本好き必読!不器用でも大丈夫!ひとり出版社のリアルな日常:『あしたから出版社』
現在、Kindle出版に挑戦中!
ですので「ひとり出版社」の先人たちについて情報を集めています。
その中で目にとまったのが、「夏葉社」という会社。
心をこもった良書を刊行し続けるひとり出版社です。
そして、夏葉社を立ち上げた島田 潤一郎さんが、その成り立ちについて書いたのが『あしたから出版社』というエッセイ本。
本書を手に取るまで、島田さんの活躍のことは知りませんでした。
しかし、ページをめくる手が止まらなくなるほど、本が好き、紙の本が好き、という著者の情熱に共感しました。
すべての本好きに手に取ってほしい一冊です。
本をつくる側の人には、こんな人もいるんだ!と驚かされること間違いなし。
今回は、本書からの学びを3つのことをご紹介します。
不器用でOK:生きるのがラクになる
思い立ったらまっしぐら!という言葉がぴったりな島田さん。
不器用ながらも、どこまでも真摯に本づくりに取り組む姿に胸を打たれました。
と語る彼は、従兄弟の死をきっかけに一人出版社を起業します。
「不器用な本好き」としての素直さが胸を打つエッセイ。
人生なんとかなるものだと元気をもらえます。
本が伝えるものは「こころ」
就職する代わりに、出版社をひとりで始めることを決心した島田さん。
本書の節々から、本への湧き出る愛を感じます。
「本がなにを伝えられるかというと、かなり強引だけれど、こころであり、気持ちだと思う。」と語ります。
本書はひとり出版社の起業について、ノウハウ的な本ではありません。
ギラギラした、強く、人をあおる言葉ではなく、丁寧で、真摯で、等身大な島田さんの姿勢に心打たれます。
手紙で味方を増やす
本書を読んでとくに印象に残ったのが、島田さんが憧れの人に仕事を依頼する際「手紙」を書いて、送っていたことです。
本書はノウハウ本ではないといいましたが、唯一ノウハウらしいものがこの手紙。
『夢をかなえるゾウ』シリーズの著者・水野敬也さんが、『たった一通の手紙が、人生を変える』で語っているように、デジタル全盛の時代において、あえて「手紙を書く」という行為をつうじて、文字や文章から、本気度を伝えることができます。
島田さんの手紙の書き方はシンプル。
まず、その人の仕事に触れ、その人に対して近しい気持ちを持ちます。
次に、その気持ちのままに一日がかりで手紙を書くこと。
他の人の仕事からバイブスを感じ、それを手紙に込めるという、シンプルながら強力な方法だと思いました。
まとめ
『あしたから出版社』は、島田さんの等身大な姿を通して、仕事や生き方について考えさせられます。
本が好き、本づくりが好きという情熱が溢れる内容で、読んでいる自分も元気をもらえました。
自分に正直な生き方、働き方を探す人にオススメの一冊です。
そして、編集・装丁・書店営業のエピソードや裏話満載で、本好きにはたまらない一品。
また、手紙の重要性についても改めて気づかされました。
デジタル全盛の時代だからこそ、あえて「手紙」というアナログな方法で気持ちを伝えることの大切さを教えてくれます。
本好きはもちろん、仕事や生き方に悩んでいる人にもぜひ読んでほしい一冊です。
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