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1500冊以上の辞書と辞典が使い放題「ジャパンナレッジ」が気になる話

三行で撃つ』で紹介されている、表現者の必須道具の一つに「語彙」がある。

特に「日本語シソーラス 類語検索辞典」はライター志望者は必須とされており、著者は「わたしは朝、パソコンの電源を入れるとまず、辞書を立ち上げます。」(p146)と、20冊以上の辞書ソフトを立ち上げるようだ。

著者がデジタル辞書をオススメしている理由は、即座に意味を引けることと、意味の確認だけではなく、発想を変えるために必要という。

一つの意味を調べ、その中で気になるキーワードを連想的にひいていき、辞書を言葉のエフェクターとして使用することができる。

著者のように個別にデジタル辞書を揃えるのもいいが、いかんせんそれぞれの値段が高い。

先程あげた「日本語シソーラス 類語検索辞典」は16,500円だ。

値段に加え、ソフトをダウンロードすることによってパソコンによっては動きが重くなり、パソコンを買い替えた時にも、再ダウンロードをする手間がある。

別途、電子辞書を買うという選択肢もあるが、パソコンにそのままコピペできないのはやはり手間だ。

そこで、オンライン辞書の「ジャパンナレッジ」に目がいった。


ジャパンナレッジとは?

ジャパンナレッジとは、契約すると1500冊以上の辞書と辞典が使い放題となるオンラインサービスだ。

オンラインなのでパソコン動作が重くなる心配も、パソコンを買い替えた時に発生する手間もなくなる。

ジャパンナレッジを初めて知ったのは、池上彰氏と佐藤優氏の共著『知的再武装 60のヒント』にて佐藤氏が学生たちに強く推薦していたからだ。

気になるお値段だが、2種類のコースがあり、通常の「JKパーソナル」が年間一括で16500円、利用できるコンテンツが多い「JKパーソナル+R」が22,000円だ。

月払いと年間一括払いを選択でき、1年間契約する場合、年間一括払いは月払いよりも2ヶ月分安い。

次に、それぞれのコースでの利用できるコンテンツの一覧を紹介する。

「JKパーソナル」のコンテンツ

<百科>

・日本大百科全書

・改訂新版 世界大百科事典

・Encyclopedia of Japan

<日本語>

・デジタル大辞泉

・日本国語大辞典(第二版)

・新選漢和辞典 Web版

・字通

・角川類語新辞典
・小学館 全文全訳古語辞典

・数え方の辞典

<歴史・地名>
・誰でも読める 日本史年表
・江戸名所図会

<英語>

・小学館 ランダムハウス英和大辞典(第2版)

・プログレッシブ英和中辞典(第5版)

・プログレッシブ和英中辞典(第4版)

・コウビルド米語版英英和辞典

・Oxford Advanced Learner's Dictionary 9th Edition


<ヨーロッパ言語>
・ポケットプログレッシブ独和
・和独辞典

・ポケットプログレッシブ仏和
・和仏辞典(第3版)

・ポケットプログレッシブ西和
・和西辞典

・ポケットプログレッシブ伊和
・和伊辞典

<東アジア言語>

・ポケットプログレッシブ中日・日中辞典

・ポケットプログレッシブ韓日・日韓辞典

<用語・情報>

・現代用語の基礎知識

・情報・知識 imidas

・会社四季報

・デジタル大辞泉プラス

・図書館情報学用語辞典(第5版)

<人名・文化・宗教>
・日本人名大辞典
・岩波 世界人名大辞典
・国文学研究資料館「新日本古典籍総合データベース」連携

<自然科学>
・朝倉 数学辞典

・高校数学解法事典(第九版)

・旺文社 物理事典
・デジタル化学辞典(第2版)

・旺文社 化学事典
・旺文社 生物事典(五訂版)

・地学用語集

・法則の辞典

<記事・コラム>

・週刊エコノミスト

・平成ニッポン生活便利帳

<叢書・日本文学>

・東洋文庫

・新編 日本古典文学全集

「JKパーソナル+R」のコンテンツ

<日本語>

・故事俗信ことわざ大辞典(第二版)

・日本方言大辞典


<歴史・地名>

・国史大辞典

・日本歴史地名大系

・古事類苑

<英語>
・理化学英和辞典

・医学英和辞典(第2版)

・ビジネス技術実用英語大辞典V6

・プログレッシブビジネス英語辞典

・ SPED理工系英和辞典

<ヨーロッパ言語>

・小学館 独和大辞典(第2版)

・小学館 ロベール仏和大辞典

・小学館 西和中辞典(第2版)
・小学館 和西辞典

・小学館 伊和中辞典(第2版)

・小学館 和伊中辞典(第2版)

・羅和辞典(改訂版)

<用語・情報>

・法律用語辞典(第4版)

<人名・文化・宗教>

・デジタル版 集英社世界文学大事典

・新版 日本架空伝承人名事典

・新版 能・狂言事典

・新版 歌舞伎事典

・現代心理学辞典

・例文 仏教語大辞典

・日本人物文献目録

<自然科学>

・岩波 数学辞典(第4版)

・岩波 生物学辞典(第5版)


<統計・年鑑>

・日本統計年鑑

・日本長期統計総覧

・日本国勢図会

・世界国勢図会

<叢書・日本文学>

・文庫クセジュ ベストセレクション

機能も充実

文章を書く上で役に立つ機能も充実している。

まずは「ナレッジサーチャー」という機能だ。

本文内でドラッグした文字列を、辞書横断的に検索することができる。

そして次に「引用元挿入機能」で、コピー&ペーストした本文テキストに、その引用元を自動的に追加する機能だ。(Google ChromeとMicrosoft Edgeのみに対応)

コピーしたテキストを任意のワープロソフトにペーストすると、引用元の情報が自動的に挿入することができる。


気になる辞書・辞典

一番使いそうな辞書は『角川類語新辞典 』だろう。

作家の丸谷才一に「最高の日本語学者だった」と言わしめ、『日本語の起源 』を著作にもつ大野晋氏が携わっている類語辞典だ。

それに『新編 日本古典文学全集』は意外と使えるのではないだろうか。

古典作品のなかで、うまい引用文を探すのに役立ちそうだ。

日本国勢図会』と『世界国勢図会』を毎年買うと、それぞれ約3000円するが、どちららも使用可能なのが嬉しい。

Wikipediaやネットの情報は、情報の信憑性に気をつけなければならず、他人と差をつけるためにも情報の精度が高いジャパンナレッジは有用だ。

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