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【読書】 知的生産の達人から学ぶ 『黄金のアウトプット術』

最近本のキュレーションサイトであるHONZに興味があり、HONZ代表の成毛眞氏の本を集中して読んでいる。

本書もその一冊で、多数の本を出版するアウトプットの名手である著者から、知的生産の技法を盗むのが狙いだ。

『インプットした情報を「お金」に変える 』の副題の通り「アウトプット」と「お金」がテーマになっている。

「とにかくアウトプットすべし!」という単純明快なことを1冊を通じて「喝」を入れてくれる。

ぼくのようにインプットに偏っている人間には堪えるはずだ。

アウトプットの重要性は理解しているが、なかなか情報発信ができていない人にもおすすめだ。

継続してアウトプットをしているにもかかわらず漠然として不安を抱える人にも「アウトプットの根本の考え」を教授してくれ、考え方や姿勢を見直すうえでも役に立つ。

アウトプットの重要性を訴えており、アウトプットする人は稀なので、するだけで優位に立てること、フィードバックがもらえ、自分の価値が上がり、さらには友人もできると、これでもかとメリットが解かれている。。

著者は書くアウトプットを重視しており、その理由は一番ラクだからだ。

アウトプットはとにかく「慣れる事が大切」という。

そして社会人が書くべき文章は「紹介文」。

たしかに現代は誰もが、自分自身、自分のアイディア、いいと思ったもの、商品やサービスを「売る」時代なので、「紹介文」で「売る力」を養うことができるので納得だ。

特に書評を勧めており、その型も紹介されている。

「各ブロック100字程度で、1.本の印象、2.読者の想定、3.4.中身の紹介、5.6.引用をふまえ具体的な中身の紹介、7.著者の紹介、8.この本を取り上げた理由のダメ押し。」

また、文章力を向上させる為のテクニックに触れ、「原稿は寝かせる」「漢字は3割」「述語は積極的にひらがなに」「タイトルだけは三十一字で」と具体的で実践がしやすい。

早速使おうと思ったのが「5分スピーチ」の準備法だ。

良いプレゼンターは1枚のスライドにつき1分で話し、アナウンサーは1分で300字を話す。

つまり5分のスピーチには、他人に見せないにしても5枚のスライドを用意しておき、それぞれ300字、合計1500字で、何を話すかを用意しておけばいいということになる。

スライドを用意しておけば、話す内容を忘れることもなくなるだろう。

成毛氏はフェイスブックでもテクノロジー情報をはじめ、食や時事と幅広い分野の情報を発信しており、本書を読めば彼の「アウトプットの根っこ」に触れることができる。

「インプットばかりでアウトプットをしないのは食べてばっかりで運動してないのと同じ」と諭してくれる。

そして「アウトプット」がキャリアアップに繋がっていくのだと気付かされた。

自己表現が苦手と感じている人にも参考になるはずだ。

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