多角的な視点から仕事人生を考える一冊:『仕事人生あんちょこ辞典』
イケてる鈍器本をご紹介!
それが『仕事人生あんちょこ辞典』です。
プロデューサーとして活躍し、作家、教授という顔をもつ角田陽一郎さんと、名著『考具』の著者である加藤昌治さんの本です。
仕事に関するあらゆる悩みを解決するための「あんちょこ」が詰まっており、まさに仕事人生のバイブルと言える本。(752ページという大ボリューム!)
本書は、一般論やきれいごとではなく、著者たちのリアルな経験にもとづいた本音の会話で構成されています。
とくに、SNSの運用に関する具体的なノウハウが参考になりました!
今回は、本書から得られた3つの視点について、解説します。
作家の定義:成功する発信者の条件とは?
角田さんよると、「作家」とは、「その人が書いた本を、すくなくとも一万人が待っている状態」にある人のことを指します。
つまり、読者からある程度の支持をえている人が、作家であると言えるでしょう。
以前は、出版社の人によって「先生」と呼ばれることが作家の定義として一般的でした。
しかし現在は、そういった先生と呼ばれる人たちでも、本が売れにくいのが現状です。
では、どのようにして「その人が書いた本を少なくとも一万人が待っている状態」である作家になれるのでしょうか?
角田さんの経験則によると、𝕏のフォロワー数が3万人程度いる状態が目安になるそうです。
このことから、現代においてはSNSを活用して、自分の考えを発信し、おおくのフォロワーを獲得することが、上記で定義された作家への第一歩と言えるでしょう。
SNSの運用:効果的な発信方法とは?
SNSで成功するためには、まず自分自身を客観的に分析し、自分という「キャラクター」の特徴を明確にすることが重要です。
そして、140字という短い文字数の中で、自分の考えを簡潔に表現する練習を積み重ねることが大切。
そうすることで、何を書けばフォロワーが増えるのか?というマーケティング的な視点を学ぶことができます。
すると結果的に、フォロワーを増やすことができます。
また本書では、自分よりも大きなアカウントにリポストされるためのテクニックが紹介されています。
当事者がリポストしても良いような内容にするには、たんに情報を伝えるだけでなく、何かしらの腑か価値を提供すること。
たとえば、「~さんの曲を聴いて、試験に合格しました!」といった具体的なエピソードもその一つ。
ほかには、「役に立つ」「知らないことを教える」「感動させる」など、読者が「ほう!」となるものを指します。
また、著者自身は、毎日3つのポストを投稿しているそう。
そして、その3つの投稿を1つのnote記事にまとめるという方法を実践しているそうです。
(これはぼくと反対のアプローチ。ぼくの場合、まずはnoteを書いてから、それを𝕏の投稿用に分解しています。)
盗むは三段階:創造性を高める方法
本書では、創造性を高めるための具体的な方法として、「盗む」方法が紹介されています。
「盗む」といっても、単に他人のアイデアをそのままパクるという意味ではありません。
本書で述べられている「盗む」には、以下の3つの段階があります。
浸かる: 多くの作品に触れ、インプットを増やす。
真似する: 気に入った作品を参考に、自分なりに表現してみる。
換骨奪胎(かんこつだったい): 異なる分野の作品から着想を得て、全く新しいものを生み出す。
このなかで、多くの人は「浸かるが足りない」のだそう。
たとえば、映画ならばまずは100本を観て、どっぷりと浸かることがオススメされています。
また、「換骨奪胎」とは、古人の作品を参考にしながら、自分独自の表現を生み出すという詩文の創作法。
この手法を応用することで、私たちは既存のアイデアを組み合わせることで、新しい発想を生み出すことができるでしょう。
おまけ:感情別に悩みを解決する
本書は、辞書のように「あ」から順にトピックが並べられていますが、巻末には「感情別の逆引き索引」が掲載されています。
この索引を活用することで、現在の自分の感情に合った内容をすぐに探し出すことができます。
たとえば、「落ち込んでいる」という感情を選ぶと、「浅い考えしか浮かばない時に」といったサブ項目があり、その悩みにかんする、具体的な解決策をふくむ項目が3つほど紹介されています。
具体的には、「経験・体験をアーカイブ化せよ」といった項目です。
仕事の悩みによって、参考となる箇所をすぐに見つけられるので便利です。
まとめ
『仕事人生あんちょこ辞典』は、仕事に関するあらゆる悩みを解決するためのヒントが満載の一冊。
具体的な事例やノウハウだけでなく、著者たちの哲学や考え方を学ぶことができます。
とくに、SNSの運用や創造性を高める方法など、現代社会で生きる私たちにとって役立つ情報が豊富に含まれています。
仕事でカベにぶつかった時や、新しいことに挑戦したいと思った時に、本書を手に取ってみてはいかがでしょう。
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