックリとでよいので、食費、家賃などをノートに書き出して、見える形で記録します。

1か月の支出がわかれば、減らせるものは減らします。

たとえば、奨学金の返済猶予制度や、年金免除制度などを利用することで、支出を減らすことができます。

そうすると、1か月に必要な生活費がわかるので、その分だけ働いて稼げばいいことになり、ほかの時間を好きなことに使えるようになります。

(坂口さんが本書で言っている「日給3万の、幕張で催し会場を作る日雇いの仕事」が気になりますw)

支払いをすべてクレジットカードで済ましている人は、Money Forwardなどの家計簿アプリを使うと、自動的に月間の支出が分かるのでラクです。

3. 考えるよりも先に、ただ書く

いつか本を書こうと思っても、なかなか書けないことがありますよね。(ぼくもまさにその一人...w)

しかし坂口さんによると、「できない」というのはスキルの問題ではなく「方法」の問題なのだそう。

そこで提案されているのが、毎朝起きたら1日10枚書くという方法。

原稿用紙1枚400字なので、10枚は4,000字になります。

そして、「名作を書くぞ!」と気負うのではなく、ただ「思いついたこと」を書き出すだけ。

つまり、「考えるよりも先に、ただ書く」ということですね。

これは、noteやSNSでの発信にも応用できる考え方だと思いました。

おまけ:本書から得たものつまみ食い

この本で学んだ重要なことを箇条書きで紹介します。

・頭がおかしいやつと思われたら、何をやっても許されるからお得
・うまくいく人はうまくいくことしかしない
・自分が好きなことなら、誰よりも時間を避けて貪欲になるから、うまくいくのは当然
・才能と評価は別
・才能とは、楽しくて好きなことを継続する力
・評価が時間がたたないと分からない
・事務は「評価が分からない状態で、仕事を延々と継続する」ためのもの
・出版は、編集者を見つけるのが先
・だれだれの紹介っていうのが大事
・この人に評価されたいと言う人はいるか?彼らに評価されれば、仕事も生まれるはず

これらの言葉は深い真理を突いていると感じます。

まとめ

生きのびるための事務』は、単なるハウツー本ではなく、生き方や働き方に対する新たな視点を提示してくれる一冊。

この書籍はマンガで、道草晴子さんの絵がステキなので、無料のWeb版を読んだ人でも楽しめます。

また、坂口さんの裏話がおもしろかったです。

とくに印象的だったのは、坂口さんの絵を気に入った人がバンクーバーにいて、毎年10枚の絵を1枚50万円で買ってくれ、年に500万円ほど稼いでいたというエピソード!

おもしろすぎます!

本書は、クリエイティブな活動をしたい人や、もっと自由に人生を過ごしたい人にオススメ。

凡百の自己啓発書を読むよりも、よっぽど健全で、よっぽど人間らしい本なので、全高校生、全大学生、全新社会人が読むべき本だと思います。

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