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【伝説の編集者が語る】ベストセラーを生み出す秘訣とは?

Kindle出版が誰でも簡単にできるようになった現代。

そんな時代に、あらためて出版人の声に耳を傾けることの重要性を感じます。

そして手に取ったのが『編集者、それはペンを持たない作家である』という本。

本書は、戦後最大のベストセラー編集者であり、光文社を一代で有名出版社に押し上げた神吉晴夫氏(「かんきち」と読むのかと思いましたが、「かんき」と読むようです)による、編集者としての哲学と経験を綴ったものです。

今回は、本書から学んだ3つの視点をご紹介します。


編集者は人間であろうと努めなければいけない

神吉氏は、優れた編集者とは「大衆の身代わり」であると説きます。

つまり、読者の立場に立って、彼らが何を求めているのか、どんな本を読みたいのかを常に考え、それを実現することが編集者の仕事なのです。

そのためには、まず第一に「普通の感覚」を持っていることが重要です。

特別な才能や知識よりも、むしろ庶民的な感性や感覚こそが、編集者にとっての武器となるのです。

モノがあふれる現代社会において、人々の「欲望」はますます複雑化し、見えにくくなっています。

しかし、神吉氏は、そのような眠れる欲望を呼び覚まし、形にしていくのが編集者の役割だと断言します。

優れたアイディアとは何か?

アイディアとは、過去の経験や知識を組み合わせ、新しい視点から物事を見ることで生まれるものです。

神吉氏は、アイディアを生み出すために必要な要素として、以下の3つを挙げています。

記憶: 過去の経験や知識を豊富に蓄積すること
創意工夫: 既存の枠にとらわれず、自由に発想すること
執着心: 興味を持ったものには、徹底的に調べ尽くすほどの熱意を持つこと

神吉氏は、寝ても覚めても出版のアイディアばかりを考えていたと言います。

時代の要求を読み取る柔軟性

型にはまらない異端的な人間こそが、優れたアイディアを生み出す可能性を秘めていると、神吉氏は説きます。

新しい問題に直面したとき、すぐに答えを求めてしまうのではなく、自分自身で考え抜き、解決策を見つけることが重要です。

そのためには、型にはまった固定観念を捨て去り、柔軟な思考を持つことが必要です。

神吉氏自身も、会社勤めの際には、道の部署ではなく、つねに新しい事業に挑戦し続けていました。

自分の力だけをで新しいものを生み出す経験が、型破りなアイディアを生み出す源泉となったと語ります。

まとめ

神吉氏の言葉は、現代を生きる私たちに多くの示唆を与えてくれます。

情報化社会に生きる私たちは、常に膨大な情報にさらされ、思考停止に陥りがち。

そんななか、『編集者、それはペンを持たない作家である』を読むことで、編集者という仕事に限らず、成功するためには「人間らしさ」を忘れずに、常に新しいことに挑戦し続けることが大切なのだと気づかされます。

まさに本書は、新しいことに挑戦したい人、自分の可能性を広げたい人にオススメの一冊。

神吉氏の情熱と知恵が詰まった言葉は、きっとあなたに勇気を与えてくれます。

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