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受入国からみた「移民」 - ドイツはぼくのことをどう見るのか?

ドイツに移住したいと考えています。

日本人として日本に住むことは、あたりまえすぎて、あまり深く考えたことがありません。

しかし、ドイツに移住するとなると、話はべつ。

ぼくという人間が、「ドイツに受け入れられる人材なのか?」という視点が必要になってきます。

そこで今回は、移住の大前提となる、「受入国の目線」で「移民」について考えてみたいと思います。


大前提

ドイツにかぎらず、基本的に国は、外国の人にたいして以下のように考えています。

・自国民に「迷惑をかけない」でほしい
・自国民の「仕事をうばわない」でほしい

つまり、その国にたくさんいる単純労働者とおなじ仕事をしようとすると、その人たちの仕事をうばうことになり、歓迎されません。

日本もおなじです。

海外の人がたくさん日本に来て、みんなの仕事をうばうと、日本人がたくさん失業してしまいます。

反対にいうと、「その国に長期間いない人」ならば、その国に住むため、働くための許可である「VISA」が出やすくなります。

VISAの出やすい人:学生と駐在員

「その国に長期間いない人」の具体的な例をあげてみましょう。

まずは学生があてはまります。

学生が卒業したあとにその国で就職すると、自国民の仕事をうばうことになるので、基本的には母国にかえることが期待されています。

(ただ、後述の「専門スキルが求められる仕事」の場合はべつ)

もうひとつが駐在員です。

直観的には、駐在員は「自国民の仕事をうばう」に該当しそうです。

しかし実際は、現地人の雇用をうみだしたり、現地人を育成したりといったことが期待できますので、「自国民の仕事をうばう」には該当しません。

移民ウェルカムの仕事

単純労働者が、自国民の仕事をうばうので嫌われるいっぽう、移民ウェルカムの仕事もあります。

それが以下の3つです。

・みんながやりたくない3Kの仕事(キツイ、危険、汚い)
・専門スキルが求められる仕事(IT系、金融。アーティストもここに含まれます)
・起業家(現地人を雇ってくれる人)

また最近だと、YouTuberといった「外国からお金をもってこれる人」もウェルカムです。

たとえば「ひろゆきさん」。

「ひろゆきさん」のYouTubeライブにて、日本人がスパチャで投げたお金は売上になります。

そしてその売上の一部を、居住国のフランスに税金として納めていると思われます。

(たぶんですが... もし居住国を日本に設定していて、売上を日本円でうけとっていたら話は違ってきます。

そもそも「投資家ビザ」で移住しているようなので、ある程度のまとまったお金をフランスに預けるだけで、住む条件はクリアしているはず。

ですので、フランスと日本のどっちが税金が高いか、または、フランスで税金を納めるのことが永住権取得に有利になるかどうか、で選んでいそうな感じはします。)

まとめ

まとめるとドイツは、ドイツ人の仕事をうばいそうな人や、まわりに迷惑をかける人は、移民として来ないでほしいと思っています。(旅行はOK)

いっぽう、みんながやりたくない仕事や、専門スキルが必要な仕事、起業家、そして、海外からお金をもってこれる仕事の場合はウェルカムです。

移住するまえに、自分がどの立場でいくのかを明確にすることが大切ですね。

「移民ウェルカムの仕事」のなかで、ぼくは「専門スキルが求められる仕事(IT系)」を目指し、ドイツ語も並行して学習しています。

ドイツに受け入れられる人材になれるかどうか、すこし不安ではありますが、どうなるか楽しみです。

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